「学校のカイダン」最終回

日本テレビの土曜ドラマ「学校のカイダン」の最終回(第10話)を見ました。

前回、スピーチライターの雫井彗だった「特別採用枠(特サ枠)」第一期生の元生徒会長の伊勢崎トオル(神木隆之介さん)にマスコミの前でいじめを隠蔽していた事実を公表された理事長兼校長先生の誉田蜜子(浅野温子さん)は、大臣候補から外され、明蘭学園高等学校を廃校にし、珠ノ宮という学校法人に引き渡すと記者会見で明言していました。

現生徒会長の高校2年生の春菜ツバメ(広瀬すずさん)は、廃校に反対するため、教頭の金時平男(生瀬勝久さん)を始めとする教師たちの協力も得て、全校生徒?約600人と校舎に立てこもる計画を立て、実行に移していました。

そして、二日ほど経った、誉田校長先生が珠ノ宮という学校法人との契約書にサインをする日の朝、生徒たちが立てこもっている学校にメディア関係者が押し掛けている中、誉田校長先生と、校長先生に復讐をしたい伊勢崎さんもやって来て、車椅子の伊勢崎さんが衆人監視のその場で自殺を図ろうとネクタイ?を自分の首に巻き付けていたところ、ピンク色のメガホンを持ってバスの屋根の上に現れたツバメが、バカか!と叫んで伊勢崎さんの自殺行為を止めて、校長室の机の引き出しに保管されていた、伊勢崎さんの論文が掲載されている「論文集」と伊勢崎さんの写真付きの書類を見せていました。

ツバメは、その書類上では伊勢崎さんが「退学」ではなく「留年」扱いになっていることを話し、校長先生は理想の学校を作ることができたら伊勢崎さんをもう一度生徒として呼び戻そうとしていたのではないかと、校長先生の考えを代弁していました。そして、驚いている伊勢崎さんに、バスの屋根から地面に下りたツバメは、あなたが消えたら私の人生が変わってしまうと言い、失った高校生活を取り戻すために学校に戻ってくるよう説得して、手を伸ばしていました。車椅子の伊勢崎さんがツバメの手を取ると、生徒たちから拍手が沸き起こり、校長先生は持っていた売買契約書を高く掲げてマスコミの人たちに見せるようにしてから、その場で破り捨てていました。

その後、誉田校長は、自分は退いて資産は財団を作ってそこに預けることにしたということを金時教頭に伝え、学校の運営を金時教頭に託していました。

最後は、桜が咲いていたので、新学期の始まる日だったのだと思うのですが、ツバメさんと同じ制服で高校に復帰した伊勢崎さんが一緒に登校していました。ツバメさんによると、ツバメさんは3年生に進級し、伊勢崎さんは2年生に編入したようでした。なぜか振り回した鞄を壊すというところで終わっていました。

脚本は吉田智子さん、演出は南雲聖一さんでした。

卒業をしたと思われるそれまでの3年生はどこにいたのだろうかとか、学校の廃校が明言されても「プラチナ枠」の親たちが出て来ないのはどうしてだろうとか、誉田校長が契約書をこれ見よがしに破り捨てるのは相手の学校法人にも失礼なのではないかとか、そのようなところも何となく気になってしまったのですが、それ以上に気になったのは、主人公の生徒会長のツバメさん以外の生徒たちや教師たちや、取材に来ていたはずのマスコミの人たちなどが、ツバメさんと伊勢崎さんの「背景」のようになっていたところでした。

スピーチで人の心を動かす、という点では、最終回ではツバメさんが一人で考えた自身の言葉で校長先生と伊勢崎さんの気持ちを動かしていたので、良かったのだと思うのですが、私としては、全校生徒で校舎に立てこもるという発想も含めて、何か少し古いようにも思えてしまいました。

バスの場面で、「伊勢崎トオル」という本当の名前をツバメさんが「雫井彗」とあえて言い換えていたのは、その名前のほうにツバメさんが馴染んでいたからでしょうか。ツバメさんは、それ以外には「あの人」と伊勢崎さんのことを呼んでいました。あるいは、「雫井彗」として、新しく生き直してほしいというような気持ちからだったのでしょうか。高校2年生に戻った「あの人」の名前は、「伊勢崎トオル」でしょうか。それとも、「雫井彗」として新学期の学校に通い始めることになるのでしょうか。

言葉の力は大きいということは、確かにそうなのだろうと思います。ただ、このドラマを好きな方もたくさんいると思うので、私があまりいろいろいうのは良くないのかもしれないとも思うのですが、私としては、ツバメさんを演じていた若手女優さんの広瀬すずさんを魅せるためのドラマだったのかなというような気もしてしまいました。ツバメさん以外の他の生徒たちや教師たちの存在感が全体的に薄かったので、そのような感じがしてしまいました。

神木隆之介さんの演じるスピーチライターも、私には少し怒鳴り過ぎの人物であったように思えてしまったのですが、あるいはそれが雫井さん(伊勢崎さん?)の「熱意」の表現ということだったのかもしれないなとも思います。あと、最後の制服の場面を見ても、やはり神木さんの演じる雫井さんは、ツバメさんと同じくらいの年齢に見えました。

「いじめ」の問題では、実際には最近も殺人にまでつながる怖い事件が報道されたばかりですし、ドラマの雫井さんのように、いじめの加害者に大怪我をさせられたという方もいると思うので、簡単には解決しない部分が大きいのかもしれないとも思うので、私が何かを言うことは難しいかもしれないのですが、このドラマのツバメさんたちのように、言葉の力で辛い出来事を乗り越えることができたなら、それはすばらしいことだろうなと思いました。

「生徒手帳」に書かれている規約を活用するというところは、とても良かったと思います。学校によって内容は異なるのかもしれないと思うのですが、私も自分の「生徒手帳」を見返してみました。前回に引き続き、最終回も、冗長的に思える展開になっていたので、私はこのドラマを見ながら少し眠いような気持ちになってしまったのですが、もし私が中学生くらいの時にこのドラマを見ていたなら、もっと気軽に楽しく見ることができたのかもしれないなと思いました。
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