「天皇の料理番」第3話

TBSテレビ60周年特別企画の日曜劇場「天皇の料理番」の第3話を見ました。

明治37年(1904年)の9月、「華族会館」の厨房で「真心」を込めた仕事を続けていた16歳の秋山篤蔵(佐藤健さん)は、小さいという意味の「ペテ公」というあだ名で篤蔵さんを呼び始めた料理長の宇佐美鎌市(小林薫さん)から、フランス語の辞書を特別に手渡されていました。そのような篤蔵さんのもとに福井の鯖江の家を出てきた妻の高浜俊子(黒木華さん)がやって来ました。宇佐美さんの指示で、俊子さんと宇佐美さんに手料理を振舞うことになった篤蔵さんが料理を作っている間、宇佐美さんは俊子さんに夫の仕事振りについて訊かれて、真心がある、ついて行く価値はあると思うと答えていました。

その夜、旅館に泊まった俊子さんは、持参した離婚届を篤蔵さんに見せ、福井に戻る意志がないことを理解して、父親が決めてきた相手と再婚すると告げるのですが、その直後、吐きそうになって厠に駆け込み、「子供ができた」ことを知るのでした。そして、そのことを篤蔵さんに話した俊子さんは、翌朝、仕事に出かける篤蔵さんに、大丈夫、私が何とかしますと言って送り出し、鯖江の実家に戻って両親に報告をして、子供を店の跡取りとして育ててはどうかと提案していました。

しかし、篤蔵さんのことを怒っている父親の金之介(日野陽仁さん)は、篤蔵の子供など跡取りとして育てることはできないから始末しろ、始末しないのならこの家を出て行けと俊子さんに告げていました。

篤蔵さんの弟の蔵三郎(森岡龍さん)と一緒に秋山家へ行った俊子さんを、篤蔵さんの父親の周蔵(杉本哲太さん)と母親のふき(美保純さん)は迎え入れていました。息子の妻に子供ができたことを知った周蔵さんは、今度こそ本当のクズになってしまうと、篤蔵さんを連れ戻しに行こうとしていたのですが、俊子さんはそれを必死に止めて、篤蔵さんは仕事を頑張っている、上の方も見込みがあると言っていた、篤蔵さんには真心があると言っていたと訴えて、篤蔵さんを連れ戻さないよう頼んでいました。

一方、篤蔵さんは、兄の秋山周太郎(鈴木亮平さん)に相談していたのですが、兄は、善人面をして福井に戻ってもいいし、このまま妻子を捨てて夢を追うのもいいと思う、このようなことに正解はない、将来結果が出るまで分からないという趣旨のことを弟に話していました。

俊子さんが東京へ出てくる少し前、篤蔵さんは、見習いの山上辰吉(柄本佑さん)と松井新太郎(桐谷健太さん)と一緒にお金の入っていない高級そうなお財布を拾って警察に届けていたのですが、ある日、その落とし主が「華族会館」を訪れ、篤蔵さんにお礼の金一封を手渡していたのですが、その五百木竹四郎(加藤雅也さん)は「英国公使館」のシェフでした。

妻子を養うにはお給金はいくら必要かということを料理長の宇佐美さんに訊いたりして考えていた篤蔵さんは、お礼のお金を五百木さんに返しに行き、返す代わりに「華族会館」での仕事がない時にここで働かせてほしいと頼んでいました。宇佐美さんを裏切ることになるのではないかと心配していた五百木さんは、しかし、篤蔵さんが一流のコックになることと妻子を養うことを第一に考えているから、その上宇佐美さんに嫌われたくないというのは虫が良すぎるのではないかと言う意気込みを聞いて、物好きな学生ということでならと、篤蔵さんを外国人シェフばかりの「英国公使館」の厨房に入れることにしていました。

「華族会館」の「盗んで憶える」方式と異なり、五百木さんは、料理の作り方を調理手順の理由まで丁寧に篤蔵さんに教えていました。篤蔵さんは、それを忘れないようにメモに書き記していました。

