「Dr.ナースエイド」

日本テレビの「金曜ロードSHOW!」の特別ドラマ企画「Dr.ナースエイド」を見ました。

NHKの夜の10時からの「嵐 15年目の告白」も見たく思っていたのですが、そちらは録画をしておくことにして、昨夜の9時からはこちらの2時間ドラマを見てみることにしました。

私は「ナースエイド」という言葉を知らなかったので、不思議なタイトルのドラマに思えましたし、面白いといいなというくらいの気持ちで見始めたドラマだったのですが、ドラマを見る前に思っていたよりも、面白かったです。

倉木メディカルセンターの消火器内科病棟に勤務する、出世のことは気にするけれど医者以外の看護師さんや患者さんたちに対しては横柄な態度で接する傲慢な中堅内科医で顔が濃いために「鉄仮面」と陰で呼ばれている森健(もりたける、小澤征悦さん)は、ある日、脳梗塞で倒れた院長に代わって理事長兼院長代理を勤めることになった院長の弟で経営コンサルタントの倉木大将(大杉漣さん)の目指す「完全なる医療チームの実現」という改革の第一歩として作られた「ナースエイド」の養成学校に研修生として入学させられることになり、内科病棟を離れて、これまで自分が見下していた看護師の一人で、倉木院長代理に説明会の時に一番嬉しそうだったからという理由でナースエイドの講師に任命された林ことみ(栗山千明さん)や、看護師資格のないナースエイドの仲間たちと近くの廃校になった小学校で寮生活を送りながらナースエイドの授業を受けて、一緒に倉木メディカルセンターでの現場研修を行う中で、患者さんの辛さや看護師さんたちの大変さに気付いて、人を見る医者になろうと、小さい頃の夢だった、人を助ける「ヒーロー」としての医者に目覚めていくのでした。

ドラマによると、「ナースエイド」というのは「看護助手」のことだそうです。ナースエイドの仕事をするのには医師免許も看護師免許も必要ないそうなのですが、その代わり、病院内での一切の医療行為が禁じられていて、例えば患者さんの絆創膏を張り替える行為も「医療行為」として、ナースエイドさんが行ってはいけないことに入るのだそうです。

ドラマの中で研修生たちは、ナースエイドのことを自嘲的に「パシリ」と呼んでいたのですが、そう呼ばれてしまうくらい、石や看護師の仕事を支えるために、病院内の医療行為に当たること以外の一切の雑務をこなさなくてはいけないようでした。なかなか大変な仕事だなと思ったのですが、資格が必要ない、ということは、おそらく看護師さんや医療事務の方よりも「お給料」は低く設定されているということになるのかもしれません。ドラマのナースエイドさんは、ナース服の上にエプロンを着けているという点で、看護師さんと外見上の区別がなされていました。

ナースエイド研修生の仲間は、主婦の長嶋笑(石野真子さん)、シングルマザーの小倉ひろえ(片瀬那奈さん)、医者との結婚を望んでいる高野夏(小島藤子さん)、看護大を卒業した平野優(宮澤佐江さん)、獣医の資格を持つ青田太陽(桐山漣さん)でした。

脚本は樫田正剛さん、演出は菅原伸太郎さんでした。

「鉄仮面」の森健さんと3人の入院中の子供たちとの場面も明るくて良かったと思いますし、ダメなナースエイド研修生だった森健さんが実習中の研修仲間たちの行動に感化されて、少しずつ、患者さんの笑顔のためならどんなことでも頑張るというナースエイドの仕事に誇りを持つようになる様子が丁寧に描かれていたように思います。

入院患者さんと仲良くなることと仕事中に患者さんと遊ぶことは別ということや、患者さんのために良いと思って行ったことがその家族や遺族にとっては不満やクレームの対象になる可能性があること、でも、病院は「会社」だからとクレームが来ることを心配して患者さんの感情に寄り添わないのも正しくないということなども、真面目に伝えられていました。

森健さんがナースエイドの仲間たちと一緒に、入院患者の一人の頑固者の重村さん(平泉成さん)の誕生日をお祝いする場面も病室いっぱいのカラフルな風船がファンタジー風で、ほのぼのとしていました。子供たちや森健さんが手のマッサージをしたり話しかけたりし続けていた、喉に管をつけている植物状態の患者さんが、少し手を動かして意思表示を行うことができるようになったのを、森健さんが喜んで子供たちを呼ぼうとしていた場面も、良かったです。

患者さんのことを名前で呼ばずに病名で呼ぶ医者がいるということも、私は初めて聞いたので驚きました。もし本当にそのような、患者を病気としてしか見ないような医師がいるとするなら、酷いことだなと思いました。

仕事中に患者さんと話し込んでいたナースエイドに看護師が、私たちにしわ寄せが来るのだと怒って平手打ちにしていた場面にも驚いたのですが、医者が看護師をこき使い、看護師がナースエイドをこき使うという状況の中では、そのように苛立つ人もいるのかもしれないなと思いました。私は実際の病院のことを知らないので、これが「リアル」なのかどうかはよく分からないのですが、ドラマの中で描かれていたのは良かったと思います。

内科医を一旦休業し、医師でありながらナースエイドの研修をそのまま続けることに決めた森健さんを、倉木院長代理が「Dr.ナースエイド」と名付けていました。

「ヒーローになりたかった」の件が後半に2、3度繰り返されていたのが、私には少し冗長的ではあったのですが、全体的にはコメディーの要素とシリアスな要素とのバランスも良かったように思えましたし、最後まで楽しく見ることができました。見てみることにして良かったです。
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