「MOZU Season2 ~幻の翼~」最終回

TBSのWOWOWとの共同制作ドラマ「MOZU Season2 ~幻の翼~」の第5話(最終話)を見ました。

北海道の孤狼島は、25年前に政府が地震が来るという理由で島民全員を島から追い出し、無人島にしたという島でした。当時ソ連の潜水艦がその島に座礁したのですが、政府はソ連との外交摩擦を避けるために領海侵犯をして座礁した潜水艦のことを隠すことを決めて島民を島から追い出したのですが、ロシア時代になり、その島を密かにスパイ活動の拠点として利用するようになったロシアは、日本が密かに行っていた「国民監視システム」を乗っ取り、日本はそれを奪還するという名目で、スパイ活動の中心人物となっていた日本人の四代目イワン・タイラーを捕らえるために「グラークα作戦」を開始したということでした。それを、特別監察官の津城俊輔警視正(小日向文世さん)が、警視庁公安部所属の捜査官の倉木尚武(西島秀俊さん)と明星美希(真木よう子さん)と捜査第一課の刑事の大杉良太(香川照之さん)に説明していました。

倉木さんは「グラークα作戦」に参加した元公安警察官の妻の千尋(石田ゆり子さん)の空白の27時間の真実を探るために、明星さんはイワン・タイラーとなっていた失踪中の父親の明星ヒロト(篠田三郎さん)を助け出すために、二人で雪原の広がる北海道の島へ上陸していました。

娘のめぐみ(杉咲花さん)に、もしお父さんが警察に捕まることになっても無実だと言ったら信じるかと訊いていた大杉さんは、信じると言ってくれた娘の言葉に励まされて、警視庁公安部の部長の池沢清春(佐野史郎さん)の後を追っていました。

テロに備えた機動隊の訓練と取材の場に立ち会っていた池沢さんが車で次の場所へ移動するところを、大杉さんは再後尾を走る警察車両に飛び乗って追いかけていました。大杉さんから電話で池沢さんの次の予定を訊かれた入谷署の巡査長の鳴宮啓介(伊藤淳史さん)は、ロシアの大使と会う予定だと教えていたのですが、それから大杉さんが「ダルマ」の上に乗っている夢を見たと、笑いながら話していて、忙しい大杉さんに電話を切られていました。

その頃、明星さんと別行動をすることにした倉木さんは、雪原の上に青い車を走らせてきた東和夫(長谷川博己さん)と遭遇し、親しげに話しかけられていました。「オメラスの地下牢」を見てきたと楽しそうに話す東さんは、早く行ったほうがいいと倉木さんを急かして、笑いながらまた一人で車に乗って、雪の中を走り去って行きました。

そして、雪の林の中を急いだ倉木さんの目の前には、氷雪の中に沈みかけて傾いた巨大な潜水艦が姿を現していました。

池沢さんを追っている大杉さんは、突然横道から進入して来た大きなトラックが、池沢さんを乗せた黒い車にすごい勢いでぶつかったのを見て驚いていました。トラックはその車を押しつぶしながら移動し、血を流して脱出していた池沢さんは、トラックから降りてきた新谷和彦(池松壮亮さん)を見て戦慄し、工場の階段をかけ上がって逃げていました。

池沢さんを追い詰めた和彦さんは、よくも宏美を蘇らせたなと、アイスピックを掴んで池沢さんに飛びかろうとしたのですが、駆けつけた大杉さんに止められました。必死の大杉さんと一緒に階下に転落したのですが、そこに和彦さんの姿はありませんでした。

和彦さんから逃れ工場の屋上に来ていた池沢さんに、大杉さんは森原官房長官の事件の罪を倉木さんに着せたことを怒っていたのですが、池沢さんは平気でした。しかし、そこへ津城さんと、事件のことを記事にする協定を津城さんと結んだというフリージャーナリストの名波汐里(蒼井優さん)がやって来ると、池沢さんの立場は弱くなりました。

公安省の設置を阻止したい津城さんの指示で屋上へ来た機動隊の警察官たちは、池沢さんを逮捕し、連行しようとしていたのですが、最後に残っていた特殊警官の一人が、池沢さんにアイスピックを振りかざし、一気に首の辺りを突き刺して殺していました。その警官は、和彦さんでした。

しかしその直後、津城さんが拳銃で和彦さんを撃ちました。少しして止めに入った名波さんのことも撃つほど、津城さんは「殺人鬼」の和彦さんに向けて銃弾を放ち続けていました。名波さんは大杉さんに助けられて無事でした。不死身の和彦さんは、撃たれてもまだ動くことができ、津城さんの弾を避けながら、屋上から飛び立つように、飛び降りていました。

和彦さんの遺体は見つからず、津城さんは、このまま消えてくれることを願うしかないという風に大杉さんに話し、それから名波さんを精神鑑定に回すことにしていました。津城さんと協定を結んだはずの名波さんは、津城さんのことをよく知らなかったようで、少し戸惑いながらも大人しく警察車両に乗せられていました。

