「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」最終回

フジテレビで放送されていた東海テレビ制作のお昼のドラマ「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」の第9週(最終週)、第41話から第45話(最終話)を見ました。

第41話と第42話の脚本は中村由加里さん、第43話と第44話と第45話の脚本は森山あけみさんでした。演出は金子与志一さんでした。

最終週の物語も、とても良かったです。

土曜日の早川律(高杉真宙さん)の誕生日会には、6歳の路加(山口祐輝さん)と一緒に来た母親の雨宮真也(河井青葉さん)が、律に四つ葉のクローバーのキーホルダーをプレゼントしていました。それは早川家のレシピノートに四つ葉のクローバーの絵が描かれているのを見つけていた路加と選んだものでした。

一生大事にします、という真也さんへのお礼の言葉の重さも、何か律らしい感じがして、良かったです。

真也さんは、路加を一柳隆(和田聰宏さん)とその妻の志穂(小野真弓さん)の子供にする決意をし、仕事が忙しいからと嘘をついて、路加を一柳家に残して去るのですが、路加と真也さんを引き離したくない律は、母親の恭子(富田靖子さん)や、「洋食みさき」の店主の三崎元(丸岡奨詞さん)と暮らしている祖母の小川絹江(藤田弓子さん)に相談して背中を押してもらうと、一柳家にいる路加に会いに行き、このままではママに会えなくなると、一人で引っ越しをしようとしていた母親の真也さんのことを説明し、路加をマンションの部屋へ連れ帰っていました。

一柳さんと志穂さんは、帰宅した家に路加がいないことに驚いて真也さんに連絡し、行く場所がないので辞めたクラブに来ていた真也さんは一柳家に駆けつけると、テーブルの上に四つ葉のクローバーのキーホルダーを見つけて、律が路加を連れ出したことに気付き、自宅へ向かいました。

路加は、風邪の腹痛で入院中に母親に作ってもらったすりりんごを、元気のない母親にも食べてもらおうと、それを作って律と一緒に母親が来るのを待っていました。律は、子供たちの声を聞いてほしい、それだけで子供は救われるのだと真也さんや一柳さんに訴えていました。

真也さんは、律に「生まれてきて幸せだった?」と手紙で聞き、律が生まれた中学生の時に買ったというクマのデザインの銀のスプーンを律が来ると予想した部屋のテーブルの上に残していたのですが、母親に愛されていることを知った律は、「生まれてきて幸せだった」と真也さんに答えて、伝えていました。

父親と暮らしたいか母親と暮らしたいかを訊かれた路加は、ママと一緒にいたい、パパには志穂お姉ちゃんがいるけれど、ママには僕しかいないから、と明快に答えていました。

律から信じていると言われた一柳さんは、路加を引き取ることを諦め、真也さんの元へ返すことにしていました。そして、路加のために作ってあった通帳を真也さんに渡して、真也さんもそれを受け取ることにしていました。真也さんは、志穂さんのことも、路加にとって大切な人になっているから大事にしてほしいと伝えていました。

真也さんと路加のことが一段落すると、恭子さんは、肺の癌が再発したということを律や律の中学生の弟の調(前田旺志郎さん)や、新しいレシピノートを作って張り切る妹の奏(田附未衣愛さん)に打ち明け、大丈夫だと明るく伝えていました。

しかし、恭子さんは、幼なじみの医師の花山大輔(山田純大さん)から切除手術をしたほうがいいと勧められていたことに迷っていたようでした。日常生活に支障を来すかもしれない手術をするよりは、再発の恐れがあっても抗がん剤治療のほうがいいのではないかと、恭子さんは特に一番小さい奏の将来のことを心配して選択していました。

恭子さんからもしも何かあったら律のことをあなたに託したいと頼まれ、癌の再発のことを打ち明けられていた真也さんは、恭子さんが入院をしたある日、早川家の律を訪ね、生まれてきてくれてありがとう、と伝えると、泣きそうになっていた律に、あなたの大切な人はあなたがちゃんと守りなさいと話していました。

