「聖女」第6話

NHKの「ドラマ10」の「聖女」の第6話を見ました。

前回の続きで、ホテルの肘井基子(広末涼子さん)の部屋で弁護士の中村晴樹(永山絢斗さん)は、基子さんに、本当に千倉泰蔵(大谷亮介さん)を殺すつもりはなかったのか、少しも殺意がなかったのかを繰り返し尋ねていました。基子さんは、耳を塞いだりしてその話題を避けようとしていたのですが、晴樹さんに真剣に聞かれて、ゼロではなかったと、少しだとしても殺意があったことを認めていました。

ため息をついた晴樹さんは、この人がいなくなればいいのにと思うことは誰にでもあるはずだと訴える基子さんから離れ、殺したいと思う人と殺したいと思って実際に殺す人とは圧倒的に違うと言い、そして、あなたは僕を利用したのだと、基子さんを突き放して部屋を出て行きました。

晴樹さんに捨てられたくない基子さんは、それでも急いで晴樹さんを追いかけていたのですが、追いつくことはできませんでした。基子さんは、その後、ホテルの部屋のテレビで流れていたニュースで、千倉さんが病院の屋上から飛び降りて重体であるということを知ったのですが、報道を聞いて、千倉さんから解放されたことにほっとした自分に動揺していました。晴樹さんに強い口調で断言されたことを思い出した基子さんは、たばこの臭いが取れないと、部屋の洗面台で指を洗い続けていました。

一方、晴樹さんは、基子さんの部屋から逃げ出した朝、弁護士事務所の所長の前原光郎(岸部一徳さん)に、基子さんには千倉さんに対する殺意があったことを話し、殺人未遂の可能性を伝えていました。しかし、前原さんは、千倉さんが事件の夜に見たことを証明するのは不可能だし、自分たちの仕事は無罪を主張する依頼人を守ることだということを晴樹さんに言い、肘井基子を殺人未遂で起訴するべきだとか、これ以上肘井基子の弁護をすることはできないと言う晴樹さんを、基子さんの弁護団から外すことにしていました。

自分の部屋に帰った晴樹さんは、晴樹さんの婚約者で看護師の本宮泉美(蓮佛美沙子さん)に、基子さんとの過去を打ち明けていたのですが、兄の克樹(青柳翔さん)から聞いたと言う泉美さんから、さらに基子さんとホテルへ行くのを見たと言われ、何があったのかを追求されて、昨夜のことを正直に答えた結果、激怒されていました。

怒って部屋を出ていった泉美さんは、しかし、晴樹さんの28歳の誕生日の日には、お祝いのケーキを用意して待ってくれていました。過去のことは仕方がないけれど、これからは私だけを愛してと明るい感じで言って晴樹さんに約束させていました。

晴樹さんも喜んで泉美さんとの結婚式の準備を始めていたのですが、その気持ちを切り替えた日々の中で、晴樹さんは基子さんからの着信には無視をし続けていました。

晴樹さんに見捨てられるという不安な気持ちを加速させていた基子さんは、次第に、不思議な状態になっていきました。一人暮らし用の部屋を紹介すると言う不動産屋さんに、家族と暮らす家を探しているのだと話し、2億円という資産を使って、海辺の大きな家を購入していました。海を一望できる大きな窓のある広めのリビングには、「聖女プラクセデス」のレプリカ(複製画)を飾っていました。

晴樹さんの家の前で、克樹さんに遭遇した泉美さんは、晴樹さんと基子さんの関係を公表するという意志を変えていない克樹さんに、お兄さんには幸せになってほしい、お兄さんも肘井基子さんも今のままではかわいそうだと言って、克樹さんを苛立たせていたのですが、怒る克樹さんに対しても、私は負けません、と強気な感じで、決意したように言っていました。

そして兄は、記者会見場で基子さんを追求していた週刊誌の男性記者に、基子さんと晴樹さんが一緒にいる写真を渡していました。

千倉さんの妻の文江(中田喜子さん)は、あの女が病院の屋上から突き落としたのだと、自殺を図った夫の死の原因は基子さんにあることを訴えていたのですが、そのことは週刊誌の話題になること以上にはならないまま、集中治療室の千倉さんを亡くしていました。

海辺の中華料理屋さんからも、晴樹さんに電話をかけ続けていた白い服の基子さんは、テレビのニュースで千倉さんの死亡を知り、衝撃を受けていました。驚いて両手で口元を塞いでいた基子さんは、少ししてはっとしたようにその両手を嗅いでいたようだったのですが、千倉さんの死を知って、たばこの臭いは強くなっていたのでしょうか、それとも、消えていたのでしょうか。

千倉さんのお葬式に参列した晴樹さんと泉美さんに会った、千倉さんの妻の文江さんは、泉美さんを幸せにしてほしいと晴樹さんに頼むように言っていました。

控訴審の打ち合わせのために前原法律事務所を訪れた基子さんは、事務所の田中みはる(清水富美加さん)が弁護士の小池賢治(田中要次さん)に話していたことによると、香水の匂いが強くなっていたようでした。前原さんと黒坂京子(田畑智子さん)に会った基子さんは、晴樹さんが自分の弁護団を外れたことを聞かされて、残念そうにしていました。

少しすると、別の案件で外出していた晴樹さんが事務所に戻って来たので、基子さんは嬉しそうにしていたのですが、晴樹さんは困惑している感じでした。

でも、雨が降ってきたのを知った前原さんは、どのような考えからなのか、タクシー乗り場まで基子さんを送るよう晴樹さんに言っていました。家に帰るためのタクシーを待つ間、基子さんは、突然いつから一緒に暮らすのかと言うようなことを笑顔で晴樹さんに切り出していて、晴樹さんは、晴樹さんと家族を作る話を語り始めた基子さんを、恐怖や軽蔑の気持ちを感じている様子で、あなたとの恋愛はもう考えられないと、遠ざけるように冷たく突き放していました。

そして、晴樹君と一緒じゃないなら帰らないと言う基子さんを、到着したタクシーの後部座席に押し込み、ビニール傘を足元に投げ入れて、再会した時にはもうあなたは10年前のまりあ先生ではなかった、犯罪者だったのだ、聖女ではなかったのだと言って、さようならと、雨の中を足早に走り去っていました。

去っていく晴樹さんの後ろ姿を見ていた基子さんは、家に戻ることにしたタクシーの中で、何か不思議な笑みを浮かべていました。

作(脚本)は大森美香さん、演出は水村秀雄さんでした。

第6話では、「聖女」だと思っていた基子さんの「殺人未遂」を確信した晴樹さんの気持ちが基子さんから一気に離れていく様子、晴樹さんの気持ちが離れていくことに気付きながらも晴樹さんに捨てられる恐怖から逃れようとすがりつく基子さんの様子が、丁寧に描かれていて、見ていて少し辛い感じがしました。展開も比較的ゆっくりとしていたように思うのですが、でも、第6話も良かったです。

今回の冒頭での晴樹さんの変化に、私は少し意外な感じもしたのですが、晴樹さんと基子さんの感情の変化のようなものは、緒沢まりあだった頃の基子さんとその過去の交際相手たちとの間のものにも似ていたのかもしれないと思います。

私にもよく分からないことではあるのですが、いわゆる「相思相愛」と呼ばれるようなバランスの良い状態は「奇跡」なのかもしれないなということも、今回の物語を見ていて改めて思いました。

全7話なので、次回が最終回です。予告では血の付いた刃物が出てきていたので、それが何なのか、少し心配ではあるのですが、最終回も楽しみにしたいと思います。
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