その頃、北海道の孤狼島では、倉木さんがライターの小さな火を頼りに潜水艦の中を歩いていました。暗い潜水艦の中には、どこからかしみてきたらしい水が雨のように落ちてきていました。

艦内の床の上には、千尋さんの資料が落ちていました。倉木さんがそれを拾い上げると、どこからか電気が通って照明が点き、倉木さんは、たくさんの操作機械が設置されている奥の部屋に一人でいたイワン・タイラーと対面していました。

倉木さんは、「空白の27時間」に何があったのか、どうして千尋だけを生かしたのかということを、イワン・タイラーに問い質していました。イワン・タイラーは、千尋さんが選ばれたのは、千尋さんにとって守りたいものが夫ただ一人であったためであることを倉木さんに明かし、27時間、帰された後少しでもここで見たことを話せば夫を殺すと千尋さんを脅しながら、千尋さんの目の前で公安警察の仲間たちを殺し続けたということでした。ロシアにとって人質として捕らえながら生かして帰した千尋さんは、日本が「グラークα作戦」を行って失敗したことの証拠だったようでした。

倉木さんと話しながら、イワン・タイラーは潜水艦を沈める準備を進めていました。ようやく潜水艦に到着した明星さんは、父親に銃口を向けたのですが、父親は、明星ヒロトはいないのだと言って娘に拳銃を向けていました。当たりはしなかったものの、撃たれた明星さんは驚き、倉木さんに助けられていました。イワン・タイラーでもある父親は、二人で早く脱出するよう促し、父親を助けたい娘のことを振り返ることもなく、自分は一人で潜水艦と共に沈む決意をしていました。

そうして、脱出した倉木さんと明星さんは、氷雪の底へ沈んでいく潜水艦を見つめていました。その様子を、ヘリコプターに乗った東さんが上空から楽しそうに見ていました。

東京に戻った倉木さんは、明星さんに、敵を欺くにはまず味方からというようなことを話していたのですが、それは潜水艦と一緒に沈んだはずのお父さんのことだったのでしょうか。遺体が確認されたというわけではないので、明星さんの父親の生死は不明です。実家の「無言電話」も、まだ続いているということでした。

酷い妄想があるとされて精神病院に入れられた名波さんは、看護師に渡された薬の白い紙袋の裏に「百舌」の印が描かれていることに気付き、はっとしてドアに駆け寄り、その小さな窓から看護師のいた廊下を見ていました。

大杉さんと居酒屋に来ていた倉木さんは、真実は暴くものだと思っていたが、真実を暴くことよりも真実を隠し続けることのほうが難しいのかと話していました。娘のために真実を隠し続けることができるかと訊かれた大杉さんは、娘のためなら墓場まで持っていくよと答えて、二人で居酒屋を後にしていました。

脚本は仁志光佑さん、監督は羽住英一郎さんでした。原作は、逢坂剛さんの小説『幻の翼』です。

最後、自宅に戻った倉木さんは、人質から解放された後の取調室の妻の姿を残したフィルムの映像を見ながら、ソファに横たわって目を閉じていました。

その後、突然緊急告知的な文字と「ダルマ」の顔が画面に現れ、何だろうと見ていると、それは何と、2015年劇場版公開決定、のお知らせでした。

道理で、まだ謎の残された、いまいちすっきりとしない最終回だったわけです。私は劇場版が作られることを全く知らなかったので、また「劇場版」になるのかと驚きました。

「ダルマ」のことは、その映画の物語の中で描かれるのでしょうか。

一連の「グラークα作戦」に関する事件のことは津城さんに消されたということでしたが、不死身の和彦さんはどこかで無事に生きているようですし、劇場版では、全5話で終わった今作の続きが、続きとしてそのまま描かれるのかもしれません。

そもそも「MOZU Season2~幻の翼~」は「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」の続きなのですが、連続ドラマとして考えると、私としては、どちらかというと「Season1」のほうが完成度が高かったように思います。全体のストーリーの展開も、西島秀俊さんの倉木さんや、池松壮亮さんの宏美さん、(「Season2」では芝居がかった感じが加速していた)長谷川博己さんの東さんや、吉田鋼太郎さんの中神さんなどの登場人物のキャラクターの面白さやその役割も、丁寧に描かれていたように思います。

「Season1」が面白く、続編の「Season2」も毎週楽しみにして見ていたので、一体どのような最終回になるのだろう、最後の1時間の1話の内にまとまるのだろうかと気になっていたのですが、やはり、1時間の内にはすっきりとまとまることはなく、私の勝手な思い込みではあったのですが、まさか「MOZU」のドラマまで「劇場版に続く」になるとは思いませんでした。なぜか全く予想していなかったので、驚きましたし、少しショックでした。

でも、「MOZU」のドラマは映像もきれいで音楽も良くて、最初から映画のようでしたので、それに物語の規模もこれからまた広がっていきそうですし、「劇場版」にふさわしいと言えばふさわしい作品なのかもしれません。「謎」の続きも気になります。

ともかく、少なくとも連続ドラマの「Season1」も「Season2」も、最後まで無事に見ることができて良かったです。楽しかったです。
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