その頃クラブの店長(テット・ワダさん)に預けられていた路加は、マスターと空のペットボトルでボウリングをして遊んでいました。路加の元に戻った真也さんは、ハンバーグが食べたいと言う路加に、明日も明後日もハンバーグを作ってあげると嬉しそうに路加を抱きしめていました。

病院へ向かった律は、母親に、僕たちの願いはお母さんに生きていてほしいということだと訴え、手術をしようと頼んでいました。僕たちが笑顔でいるためにそこにお母さんがいなくてはいけない、自分たちも頑張るから、お母さんにはずっと生きていてほしいということを律から聞いた恭子さんは、生きることを約束して、手術を受け入れていました。律から母親の手術を頼まれた花山先生も、ほっとしていました。

1か月後、「洋食みさき」でアルバイトを続けていた律は、大学の友人の若月優(溝口琢矢さん)と斎木智(尾関陸さん)に、しばらく大学を休学することを伝えていました。

そして、ある日、病室の恭子さんは、弟の鈴井圭介(小林博さん)と、工場の事務の仕事を代わってもらっているその妻のみつ子(芳本美代子さん)と娘の環(岩田さゆりさん)と談笑していたのですが、律がお見舞いに来ると、退院していいことになったと律たちに話していました。

退院の日、律は台所に立って料理を作っていました。そして、律が小さい頃にプレゼントをしたスカーフを身につけて帰宅した母親を出迎えると、調と奏と母親の恭子さんと4人で食卓を囲み、退院おめでとうとトマトケチャップで描いた巨大なオムライスを楽しそうに食べていました。部屋の写真立てには、早川家の家族4人の写真と共に、新しく、真也さんと路加が一緒に写った写真も飾られていました。

最終回の最後まで、楽しく見ることができました。

登場人物の中に悪い人がいなかったところも良かったですし、子供たちが活躍していたところも良かったですし、私としては、恋愛の要素がなかったところにもほっとしたのですが、ともかく、全体的に、とても良いドラマでした。

ほとんど良いところしか思いつきません。律や恭子さんの望んだように、誰も傷つけずに解決することができて良かったです。

恭子さんの手術は成功したということですし、明るい終わり方だったのにも、ほっとしました。

それぞれが悩みを身近な誰かに打ち明けることができていたところも、その悩みが自然と共有されていつの間にか解決の道が開かれていたところも、私の実際の現実から見ると少しファンタジー的ではあるかもしれないのですが、理想的であると思いますし、律たちは良い人間関係の中にいるなと好ましく思いました。

それは律たちが、みんなが助けたくなるようなとても良い子だからということもあるのかもしれないのですが、律たちをそのような良い子に育てた恭子さんは本当にすごいと思います。真也さんも恭子さんの優しさと強さに救われた一人ですが、それは律の存在がつないだからで、でもその前に、律を生んだのは真也さんで、人間関係というのはすごい巡り合わせだなと、ドラマを見ていて思いました。

もしも「生まれてきて幸せだった?」と訊かれたとして、生まれてきて幸せだよ、と律のように率直に答えることは、今の私にはまだできないように思うのですが、いつか私もそう思うことができるようになるといいなと思いました。

原作は、私は未読なのですが、小沢真理さんの漫画『銀のスプーン』です。タイトルにある「明日もきっと、おいしいご飯」は、ドラマのオリジナルということなのかもしれないのですが、家族の大切さ、家族で食べる日々の「おいしいご飯」の貴重さが穏やかに伝わるドラマでした。

登場人物を演じていた俳優の方も、このような言い方が正しいのかどうか分からないのですが、登場人物によく合っていたように思いますし、あと、高杉真宙さんの演じる律と、和田聰宏さんの演じる血縁上の父親の一柳さんが何となく似ているように見えたところも、作品が丁寧に作られている感じがして良かったように思います。

最後まで清らかな、優しい雰囲気のドラマになっていて、本当に良かったです。ドラマの中のことなのですが、律が見上げていた青空のように、律や恭子さんや路加や真也さんたちが、これからもみんなで幸せに暮らしていくことができるといいなと思いました。
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Author:カンナ
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