「ど根性ガエル」第1話

日本テレビの新土曜ドラマ「ど根性ガエル」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。

原作は、吉沢やすみさんの漫画『ど根性ガエル』です。漫画は未読なのですが、アニメの「ど根性ガエル」は見たことがある記憶があります。夕方に再放送されていたのを見たのか、アニメの特集番組などで見ただけなのか、はっきりとは憶えていないのですが、ともかく、アニメは面白かった印象があります。

そのため、そのアニメの「ど根性ガエル」が「土曜ドラマ」で連続ドラマとして実写化されると知った時には、どうしてだろうと少し驚いたのですが、それでも何となく気になって、昨夜の第1話を見るのを私も楽しみにしていました。

そうして少し心配しながら見始めた第1話は、思っていたよりも、というか、それ以上に、何だかとても面白かったです。

2015年の夏の東京の葛飾区を舞台にしたドラマのようでした。東京スカイツリーがよく見えていました。漫画やアニメの舞台も葛飾の町なのでしょうか。私は昔の「ど根性ガエル」のアニメの物語をはっきりと憶えているわけではないので、アニメと今回のドラマとを比較することはできないのですが、ドラマの主な登場人物は、中学2年生の頃から16年後、定職に就かずに気ままな日々を送っている30歳のひろし(松山ケンイチさん)、16年前にひろしのTシャツに張り付いて“平面ガエル”となったまま、今もど根性でダメなひろしを助けるピョン吉(声・満島ひかりさん)、中学時代はガキ大将だったものの、今は移動車で「ゴリラパン」を販売する大きなパン工場の社長になって「五利良イモ太郎」の名前で区長選挙にも出馬しているゴリライモ(新井浩文さん)、中学校時代のマドンナで、29歳の今は離婚をして町に戻って来たばかりという京子ちゃん(前田敦子さん)、ひろしを慕う一つ下の後輩で今は警察官になっている、語尾が「でやんす」の五郎(勝地涼さん)、ひろしの母校の中学校の国語教師のよし子先生(白羽ゆりさん)、よし子先生を好きな「宝寿司」の板前の梅さん(光石研さん)、「教師生活41年」になったひろしの元担任の町田校長先生(でんでんさん)、そして、女で一つでひろしを育て上げ、今は「ゴリラパン」でパートリーダーを務めているひろしの母ちゃん(薬師丸ひろ子さん)でした。団地で京子ちゃんと暮らすことになったおばあちゃん(白石加代子さん)は、ドラマのオリジナルキャラクターだそうです。

脚本は岡田惠和さん、演出は菅原伸太郎さんでした。音楽はサキタハジメさんでした。

岡田惠和さん脚本のドラマでは、私は2013年の頃に同じ「土曜ドラマ」で放送されていた「泣くな、はらちゃん」をとても好きで見ていたので、今回の「ど根性ガエル」のドラマを見ながら、その「泣くな、はらちゃん」のことも少し思い出しました。今回のドラマも、「はらちゃん」の時ように、物語の漫画的な世界観がドラマの中にちゃんと確立されているように思えました。

オープニングの主題歌は、ドラマの出演者が歌う?「ど根性ガエルのテーマ」でした。エンディングに流れていたのは、ザ・クロマニヨンズの「エルビス(仮)」という曲でした。

満島ひかりさんがカエルのピョン吉の声を演じていたのですが、アニメの時のピョン吉の声に似ているように思えて、すごいなと思いました。とても良かったです。ピョン吉の動きも、何だか本当にそこに生きているようでした。

松山ケンイチさんの演じる“ダメ人間”のひろしもとても面白かったですし、「ゴリラパンのうた」を歌うゴリライモの声がテノール歌手風に上手だったのも楽しかったです。

いつもピョン吉に助けてもらっているひろしの「自立」を描く物語のようでした。ピョン吉がTシャツから一部剥がれかけていたのには驚いたのですが、ピョン吉はその部分を根性でTシャツに戻し、ピョン吉本人以外にその事実に気付いているのは、今のところは、ひろしのお母さんだけです。

母子家庭で頑張っているひろしの母ちゃんは、今あるものがいつまでもあるわけではない、今を大切しなければいけないということを、ひろしに繰り返し訴えていました。

第1話の最後、フーテンのひろしは、ピョン吉のど根性と勇気を借りて、京子ちゃんに好きです!と大声でプロポーズをしたのですが、離婚して町に戻って来た常識的な普通の社会人の京子ちゃんには、自分のことしか考えていないと怒られて、すぐに断られていました。それでも、ひろしは、京子ちゃんとの結婚を諦めないと決意していました。

ピョン吉がいなくなったTシャツを着たひろしが、ピョン吉を探して町を歩き回るというようなエンディングの映像も、良かったです。ピョン吉がTシャツにいる時の楽しそうなひろしと、いない時の寂しそうなひろしの様子が交互に描かれていました。道には黄色いカエルがいたのですが、それはいつかTシャツから解放される?ピョン吉なのでしょうか。まだ分からないことなのですが、悲しい展開にはならないといいなと思います。

踏み切りのある線路のある町というのも、「昭和」の感じが出ていて良かったように思います。最近は線路の高架の工事が進んで、黄色と黒色のしましま模様の棒が降りてくるタイプの踏み切りはかなり減ってしまっているような気がします。

それにしても、昭和のアニメの主人公には、大人になると“フーテンの寅さん”のような感じになりそうな人が意外と多いのでしょうか。以前放送されていたグリコのCMで描かれていた「サザエさん」のカツオくん(浅野忠信さんが演じていました)も、野球ばかりしている自由人の36歳として登場していました。

「ドラえもん」ののび太くんは、2011年の東京を舞台にしたドラミちゃんの「ミニドラSOS!!!」の映画では、活発なのびスケくんを見守るちゃんとした感じの大人になっていましたが、そこにはドラえもんはいませんでした。

例えば、「うる星やつら」の諸星あたるとか、「小公女セーラ」のセーラなどもそうなのですが、作品に描かれていない「未来」では、あの他の子たちとは少し変わっている感じの人たちは一体どのような大人になっているのだろうかと、いつも少し気になります。

ドラマの中の京子ちゃんがひろしに言った「16年間何してたのよ!」が、リアルに思えました。「子供の頃から変わらない」ひろしが「自立」をするとはどのようなことなのか、どのように変わっていくのか、あるいは変わらないのか、次回からのひろしやピョン吉たちの物語も、楽しみにしたいと思います。
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