「相棒 season13」第5話

テレビ朝日のドラマ「相棒 season13」の第5話「最後の告白」を見ました。

警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)と甲斐享(通称・カイト、成宮寛貴さん)が留置所に入れられている場面から始まり、そのきっかけとなった4日前に遡っていました。

享さんの行きつけの「下総屋」という定食屋で食事をしていた右京さんと享さんは、注文した料理をほとんど食べずにお店を出て、わざと無銭飲食で捕まろうとしていた男性と共に、近くの交番へ行くのですが、過去に何度も留置所で年越しをするために逮捕されているというその滝沢(佐藤正宏さん)は、定食屋の主人が被害届を出さないことにしたということを知ると、交番の巡査に、犯罪者をこのまま帰していいのか、自分は5年前の今頃人を殺したのだと口走り、すぐに言ったことを後悔した感じでごまかして交番を離れたのですが、気になった右京さんと享さんは、5年前の事件を調べることにしました。

いくつかの資料を見せられた滝沢さんが動揺した箇所を見逃さなかった享さんと右京さんは、5年前の目黒区で、染谷タキさんという女性が2万円を奪われて扼殺された事件と山本夫妻が刺殺されて金品を奪われた事件の、連続強盗殺人事件に注目するのですが、その犯人の岩倉圭一(ダンカンさん)は、確定死刑囚となっていました。

空き家となっている染谷さんの自宅を調べた二人は、鑑識の資料によると染谷さんの首を絞めた手には手袋が着けられていたのに、岩倉さんの指紋が部屋の壁の角の不自然な場所から採取されていたとされていることに疑問を感じ、冤罪の可能性を調べるため、当時捜査を行った中根署を訪ねていました。

中根署は、特命係に来る前に享さんが勤めていたところで、二人は元上司の捜査一課長の堀江邦之(山口良一さん)に快く迎えられたのですが、5年前の事件の資料を確認したところ、岩倉さんを取り調べた担当刑事は堀江さんだったことが分かりました。資料の記載には、「6M」と書かれた外国製の靴下がなぜか盗品のリストから削除されていました。

「6M」が生後6か月の意味であることを知っていた右京さんは、岩倉さんの一人娘(佐藤めぐみさん)に話を聞きに行くことにしました。岩倉さんの娘は、犯罪者の父親のせいで苦労をさせられてきたことを取り乱しながら二人に訴えていました。母子家庭らしい娘の家には、5歳になる女の子がいて、右京さんが岩倉さんの娘に訊いたところ、確かに5年前に岩倉さんから靴下を贈られたことがあったようでした。

右京さんに体調が悪いことを指摘されていた滝沢さんは、5年前の殺人事件について質問されて動揺していたある日、突然路上で倒れ込んでしまい、右京さんたちの通報で、緊急入院することになりました。

右京さんに滝沢さんのことを頼まれた捜査一課の刑事の伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)は、意識を取り戻し、看護師さんに右京さんたちに話したいことがあると伝えていたらしい滝沢さんに会いに行こうとしていたところを、内村刑事部長(片桐竜次さん)と中園参事官(小野了さん)の命令を受けて駆けつけた刑事たちに阻まれていました。

それを知った右京さんたちも病院へ駆けつけたのですが、刑事たちに拒否され、掴んできた刑事の腕を振り払った享さんは、痛いと騒ぐ刑事によって「公務執行妨害」とされ、享さんと行動していた右京さんも一緒に、緊急逮捕されてしまったのでした。

しかし、しばらくして留置所に大河内春樹監察官(神保悟志さん)がやって来て、二人を警察庁の次長で享さんの父親の甲斐峯秋(石坂浩二さん)の前へ連れ出していました。右京さんと享さんは、岩倉さんが人を殺して盗んだ靴下を孫のために娘にプレゼントしたことを隠すために、実際には滝沢さんが行った染谷さん殺害を認める供述をする代わりに、盗品のリストの記載を変えさせたのではないかと、堀江さんと死刑囚の岩倉さんが司法取引をした可能性があると考えていたので、峯秋さんは、二人の「行動を止めようとしていました。

峯秋さんは、大河内監察官に連れられてきた右京さんと享さんに、岩倉さんの染谷さん殺しの冤罪を証明するために重要な証言者となるはずの滝沢さんが少し前に亡くなったことを、薄く笑いながら教えていました。

次長の部屋を出た右京さんには迷いはなかったのですが、堀江さんの元部下だった享さんには僅かにあったようでした。堀江さんに真相を聞きに行った享さんは、岩倉さんと司法取引をしたことを認めた堀江さんに、今警察の仕事を失ったら家族が路頭に迷うから見逃してほしいと訴えるように頼まれて、迷っていました。

先に「花の里」で待っていた右京さんに、享さんは、これ以上真実を追究して何になるのか、傷付く人が増えるだけではないかというようなことを言って、右京さんの姿勢に異議を唱えて止めようとしていたのですが、翌日享さんと一緒に岩倉さんの娘を訪ねた右京さんは、5年前の父親からの靴下が、父親が強盗殺人をした時の盗品だったことを説明し、岩倉さんが染谷さんの件では司法取引による冤罪である可能性が高いことを教えて、拘置所の父親に会いに行って真実を話すよう説得してほしいと頼んでいました。タンスの引き出しの中にまだ封も開けずに、本当は大切に靴下を保管していた岩倉さんの娘は、今更そのような話は聞きたくなかったと取り乱し、右京さんたちを帰していました。隣の部屋では、5歳の子が、母親の辛そうな大声に耳を塞いでうずくまっていました。娘の部屋を出た享さんは、右京さんは正しいかもしれないけれど、正しければそれでいいんですか、と言っていました。

