「64(ロクヨン)」第4回

NHKの土曜ドラマ「64(ロクヨン)」の第4回「顔」を見ました。

警察庁長官視察の前日、「ロクヨン」事件と同じように現金二千万円を要求しサトウと名乗る犯人による新しい誘拐事件が発生し、広報官の三上義信(ピエール瀧さん)は、交通部別館に移動した刑事部の御蔵(二階堂智さん)から、記者たちとの報道協定の締結を指示されるのですが、刑事部はいわゆる「不良」だった被害者の17歳の女子高校生の「狂言誘拐」の可能性もあるとして、「C子」という匿名でしか三上さんにも教えようとしませんでした。

それでは記者たちを納得させることはできないと考えた三上さんは、玄武署のトイレに隠れて参事官兼捜査一課長の松岡勝俊(柴田恭兵さん)を待ち伏せし、被害者の情報を教えてほしいと頼んでいました。本部で頑張っている部下を救いたいと言う三上さんの思いを聞いた松岡さんは、父親は目崎正人、母親は睦子、誘拐された娘は歌澄だと教えていました。

新しい誘拐事件が発生したことで、D県警は、午後9時30分、警察庁長官の視察の中止を決定していました。東京からたくさんの報道関係者たちがD県警に集まっていて、地下駐車場では広報官の美雲志織(山本美月さん)が記者たちの誘導をしていました。

三上さんは、同期で警務部調査官の二渡真治(吉田栄作さん)と電話で話し、それから「ロクヨン」の被害者遺族の雨宮芳男(段田安則さん)に、突然の視察の中止を伝えて謝っていました。雨宮さんは、あなたは大丈夫ですか、と三上さんを心配し、きっといいこともありますと言ってその電話を切っていました。

午後11時頃、記者会見場には、捜査二課長の落合由季也(森岡龍さん)が三上さんたち広報官と一緒に現れ、誘拐事件について話し始めていたのですが、新しい誘拐事件のことを何も知らない落合二課長の説明を聞いていた記者たちはざわつき始めました。D県警の記者クラブの東洋新聞の秋川修次(永山絢斗さん)がその場を収め、それから「質疑応答」へ移ったのですが、誘拐事件の詳細を聞かされておらず、質問に答えることができない落合さんは、その都度、三上さんと一緒に記者会見場を出て、交通部別館の刑事部の捜査本部へ走り、質問の答えを得て戻るということを繰り返していました。記者会見場と、少し離れた建物の上階にある捜査本部を何度も行ったり来たりしていました。三上さんは黙って一緒に走り、他の広報官たちも黙って二人を手伝っていました。

東京の記者たちが、もう一度、と指示しながら落合二課長を走らせていたのは、姿を見せない刑事部長を記者会見場に引きずり出すためだったようでした。深夜になってもそれは続いていたので、次第に落合さんの体力は奪われていき、諏訪尚人(新井浩文さん)に背負われたりもしていました。東京の記者たちの態度に戸惑っていた秋川さんたちは、記者会見場を出て三上さんたちのところへ行くと、自分たちも何も知らないと答える三上さんたちに、県警がバカにされているようで悔しくてならないと訴えていました。

朝の6時になっても、記者会見場でのやり取りは続いていました。もう一度!と言われて、ついに落合二課長は床に倒れてしまいました。美雲さんによると、記者会見は7時間続いていて、落合さんと三上さんは29回も走らされたということでした。三上さんから「リンチ」だと言われた東京の記者たちは、三上さんを名ばかりの広報官だと罵って怒っていました。その場を収めるため、三上さんは、捜査一課長を出すと記者たちに約束し、広報部の部下や落合さんに、これからが本番だと行って、一人で車に乗って県警を出ていました。

三上さんが向かった道の先には、怪しいトラックが止まっていたのですが、それを階段の上から見張っていた三上さんの前に現れた黒い車から降りてきたのは、松岡捜査一課長や、捜査一課の刑事たちでした。そのトラックは、誘拐事件の捜査のためのものでした。三上さんに頼まれて、一緒に連れて行くことにした松岡さんは、ここで見たり聞いたりしたことは20分間は胸に留め置けと、タイムラグが必要であることを伝えていました。

その頃、「ロクヨン」事件の際には「喫茶あおい」で雨宮さんを見張っていた元警察官の三上美那子(木村佳乃さん)も、松岡さんに指示された三上さんに頼まれて、外出していました。

目崎さんの自宅には、警察官たちが集まっていました。そして、犯人からの3回目の電話が鳴り、被害者の父親の目崎正人(尾美としのりさん)は、お金と携帯電話を持って午前11時50分までに「喫茶あおい」へ行くようにという指示を受けて、車を走らせていました。その車を、三上さんや松岡さんを乗せた捜査用のトラックが追いかけていました。20分を過ぎた頃、三上さんは、部下の諏訪さんに電話をかけて、目崎さんの自宅に犯人からの電話があったこと、目崎さんが「喫茶あおい」に向かっていることなどを「タイムラグ」で教えていて、その情報を、諏訪さんが記者たちに話していました。

突然犯人からUターンをするよう指示された目崎さんは、国道を三上さんたちとは反対に走らせた車の中で、お願いします!歌澄を返してください!と繰り返し叫んでいました。Uターンをしたことで、「ロクヨン」のルートを外れたということになったようなのですが、三上さんは、目崎さんの必死の叫びを聞いて、当時の雨宮さんのことを思い出し、誘拐されている被害者に失踪中の娘のことも重ねて、「昭和64年」に戻っていました。

脚本は大森寿美男さん、演出は井上剛さんでした。

今回も、サブタイトルの「顔」は何のことだったのだろうと、ドラマを見終わって少し気になったのですが、東京の記者が三上さんに「冗談は顔だけにしろ」と言っていた場面の「顔」のことだったのでしょうか。それとも、以前も言われていた、広報部が警察の「顔」であるという意味のことだったのでしょうか。

第4回も、私には少し複雑に思えるというか、少しでも目を離したら話の筋が分からなくなってしまいそうというか、そのような感じだったのですが、やはり今回も面白かったのだと思います。

何も知らされないまま記者会見に臨むことになった落合二課長と、三上さんたち広報官が粘り強く記者たちとの「質疑応答」を行う場面が、本当に一体いつまで続くのだろうかと思うほど長く慎重に描かれていたので、その後の秋川さんたちの、県警がバカにされているという悔しさがよく伝わってきました。

あと、私としては、今回は特に、冒頭の電話の鳴る音と、留守番電話に切り替わったところで突然切れる感じが、何だか少し怖く思えました。

全5話のドラマなので、次回が最終回です。私には少し難しく思えてしまうところも多いのですが、最終回も楽しみにしていようと思います。
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