「天皇の料理番」第1話

TBSの「日曜劇場」の新ドラマであり、「TBSテレビ60周年特別企画」のドラマでもある「天皇の料理番」の第1話、初回2時間スペシャルを見ました。

原作は、私は未読なのですが、杉森久英さんの小説『天皇の料理番』です。これまでにも何度か映像化されている有名な作品なのだそうです。

私は以前の「JIN-仁-」のドラマをとても好きで見ていたので、同じスタッフの方によるドラマと聞いて、見るのを楽しみにしていました。

「天皇の料理番」というのは、宮内省の大膳職司厨長のことだそうで、『天皇の料理番』はその料理長を務めた秋山徳蔵さんの実話を基にした物語だそうなのですが、小説では「秋沢篤蔵」という名前になっているそうです。今回のドラマの佐藤健さんの演じる主人公は「秋山篤蔵」という名前になっていました。

ドラマの最初の舞台は、明治37年(1904年)の福井県の武生でした。

昨夜の第1話では、米問屋を営む秋山家の次男で、すぐに好きなことを見つけるけれども飽き性で長続きしない16歳の秋山篤蔵(佐藤健さん)は、父親の周蔵(杉本哲太さん)と母親のふき(美保純さん)の勧めで、鯖江で昆布問屋を営む高浜家の長女で同い年の俊子(黒木華さん)と結婚し、数か月の間は妻の実家の家業の仕事を真面目に手伝っていました。

しかし、その仕事に飽きてつまらなくなってしまっていた夏の頃、篤蔵さんは、昆布を運びに行った陸軍の施設の台所で、軍曹でコックの田辺祐吉(伊藤英明さん)と出会い、田辺さんの作った牛肉を使った「カツレツ」の味に感動し、それからほぼ毎日妻の実家の仕事をせずに田辺さんの手伝いを続けるうちに、コックになりたいと思うようになり、篤蔵さんが婿養子であることを知らなかった田辺さんに言われた、コックになるなら東京へ行くべきだという言葉を忘れられず、ついに夜中に妻の実家を脱走し、神田の日本大学で法律を学ぶ兄の周太郎(鈴木亮平さん)を頼って一人で東京へ出て行きました。

田辺さんが勤めていた西洋料理のレストランに食事に行った篤蔵さんは、とりあえずそこで働こうとするのですが、取り合ってもらえず、それでも毎日レストランの裏口に押しかけていました。福井に戻るように説得してほしいという父親の手紙を受け取っていた兄の周太郎さんは、説得するまでもなく時期に戻るだろうと最初は思っていたようなのですが、粘り強く、しかも少し楽しそうにレストランの裏口に通う篤蔵さんの様子を見ていて、今までの弟とは違うと感じたようでした。

周太郎さんから篤蔵さんの話を聞いていた教授の桐塚尚吾(武田鉄矢さん)は、周太郎さんを通して、篤蔵さんに「華族会館」のレストランの仕事を紹介していました。華族の人が利用する「華族会館」は、当時は鹿鳴館の建物を借りて作られていて、桐塚教授に「華族会館」の食堂を案内された篤蔵さんに、その地下の厨房の扉が開かれようとしていました。

脚本は森下佳子さん、演出は平川雄一朗さんでした。

ドラマの始まる少し前には、「JIN-仁-」のドラマの時のように、現在と過去の同じ場所の風景写真が交互に紹介されていたのですが、オープニングの映像はイラストというか、アニメーションというか、カラフルでポップな雰囲気のものでした。テーマ曲は、エルガー作曲の「威風堂々」でした。エンディングに流れていた主題歌は、さだまさしさんの「夢見る人」という曲でした。

「JIN-仁-」と比べてしまうのはあまり良くないことなのかもしれないのですが、テーマ曲がオリジナルのものだった「JIN-仁-」の印象がやはり強いということもあって、オープニングの「威風堂々」はまだしも、過去の写真が使われていたエンディングのさだまさしさんの曲の部分は、何というか、本編とエンディングの部分が少し切り離されてしまっているような印象でした。でも、見ていくうちには慣れていくのかもしれません。

好奇心が旺盛で飽き性だけれどものめり込みやすい性格の夫の篤蔵さんを、従順で家庭的な妻の俊子さんが支えていく物語でもあるのだろうと思います。また、そのような弟の篤蔵さんをよく理解し、好きなことを見つけて進んで行こうとする弟を、頭が良くて優しい病弱の兄の周太郎さんが見守る物語でもあるのだろうと思いました。周太郎さんは咳き込んでいたのですが、結核のような病を患っているようでした。

「日本一の料理人になりたい」と願う篤蔵さんの夢がいずれ叶えられるということが最初から示されているので、その点では、安心して見ることの出来るドラマになっているのだろうと思います。

「どうしてこんなにも、愛があふれているんだろう。」というキャッチコピーのドラマですし、秋山篤蔵はいかにして「天皇の料理番」になりしか、という部分が、家族や周囲の人たちとの「絆」を通して描かれていくのだろうと思います。

「JIN-仁-」のドラマのスタッフの方は、「とんび」のドラマのスタッフの方でもあるのだろうと思うのですが、私は登場人物がよく泣いていた「とんび」よりは、SFと医学と幕末の要素の混ざった時代劇の「JIN-仁-」のほうがずっと好きでした。それはその物語が好きだったということだと思うので、スタッフの方が同じとか、俳優の方が重なっているということとは、やはり別のことなのだろうと思いました。

たくさんの人に愛され、支えられながら、自らの夢に向かって頑張り、成功する人の物語ということなので、この「天皇の料理番」は、きっと「良い話」なのだと思います。すごく面白いかどうかというような部分は、第1話を見ただけでは私にはまだよく分からなかったのですが、街並や建物の内部など(お金がかけられているなという感じもしたのですが)丁寧に作られているようでした。明治から大正、昭和にかけての篤蔵さんの物語が全部で何話の作品になるのかも分からないのですが、次回も見てみようと思います。
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