その後、週刊誌に、岩倉さんの冤罪の告白の記事が掲載されました。娘さんが拘置所の父親を直接説得したようでした。右京さんは、病院に残しておいてもらった滝沢さんの血液をDNA鑑定に使えば、染谷さんを殺したのが滝沢さんだと証明されるだろうということを、冤罪を生む可能性もある司法取引の合法化を目指す峯秋さんに話していました。峯秋さんは、右京さんのことを面白い男だと言って笑っていました。

峯秋さんの各部署への指示で、岩倉さんの事件の担当者だった堀江さんは警察官を辞めることになり、田舎の実家の畑を手伝うことを決めたようだったのですが、家族が路頭に迷うとの心配は、ある程度なくなったのでしょうか。堀江さんも、右京さんや享さんが真実を明らかにしたことに感謝をしていたようでした。

享さんは、岩倉さんの娘を心配して申し訳なさそうにしていたのですが、娘は気が晴れたように、さわやかな感じに歩きながら、右京さんと享さんに感謝していました。明るい母親の姿を見た5歳の子は、享さんに抱きついて、ママが笑った、と喜んでいました。右京さんのいる「花の里」へ向かった享さんは、二代目女将の月本幸子(鈴木杏樹さん)が気を利かせて席を外している間に、結局何も言わなかったのですが、右京さんの正しさを認める感じで、あるいは自分の言動を謝る感じで、いつもの席に着いていました。

脚本は金井寛さん、監督は近藤一彦さんでした。

真実を追究し警察官としての正義を貫く右京さんと、正しさを貫くことの大切さは理解しているものの、身近な人や事件関係者が傷付くかもしれないという人情を前に迷う享さんの違いが描かれていたところが、良かったです。

小野田官房長(岸部一徳さん)がいなくなってしまってから失われていたというか、ほとんど描かれてなくなっていた右京さんの正義が暴走するかもしれないという要素を、久しぶりに見ることができたように思えて、見応えがありました。

右京さんと享さんが留置所に入れられた場面は、大河内監察官が迎えに来たことによってすぐに終わったのですが、大河内監察官のことも久しぶりに見たように思えて、少し楽しく思いました。

亡くなった滝沢さん(さすがに病院に来た刑事たちに殺されたということはないでしょうか)の残された血の証拠が結局どうなったのかは、よく分かりませんでした。岩倉さんが染谷さん殺しを司法取引で認めたり、雑誌に告白記事が載ったり、娘が人を殺した父親への怒りを乗り越えたりした展開は、少し上手く行き過ぎているような感じもしましたし、1時間のドラマの中にいろいろ詰め込まれ過ぎているようにも少し思えたのですが、司法取引と冤罪の問題が描かれていて、良い回だったように思います。

ところで、「相棒 season13」が終わった直後のテレビ朝日の「報道ステーション」の冒頭では、司会の古舘伊知郎さんが、広いテーブルの上に置かれた数社の新聞紙を示しながら、自民党の第二次安倍内閣が解散総選挙を年末に行うかもしれないという問題に触れて、各社の新聞や各テレビ局のニュースで年内に解散総選挙が行われるのかの話題のきっかけとなったのは、先日の読売新聞の一面(その一面にはフィギュアスケートの羽生弦選手の2位のフリーの演技の様子が掲載されていました)の「増税先送りなら解散」を安倍総理が検討しているという趣旨の記事だったことを伝えていたのですが、そうして、もしかしたら安倍内閣とマスコミ(読売系列のことでしょうか)のコラボレーションが行われているのかと指摘していたのが、最近の読売新聞と朝日新聞の戦い?の一部のようにも思えました。

確かに、日本テレビ系列の報道番組を見ていると、何となく、今の安倍総理(第二次安倍内閣)の計画、例えば消費税増税や原子力発電所の再稼動や他国への「制裁」などを、積極的に応援しているような印象があります。

第二次安倍内閣の解散総選挙は、いつかは行われたほうが良いと思うのですが、少なくとも来月の12月に行われるかもしれない解散総選挙に関しては、一市民の私としては、単純に、いわゆる「税金の無駄遣い」のように思えてしまいます。選挙の準備ばかりになりそうですし、もしこの選挙で再び与党が勝ったなら(今の雰囲気では勝ちそうですが)「国民」は安倍内閣の方針を支持しているものだと結論付けられてしまいそうに思えます。そして、また選挙の開票の日には、マスコミ各社や、特にテレビ局は、生放送での選挙の開票速報の「お祭り」をするのだろうなと、約1か月前の今から、少しうんざりとした気持ちにもなります。

今回の「相棒13」を見た後、夜の10時から、私はNKHのBSプレミアムの「鵜飼いに恋した夏」という宇治市を舞台にした京都発地域ドラマを見ていたので(茶畑の広がる宇治川や鵜飼の夕景がとてもきれいでした)、「報道ステーション」のその後の内容は分からないのですが、ただ、冒頭の部分を聞いていて、何だか少し面白いようにも思えたのです。様々な視点からの情報が自由に伝えられるということは良いことだなと思いました。
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