「妻たちの新幹線」

NHKの総合テレビで昨夜放送されていた、NHK名古屋放送局テレビ放送60年記念スペシャルドラマ「妻たちの新幹線」を見ました。

今年は、1964年の東京オリンピックから50年の年ということでしたが、それに合わせて開業した東海道新幹線の50年の年でもありました。昨夜のドラマは、それを記念して制作されたドラマでもあるのだと思います。

このドラマは最初は、フジテレビの約3時間ほどのスペシャルドラマ「東京にオリンピックを呼んだ男」の2日後の、「体育の日」の夜に放送される予定だったのだと思うのですが、台風のため延期になっていました。

原案は髙橋団吉さんの『新幹線をつくった男 島秀雄物語』だそうです。脚本は大森美香さん、演出は佐藤譲さんでした。

ドラマは、昭和30年の10月頃、国鉄の新総裁の十河信二(伊東四朗さん)に「新幹線を作って欲しい」と頼まれた島秀雄(中村雅俊さん)が、最愛の妻の豊子(南果歩さん)に支えられながら、鉄道技術者だった亡き父親の悲願を果たすため、技師長に就任し、祖父や父と同じ国鉄に就職し技術者になる道を選び大阪での研修後新幹線開発チームの一員に抜擢された長男の隆(溝端淳平さん)と共に、時速250キロのスピードに耐えることのできる新時代の鉄道である新幹線を開発し、大事故の責任や反対派の説得を乗り越えて世に送り出す話だったのですが、中心になっていたのは、島さんの妻の豊子さんでした。家族をまとめてきた豊子さんが、平成元年に病室で家族に見守られながら息を引き取るまでのことが描かれていました。

「東京にオリンピックを呼んだ男」のドラマでも、妻が夫や一家を支える様子が大きく描かれていたように思うのですが、オリンピックの開会式に招待されていたフレッド和田勇さんと正子さん夫妻の場合と異なり、昨夜の「妻たちの新幹線」では、「新幹線を作った男」と呼ばれる島秀雄さんも、総裁の十河信二さんも、昭和39年の新幹線開業の式典には招待されなかったということだったので、そのこともあってか、最後まで比較的静かな印象のドラマだったように思います。

新幹線が作られていく様子以上に、島家の幸せな様子が印象的でもありました。豊子さんの明るさや大らかさや賢さもそうですし、そのような妻の豊子さんを尊敬して大切にしている夫の島さんも立派だなと思いました。次男のことはあまり描かれていなかったのですが、新幹線開発の技術者の一人となった長男もアメリカへ留学した長女(真野恵里菜さん)も優秀な人のようでしたし、ドラマの印象のままだとするなら、本当に幸せな家族だったのだろうなと思いました。

ドラマの中の、汽車屋とか運転屋とか技術屋とかの「○○屋さん」という言い方も、かわいい感じがして良かったです。

村松崇継さんのテーマ音楽の流れるエンディングには、当時の白黒の映像で新幹線を作る様子が紹介されていました。私は鉄道のことをよく知らないのですが、東京タワーが作られたり、東京オリンピックが開かれたり、新幹線が開通したり、昭和30年代の高度経済成長期の発展の勢いは、良いところも悪いところも含めて、本当にすごいものだったのかもしれないなということも改めて思いました。
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