「マッサン」第1週

今週の月曜日(9月の29日)から放送が始まったNHKの新しい連続テレビ小説「マッサン」の第1週、第1回から第6回を見ました。

NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説の「マッサン」は、日本初の国産ウイスキー「ニッカウヰスキー」の創業者の竹鶴政孝さんとその妻のリタさんをモデルにしたドラマだそうです。

ドラマは、1971年(昭和46年)の北海道の余市で「スーパーエリー」というスコッチウイスキーの受賞式に年を取った政春さんが写真のエリーさんと共に出席していた晩年の場面から始まり、それから、1920年(大正9年)の5月に、その亀山政春(玉山鉄二さん)とスコットランド出身のエリー(シャーロット・ケイト・フォックスさん)が船で日本へ帰国するところに、時間を遡っていました。

第1週では、広島県の竹原市で、広島の水で初めて日本酒を作ったという亀山政志(前田吟さん)の跡取りになるはずだった政春さんが、母親の早苗(泉ピン子さん)が手紙で結婚に反対していたエリーを実家へ連れて帰り、実際にも強く反対する母親の思いを知りつつもエリーと生きるために母親の気持ちには反発しながら、職人気質の父親にはエリートの結婚とスコッチウイスキー造りへの挑戦を認めてもらい、実家を出てエリーと一緒に大阪へ行こうとする、というところまでが描かれていました。

「鬼の目にも涙」という諺が第1週の副題だったのですが、それは政春さんの早苗さんが亀山家を守りたいという思いから、息子と外国人のエリーとの結婚に反対して流した涙でした。

作(脚本)は羽原大介さん、演出は野田雄介さんでした。スコットランド風の音楽は富貴晴美さんで、オープニングの主題歌は、中島みゆきさんの「麦の唄」でした。

今作でも月曜日の回のオープニングの歌は少し長めになっているのですが、そのためか、第1回で「麦の唄」を聞いた時は、何だか特に感動的な感じがしました。故郷のスコットランドや家族と離れても政春さんと生きるために日本で暮らすことを決意したエリーの気持ちが伝わってくるように思えたからなのかもしれないのですが、何があってもここで生きていくのだという、そのような状況にある人の強い思いを普遍的に歌っているものでもあるような気がしたからかもしれません。「麦は泣き、麦は咲き、明日へ育っていく」という歌詞も良いですし、校歌のような行進曲のような、応援歌なのだと思います。

「花子とアン」の次回の作品の「ヒロイン」が外国の方だと知った時には、一体どうなるのだろうかと少し心配にも思えていたのですが、第1回を見て、その心配の気持ちは無くなりました。

主人公の政春さんだけではなく、もう一人の主人公のエリーの気持ちや表情が、ちゃんと丁寧に描かれているように思えたからです。松岡洋子さんの語りで、エリーの気持ちが補足されている部分はあったのですが、第2回第3回と、毎回の物語を見ていくうちに少し慣れてきたような気がします。

スコットランドの大学に留学していた政春さんは、同級生のヘレンの家で開かれたクリスマスパーティーに招待され、姉のエリーと出会い、ケーキの中の六ペンスと指抜きを引き当てた後特にお互いを意識するようになっていったようなのですが、日本初のスコッチウイスキー造りに情熱を燃やす政春さんとそのような政春さんに惹かれていくエリーの場面は、二人共に吹き替えでした。

帰国することになった政春さんが、エリーにプロポーズをして、エリーと別れるくらいなら日本へ帰らずにこのままスコットランドに残ると言っていた辺りは英語の会話の字幕だったのですが、エリーが政春さんとの結婚を決意したところからは日本語になり、政春さんの夢を叶えるために私が日本についていくと、エリーは日本語で政春さんに伝えていました。

そのような、字幕と吹き替えと日本語の使い方というか、切り替え方も、何か凝っていて、登場人物の気持ちや立場の変化を表現しているように思えて、良かったです。

小学校の頃に音楽の教科書で「蛍の光」がスコットランド民謡だと知った時には、私も驚いたのですが、このドラマの放送の前にはスコットランドがイギリスから独立するかどうかの話題がよく報道されていたこともあって、スコットランドが取り入れられているこのドラマが始まることも、何か、より馴染みやすく思えていたような気がします。

あと、酒蔵で政志さんたち杜氏の人たちが酒造りの唄を歌っていた場面も、日本酒の蔵の雰囲気が出ている感じがして良かったです。

予告によると、次回からもう大阪編になるようでした。例えば前作の「花子とアン」と比べて、私は勝手に大阪編はもう少し後になるような気がしていたので、少し意外に思えたのですが、ドラマの構成としては良いように思えますし、嬉しく思いました。

アメリカ人のシャーロット・ケイト・フォックスさん(おばあさまがスコットランドの方なのだそうです)の演じるエリーの雰囲気もかわいいですし、絶対に日本人にはなれないのだと早苗さんに言われて落ち込んでいたエリーが、日本人にならなくていい、エリーはそのままでいいと政春さんに言われてほっとしていた第6回の最後の場面も良かったです。

結婚を認めてもらえないままスコットランドに残してきた自分の母親と重ねながら早苗さんの気持ちを考えて日本を離れようとしていたエリーを走って引き留めに行った政春さんの突然の「亭主関白」な感じも、エリーを好きな気持ちが伝わってきて、何だか楽しかったです。

これからは政春さん(まだエリーは政春さんのことを「マサハル」と呼んでいて、「マッサン」とは呼んでいませんでした)のウイスキー造りの部分も描かれていくのだろうと思うのですが、前作の「花子とアン」では「翻訳」の仕事の部分があまり描かれていなかったように私には思えてしまっていたので、その辺りのこともしっかりと描かれていてほしいなと思います。

ところで、近年のNHKの連続テレビ小説の中では、私は特に「てっぱん」と「カーネーション」をとても好きで見ていました。今作の「マッサン」がどのような物語になっているのか、私にはまだ分からないのですが、少なくとも第1週は比較的自然な気持ちで見ることができたので、これからも、政春さんとエリーの「愛がいっぱい詰まった冒険物語」を楽しく見ていくことができるといいなと思います。
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