「ど根性ガエル」第6話

日本テレビの土曜ドラマ「ど根性ガエル」の第6話を見ました。

昨日は、70年目の「終戦の日」でした。夜の9時台にも、NHKやBSプレミアムやフジテレビなどでは、「戦後70年」企画の戦争関連の番組が放送されていたので、迷ったのですが、夜9時の放送時間には、私はいつも通りに、このドラマを見ることにしました。

町内で不発弾が見つかり、警察官の五郎(勝地涼さん)が交通整理をする立ち入り禁止区域内のゴリラパン工場がお休みになったひろし(松山ケンイチさん)の家には、朝からゴリライモ(新井浩文さん)や京子ちゃん(前田敦子さん)、京子ちゃんのおばあちゃん(白石加代子さん)、校長先生(でんでんさん)、よし子先生(白羽ゆりさん)、寿司職人の梅さん(光石研さん)が集まって、みんなで母ちゃん(薬師丸ひろ子さん)が作ったおにぎりやゴリラパンやよし子先生が作ったサンドウィッチの朝食を食べていました。

そして、「不発弾」を知らないピョン吉(声・満島ひかりさん)は、70年前、町に雨のように爆弾が降ってきたという空襲の話を京子ちゃんのおばあちゃんから聞き、その時落とされ70年間爆発しなかった「不発弾」を見てみたいと、ひろしに頼み、凧になって屋上から揚げてもらい、上空から不発弾が発見された場所を見ようといました。しかし、ひろしが屋上の柱に巻きつけていた紐が切れて、風に飛ばされてしまいました。

Tシャツから剥がれかけているのを必死に隠しているピョン吉は、爆発をしても死ぬし、爆発をしなくても処理されて死ぬ「不発弾」に自分を重ねていたようでした。風に飛ばされて目を回していたピョン吉は、しばらくして、どこかのアンテナにひっかかり、地中から掘り出されて露出した「不発弾」の姿を見るのでした。

それからまた風に飛ばされたピョン吉は、京子ちゃんやゴリライモや五郎と一緒にピョン吉を追いかけて来たひろしのところに無事に下りて来ました。ピョン吉は、「不発弾」は爆発したくなかったのだ、爆発してみんなを傷付けたくなかったのだ、だから根性で70年間眠り続けていたのだと、ひろしたちに訴え、トラックの荷台に載せられて町を去って行く「不発弾」の姿を寂しそうに見送っていました。

お昼過ぎには警戒が解除されたようでした。五郎はひろしやピョン吉とそうめんを食べていたのですが、京子ちゃんもおばあちゃんも、校長先生も、梅さんも、よし子先生も、爆弾に破壊されていないそれぞれの平穏な日常の居場所へ戻っていきました。

一方、ゴリライモには、区議会議員候補の選挙の公示の日が迫っていました。夜、母ちゃんにもらったお小遣いでかき氷を食べに出かけていたひろしとピョン吉は、ゴリライモに遭遇し、パンの移動販売車で工場へ行くと、ゴリライモから選挙の演説をしてほしいと頼まれていました。子供の頃「暴れん坊キャラ」だった自分には、弱いものを守る使命があるのではないかと考えて政治の世界へ入ろうとしていたゴリライモは、本当の自分をよく知っているひろしに自分のことを話してもらいたいと考えていました。

ひろしは自分には無理だと断ろうとしていたのですが、ゴリライモの男気が分からないのかと、ピョン吉が引き受けていました。「串酢だこ」をもらったひろしは、夜、一人で机に向かって演説の原稿を書き始めていました。朝、目を覚ましたひろしは、原稿用紙を持って窓際に立ち、演説の練習を始めようとしたのですが、声が全く出なくなっていました。

扇風機をつけたまま寝るからだと呆れていた母ちゃんは、ジェスチャーで訴えるひろしと答えるピョン吉を見ていて秘策を思いつきました。ひろしがTシャツを反対に着て舞台に立ち、背中のピョン吉に演説をしてもらうというものでした。パン工場で開かれる五利良イモ太郎候補者の個人演説会に出かけたひろしは、母ちゃんから事情を説明されたゴリライモと、集まっていたお客さんたちの前に進み、ピョン吉の声の「口パク」の演説を始めていました。一列目には、五郎や京子ちゃんや校長先生たちが座っていました。

ひろしの背中で演説を始めたピョン吉は、楽しそうにひろしの自己紹介をし、平面ガエルのピョン吉の紹介をし、思い出してゴリライモの紹介をしていました。ピョン吉はゴリライモを、顔は怖いけれども、女性や子供を守り、仲間のために戦う優しい人だと話していました。

しかしそのうちに、やっぱり言いたい、今ならひろしの顔を見ずに言えると、自分の「死」のことを話し始めました。寿命が来たかもしれない、死ぬかもしれないと、背中で泣きながら話すピョン吉に驚いたひろしがTシャツを脱いで見ると、ピョン吉の右半分が剥がれかけていました。

脚本は岡田惠和さん、演出は菅原伸太郎さんでした。

第6話も、とても良かったです。

パン工場の仕事がお休みということで、以前の“フーテン”の頃のようなひろしに戻っていたところも良かったですし、今回は、ひろしとピョン吉の掛け合いもたくさんあって、面白かったです。前半も、後半も、コメディとシリアスのバランスが良かったように思います。最初からみんながひろしの家に集まっていたというのも、何だか楽しく思えました。

70年目の「終戦の日」の8月15日の放送の「ど根性ガエル」が、少し戦争の話になっていたところも、良かったのだと思います。白石加代子さんの演じる京子ちゃんのおばあちゃんは、空襲の時2歳だったということなのですが、何か本当の語り部の方のように見えました。

約70年間地中で眠り続けていた「不発弾」の物悲しさにも、「不発弾」の処理が終わって普段の平穏な生活が戻る町の人々のほっとした感じにも、戦後70年間の「平和」が描かれていたのだと思います。

戦争に使われる「爆弾」という存在が、死ぬことを運命付けられた存在として描かれ、死を身近に思うピョン吉の前に現れるという展開も、少し寂しい感じがしたのですが、「もののあわれ」という感じでもあって、良かったです。上手く伝えることができないのですが、何か弱い者の味方であるというか、弱い者への優しさに溢れているというか、弱い者へ向ける眼差しが温かいというか、そのようなドラマだなと思います。予告によると、今度はみんなで旅行へ出かけるようでした。次回の物語も楽しみにしていようと思います。
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