「天皇の料理番」第7話

TBSテレビ60周年特別企画の日曜劇場「天皇の料理番」の第7話を見ました。

第7話は「パリ編」です。明治42年(1909年)、フランスのパリに到着した料理人の秋山篤蔵(佐藤健さん)は、師匠の宇佐美鎌市(小林薫さん)にもらった牛刀を背負って日本大使館へ向かい、料理は芸術だと思っていると快活に話す大使の粟野慎一郎(郷ひろみさん)に、住む場所と、小僧の仕事でもいいからと料理の修行をできる場所を探してもらい、パリの一角の部屋で暮らしながら、「オテルマジェスティック」という高級ホテルのレストランの小僧の仕事に就くことになりました。

その厨房に入って早々に、篤蔵さんは、日本人をというかアジア人を「黄色い猿」と呼んで人種差別をする先輩シェフたちに嫌がらせをされたり笑われたりしていて、苛立った篤蔵さんは、しかし、以前の「華族会館」の時のように暴力に訴えることはせず、真心を見せてやれと言っていた宇佐美さんにもらった包丁で一人で厨房で大量のじゃがいもを切って、シェフたちに実演をして見せていました。その技術を見た料理長は、すぐに篤蔵さんを小僧の一つ上の野菜係のような立場に昇進させていました。

篤蔵さんは、実力主義のパリの厨房に次第に馴染んでいたのですが、日本とは異なるフランスの濃い味付けの味覚に迷っていました。路地裏を散策していた時、篤蔵さんは、町のレストランの主人から殴られて追い出されていた人が友人の松井新太郎(桐谷健太さん)だと気づいて驚いていたのですが、画家志望の新太郎さんは、お金持ちのおじいさんのところへ行くことになったという吉原の遊女だった幼馴染みの茅野(芦名星さん)から旅費をもらって、パリへ来ていたようでした。

お腹が空いたけれどもお金がないと言う新太郎さんと話していた篤蔵さんは、優勝者は無料というザリガニの大食い大会のポスターを見つけてそれに参加をすることになったのですが、篤蔵さんが参加をしたせいで2位になってしまった謎の黒髪のフランス人女性に頼まれてお金を貸すことになり、後日約束通りにお金を返しに来たフランソワーズ(サフィラ・ヴァン・ドーンさん)と知り合いになっていました。

蒸したじゃがいもにバターを乗せてお醤油をかけたのを3人で食べたりして、カフェで女給の仕事をしながら歌手を目指している明るい性格のフランソワーズさんと親しくなった篤蔵さんは、よくワインを飲むフランソワーズさんから、飲み水よりも手に入りやすいからだということを聞いて、自身でもワインを飲んでみて、フランスの味や香りの強い料理がワインに合うように作られているということを理解していました。

マジェスティックの厨房での仕事にもその味覚を活かすことができるようになった篤蔵さんは、味付けを料理長に褒められていたのですが、その様子を、篤蔵さんが昇給したことで一番下になってしまったらしい「人種差別」の嫌がらせをしてくる先輩シェフのアルベールさんが悔しそうに見ていました。

ある朝、出勤してきて自分のロッカーを開けた篤蔵さんは、宇佐美さんにもらった包丁が折られていることに気付いて、すぐにアルベールの仕業だと見抜き、大切なものを壊された怒りの気持ちを他のシェフたちのいる前で直接ぶつけ、証拠でもあるのかと笑うアルベールを我慢できずに突き飛ばして、床に倒したアルベールの首に包丁を突きつけてしまいました。

そのことを相談した粟野大使から、訴えられるかもしれないと言われた篤蔵さんは、大使館を訪ねてきたマジェスティックの料理長に何を言われるのかと心配していたのですが、料理長は、篤蔵さんに辞めないでほしいと頼みに来たのでした。料理長は、何事にも手を抜かない篤蔵さんの仕事をよく見て関心していたようでした。篤蔵さんは、それは日本では真心と言いますと料理長に伝えていました。

握手をしようと篤蔵さんに手を伸ばしてきた料理長の手を、突然一緒にいた粟野大使が素早く取って握手をしていたのが面白かったのですが、粟野大使は、この篤蔵さんのことををきっかけに、篤蔵さんを小僧の地位から上げてほしいと頼んでいました。当時のフランスの料理界では、料理組合に入らずに「小僧」として厨房に入った人はお給料も「小僧」のままだということでした。粟野大使は、「ユニオン」と呼ばれる料理組合にアジア人が入ることができないというのは「自由の国」であるフランスには相応しくないということを料理長に訴えて、「革命を!」と元気良く演説していました。篤蔵さんは、粟野大使の外交官振りに感心していました。

その後、料理長は、日本人の篤蔵さんがユニオンに入ることができるようにかけあってくれたようでした。大日本帝国大使館を出た篤蔵さんの手には、ユニオンの加入証明書がありました。篤蔵さんは、日本人で初めてそのフランスの料理組合に加入したようでした。

篤蔵さんは、自分にフランスの味覚を教えてくれたフワンソワーズさんのことを思い出していました。そして、フランソワーズさんにお礼を言おうとカフェに会いに行ったのですが、別の女給の人から、フランソワーズさんはパトロンに嫌われてクビになったと言われて驚いていました。フランソワーズさんは、汚い「黄色い猿」と付き合うのをやめるようパトロンの男性に言われて、篤蔵さんは部屋も清潔にしているし、誰よりもきれいだと反論したようでした。

路地裏の小さなお酒屋さんで働いていたフランソワーズさんと再会した篤蔵さんは、ユニオンの加入証明書を見せてお礼を言って、パトロンは日本人ではダメですかとフランソワーズさんを抱きしめていました。

脚本は森下佳子さん、演出は中前勇児さんでした。

今回からの「パリ編」も、面白かったです。郷ひろみさんの演じていた、何か話しながら「ええ」と言う粟野大使も面白くて良かったですし、登場人物のフランス語が日本語の字幕で表現されていたのも、良かったです。

最後、福井の鯖江で再婚をして暮らしている篤蔵さんの前妻の俊子(黒木華さん)が、昔篤蔵さんにもらった「ジュテーム」の手紙を読み返していたのですが、今回篤蔵さんがパリで出会ったフランソワーズさんは、篤蔵さんが「辛気臭い」と言っていた俊子さんとは正反対?の明るい性格の人でした。

明治34年の頃の篤蔵さんは16歳だったので、今の篤蔵さんは20歳か21歳くらいになっているということでしょうか。

冒頭では、ナレーションの俊子さんが、「天皇の料理番」になるのは「もう少し先の話」だと言っていて、「もう少し」先というだけでもすごいような気がしたのですが、予告によると、次回には、「天皇の料理番」になるという話が篤蔵さんに舞い込んで来るようでした。

篤蔵さんは、労咳のために実家で療養をしている兄の秋山周太郎(鈴木亮平さん)に手紙を書いていたのですが、兄のいる間に「天皇の料理番」になることができるのでしょうか。篤蔵さんは人一倍の努力をしているのだろうとは思うのですが、ドラマの印象では、いわゆる「とんとん拍子」の感じで料理人として成長しているように思います。実話だとしてもすごいと思うのですが、ドラマとしても、とても面白いです。次回も楽しみにしていようと思います。
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