70年目の終戦の日

今日は、昭和20年の8月15日の終戦(敗戦)から、70年目の日です。

今年の70年目の「終戦の日」が、例えば戦後60年の頃と少し異なるように感じられるのは、第二次世界大戦や太平洋戦争や日中戦争(支那事変)を直接体験した方々が今では80歳を超えているということと、「集団的自衛権」の行使容認によって外国の軍隊と自衛隊との「武力の一体化」が可能になってしまうという安倍内閣の「安全保障関連法案」の問題があるためなのだろうと思います。

先ほどの「全国戦没者追悼式」の様子を私も見ることができたのですが、会場を静かに歩まれる天皇皇后両陛下のお姿を見て、ああ良かったと、少しほっとするような気持ちになりました。

黙祷の後、天皇陛下はお言葉の中で「さきの大戦に対する深い反省」と述べられていたのですが、その言葉が全国戦没者追悼式の中で伝えられるのは初めてのことなのだそうです。

「平和」への祈りは、先の大戦の戦禍で命を失ったたくさんの方やその遺族に対する深い悲しみの気持ちからつながっているのだということを、改めて思いました。

昨日は、安倍首相が午後6時から「安倍談話」を発表するということで、夕方のフジテレビでは、伊藤利尋アナウンサーが司会を務める「みんなのニュース」の特別版が放送されていました。「日本はなぜ『戦争』を始めたのか」というようなテーマで、戦争を止めるタイミングがあったとすればいつだったのかなどを年表で紹介しながら伝えられていて、日本史の授業のようでもあって、分かりやすく思えましたし、良い企画だったように思います。

番組には、元民主党議員の83歳の渡部恒三さんや、100歳のジャーナリストのむのたけじさんも出演していて、「村山談話」を発表した91歳の村山富市元総理は、途中から大分からの中継で出演していました。

渡部さんやむのさんの、江戸の徳川家光の時代からの平和の話から、明治維新、倒幕、江戸の無血開城、薩長による明治政府の樹立、「大日本帝国憲法」の公布まで22年ほどもかかったことなど、その後の近代の「戦争時代」へ続く話が何だかとても面白く思え、もう少し聞きたく思ったのですが、途中で話を打ち切られてしまったので、手を挙げて何かを言おうとしていたむのさんの続きの話を聞くことはできませんでした。

最初に日本から満州の地へ向かわされた人たちが東北出身の方たちだったという話は、本当なのでしょうか。私はそのことも知らないのですが、満州で農業を行わせるために東北の人たちを送っていたというのが本当なら、東北の人たちは、やはり明治維新の頃からずっと大変な思いをしていたのかもしれないなと思いました。

先日のBS朝日の「昭和偉人伝」での、昭和天皇の侍従長を務め、「二・二六事件」で負傷した約9年後に昭和天皇の依頼で終戦時の総理大臣となった鈴木貫太郎さん(後妻となった元幼稚園の先生のたかさんが昭和天皇の養育係を務めていたのだそうです)の特集によると、海軍の軍人だった鈴木貫太郎さんが後に海軍大将になったことは、薩摩と長州の派閥があった軍の中では異例のことだったのだそうです。

70年前の第二次世界大戦や太平洋戦争のことが語られる時、第一次世界大戦や日露戦争や満州事変や盧溝橋事件や日中戦争のことがその前史として語られることはあっても、日本の中世や近世、例えば安土桃山時代や江戸時代から語られることは、少ないように思います。

でも、平安時代も、室町時代も、戦国時代も安土桃山時代も江戸時代も、「維新」後の明治時代も大正時代も昭和時代も、そして今の平成時代も、同じ「日本史」なのですし、ずっとつながっているのだなと、改めて思いました。

その昨日の「みんなのニュース」には、「ヒゲの隊長」と呼ばれている自民党の佐藤正久議員や石原慎太郎元都知事も出演していて、フジテレビの司会の伊藤アナウンサーとしては、“安倍首相寄り”の方に気を使っていたということなのかもしれないのですが、その方たちに質問をすることが多いように思え、私としては、昨日の企画のテーマである「戦争」の時代を知っている直接知っている渡部恒三さんやむのたけじさんに、もっと話を聞いてほしかったように思え、少しもったいなく思いました。

そして、夕方の6時からの「安倍談話」の中継を私も見ることができたのですが、一番の印象は、長いな、ということでした。長く感じられたのには、実際に文字数が多くて「村山談話」の3倍ほどあったからということだけではなく、主語がはっきりとしない文章の要領を得ない内容と、長く聞こえるような首相の話し方にも理由があったのではないかとも思います。

政府関係者やマスコミは、「村山談話」の文章に入っている「反省」や「おわび」や「侵略」や「植民地支配」などの言葉を「キーワード」として挙げて、その言葉が「安倍談話」に入るかどうかを心配していました。そして、昨日の「安倍談話」の中にその言葉は確かに入ってはいましたが、何というか、「次の4つの単語を使って説明をしなさい」というような、学校のテストの作文のようだなという印象でもありました。何のための戦後70年の談話なのか、という基本が、そもそも戦後50年の「村山談話」やそれを継承した戦後60年の「小泉談話」とは異なっているのだろうと思います。そのため、「安倍談話」には、今の安倍首相や安倍首相の周囲の人たちの考えが上手く反映されていたのだろうとも思いました。

安倍首相は記者やキャスターの方などからの「質問」に対して、シンプルに簡潔に答えていることがほとんどないように私には思えるのですが、テレビの中継などでその回りくどい話を聞き、その内容を頑張って聞き取ろうとしていると、少し疲れてしまうことが多いです。昨日の「安倍談話」も、そうでした。私の側に日本語の理解力が足りないということもあるのかもしれないのですが、何を言っているのだろうか、言いたいことは何だろうかと考えながら、長い「安倍談話」を聞いていて、途中から少し頭痛になってきてしまいました。

TBSの「NEWS23」の、「私たちの戦後70年談話」という平成生まれの14人の方たちが70年前の「戦争」を調べて「談話」を考えるという企画も良かったですし、深夜の2時まで生放送されていた、NHKの「解説スタジアムスペシャル」(「視点・論点」や「時論公論」の特別版のような番組です)の「戦後70年 日本の針路を考える」も、解説委員の方たちの話のバランスが良くて、良かったです。

私も「戦争」のことを直接知らない者の一人なのですが、これからも、少しずつでも、「人災」である戦争や紛争のことを知って、自分でもちゃんと考えることができるようになるといいなと思います。
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