その日から、篤蔵さんの「華族会館」と少し離れた場所にある「英国公使館」を往復する日々が始まっていました。時々遅刻をする篤蔵さんは、兄が病気だと嘘を付いてごまかしていたのですが、実際に兄の病気は進行していて、大学教授の桐塚尚吾(武田鉄矢さん)に何かの大きな裁判の仕事を任されていた周太郎さんの咳を抑えた手のひらには血が付いていました。

宇佐美さんは、篤蔵さんを野菜係にしてはどうかと奥村さん(坪倉由幸さん)に提案していて、奥村さんは、篤蔵さんは特別だとみんなに思わせる何かが必要だと話していました。

ある日、「英国公使館」から「華族会館」の厨房に戻った篤蔵さんは、お肉の焼き方に失敗して宇佐美さんたちが困っているのを見て、言うのをためらっているのを宇佐美さんに促されて、ブイヨンで煮てはどうかと、五百木さんから教わった調理法を提案していました。宇佐美さんは篤蔵さんの意見を採用し、料理を成功させていました。

このことをきっかけに、宇佐美さんは、篤蔵さんを野菜係に昇進させていました。篤蔵さんを嫌っている荒木さん(黒田大輔さん)は反対していて、少し先輩の山上さんは、新人の後輩に先を越された上に、これまで篤蔵さんが任されていた洗い係を再び任されることになって戸惑っていました。

福井では、秋山家で暮らしていた俊子さんを、母親のハル江(大島さと子さん)が迎えに来ていました。母親は、父は本気で子供を始末しろと言ったのではなく、篤蔵さんに大切な娘が蔑ろにされていることが親としては悔しいのだと話していました。実家に帰った俊子さんは、黙って仕事をしている父親の姿を見ていたのですが、顔を上げて母親と戻って来た俊子さんを見た父親は、俊子さん宛ての封筒を投げ捨てるように俊子さんに渡していました。

それは篤蔵さんからの手紙でした。そこには、野菜係になってお給料が1円から3円になったこと、いつか必ず迎えに行くから再婚しないでほしいということ、お金を送るから俊子さんが貯めておいてほしいということが綴られていて、「ジュテーム」で終わっていました。俊子さんは、手紙を抱きしめていました。

そして、密かに「英国公使館」に通っている篤蔵さんが忙しく「華族会館」の野菜係を務めていたある日、山上さんに話しかけた荒木さんは、篤蔵さんが別のところでも働いているのではないかと疑っていました。

脚本は森下佳子さん、演出は岡本伸吾さんでした。

今回も10分拡大版?で放送されていました。

黒木華さんの演じる高浜俊子さんが良かったということもあると思うのですが、夫の篤蔵さんを待つことにした俊子さんと、妻の俊子さんに待ってもらうことにした篤蔵さんの夫婦の思いも、お互いの両親が子供を思う気持ちも、宇佐美さんを中心とした「華族会館」の厨房と五百木さんの「英国公使館」の厨房との教え方の違いも、夢に向かって進んでいく篤蔵さんと、後輩に先を越される先輩シェフの焦りなどのことが、バランス良く丁寧に描かれていたような気がします。

前回の第2話を見た時、第1話よりも面白く思えたのですが、第3話も最後まで楽しく見ることができました。

このドラマの主人公の篤蔵さんは、いずれは「天皇の料理番」になる人だということが、ドラマの冒頭で毎回(まだ第3話ですが)伝えられています。

ある人の人生がこれから成功するかどうかは分からないのですが、ある成功した人の人生を遡って考えると、本人の好奇心や、熱意や、人一倍の努力をすることができる能力や、その道を進んで行くことのできる具体的な技術などを持っていることもそうなのだとは思うのですが、目上の人に引き立てられることや、成功につながるきっかけというか、「チャンスを逃さない」という部分が、やはりたくさんあるのかもしれないなと、今回のドラマを見ていて少し思いました。

次回の物語も楽しみにしていようと思います。
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