「学校のカイダン」第6話

日本テレビの土曜ドラマ「学校のカイダン」の第6話を見ました。

第6話は、仲間になった生徒たちの協力を得て「プラチナ枠」の特権を奪うことに成功した生徒会長の春菜ツバメ(広瀬すずさん)が、そのことに怒って「特サ枠(特別採用枠)」を学校から追い出そうとする「プラチナ」の生徒たちと、その親でたくさんの寄付金を出しているという理由で大株主のように振舞うPTAの役員たちを説得するため、謎のスピーチライターの青年・雫井彗(神木隆之介さん)の計画に従い、子供を守るつもりで子供をいつまでも「見下している」親たちに、他人と比較する「物差し」を子供に押し付けるなと演説し、親から与えられる価値基準に縛られて窮屈な思いをしていた「プラチナ枠」の4人、須堂夏樹(間宮祥太朗さん)と千崎波留(健太郎さん)と伊吹玲奈(飯豊まりえさん)と大倉陸(成田凌さん)を、自ら親に自分の意見を自由に言うことができるように解放する話でした。

ツバメの演説を聞いていた須堂さんは、特サ枠の生徒たちに土下座をさせたことも合わせて、済まなかったとツバメの前で土下座をして謝り、他の3人も須堂さんに続いて謝っていました。

その後、ツバメは、香田美森(杉咲花さん)の仲介で、須堂さんと握手をして和解していて、そのことを彗さんに嬉しそうに報告していたのですが、喜んでいたのは、「プラチナ枠」の解体に成功したからでしょうか。あるいは第3話でツバメが唐突に言っていたように、須堂夏樹さんのことを好きだったということも含まれているのでしょうか。

そのように嬉しそうにしていたツバメさんなのですが、翌日の学校では、最後の「プラチナ」の麻生南(石橋杏奈さん)から、ツバメさんと彗さんが一緒にいるところの写真と共に、春菜ツバメの演説はスピーチライターが考えていたというメールが一斉に送られてきていて、生徒たちに「ゴースト」の存在が暴露されていました。

脚本は吉田智子さん、演出は鈴木勇馬さんでした。

須堂さんの事情を探るため、ツバメさんはマンションの高層階の部屋で一人暮らしをしているらしい須堂さんの家へ行っていたのですが、今回は開いていたドアから部屋の中にまで侵入していました。

あと、今回の演説は、彗さんの原稿によるものではなく、ツバメさんの言葉で行われていたようでした。

その結果、今回は「プラチナ枠」の4人を同時に改心させていたのですが、ツバメさんの演説は、4人が同じように自分たちの環境や親の言動に不満があり、そこから抜け出したいけれども抜け出すことができないという複雑な思いの反動で「特サ枠」の生徒をいじめていたということが前提の内容だったように思うので、もしも、例えば親から与えられるものをごく普通に感謝をして受け入れている子だったなら(そのような子ならそもそも誰かをいじめたりはしないかもしれないのですが)、ツバメの今回の演説内容はあまり響かなかったのかもしれないなとも、少し思いました。でも、みんなと仲良くしたいと願うツバメさんの演説の場面は、今回もそれなりに良かったと思います。

ところで、このドラマの後の夜の11時から放送されていたNHKのEテレの「ETV特集」の「立花隆 次世代へのメッセージ ~わが原点の広島・長崎から~」は、今年戦後70年を迎えるにあたり、74歳のジャーナリストの立花隆さんが、戦争を直接体験した方や広島や長崎に投下された原子爆弾の「被爆者」がいなくなってしまうという遠くない未来へ向けて、平和を訴え核兵器廃絶を目指す運動の今後のあり方を考えるという特集でした。

その中で紹介されていた、シベリア抑留を体験した画家の香月泰男さんの、平和を願う気持ちは「黒い屍体」(原爆を投下された戦争の被害者であるという記憶)からではなく「赤い屍体」(戦争の加害者でもある過去を忘れないという記憶)から出なければいけないという話もとても良かったのですが、学生さんたちと話し合いをしていた立花さんが、周りの人を巻き込んでいく自信がないがどうすればいいかというような質問をした学生さんに答えて、世界を変えるために言葉の力は大きい、言葉の力を活かすためには熱を持って語ることが重要であり、今後の人生においても周囲の人を巻き込んで行かないといけない、というようなことを言っているのを聞いて、それができないから私の人生は行き詰っているのかもしれないなどと勝手に少し悲観的に思うと同時に、この「学校のカイダン」のドラマのツバメさんの演説のことも、少し思い出しました。

ツバメさんにスピーチライターが付いていたことが明らかになるということは、これからは彗さんから自立して、ツバメさんが自分の力だけで「演説」をしなければいけなくなる日が来るということなのかもしれません。ドラマの中のことなのですが、頑張ってほしいなと思います。
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Author:カンナ
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