「37.5℃の涙」第9話

TBSのドラマ「37.5℃の涙」の第9話を見ました。

意識不明の寝たきりの状態だった杉崎桃子(蓮佛美沙子さん)の父親の誠一郎(石田登星さん)の手が微かに動いたことを母親の富美子(浅野温子さん)は長男の優樹(水上剣星さん)や長女の香織(田上唯さん)に嬉しそうに報告していたのですが、動いてベッドから落下していた父親が駆け寄って介抱した富美子さんに僅かに発した言葉は「ももこ」で、それを聞いた富美子さんは愕然としていました。

訪問型病児保育サービスを行っている「リトルスノー」の桃子さんは、当時生徒会長も務めていた高校の同級生の川上翔子(山下リオさん)の依頼でアパートの一室を訪ね、37.5℃以上の熱を出したために保育園から帰されることになった息子の遼(髙橋來さん)のお世話をすることになったのですが、荒れた生活を送り、熱を出している子供の前で平気でタバコを吸う、高校の頃とはすっかり変わっている翔子さんの様子に驚いていました。

翔子さんは、子供を生もうとして実家の両親から勘当され、遼君を生んだ後にはその父親から生んでほしいと頼んだ憶えはないと言われて家を出て行かれ、シングルマザーとなっていた人でした。「シングルマザー」という理由で勤め先を解雇され、次の仕事も「シングルマザー」であるために見つからないという翔子さんは、家賃も保育園の費用も滞納してしまい、このままではどちらからも追い出されてしまうという状況に追い込まれていました。

生活が思うように行かないことを遼君のせいにする翔子さんを、桃子さんは遼君が桃子さんに見せていた昔の翔子さんの幸せそうな写真を持ち出して説得し、翔子さん自身も遼君との生活に前向きな気持ちになることができるようになっていました。しかし、「ハローワーク」で就職活動を再開し、シングルマザーでは無理だろうと言われつつそこで紹介された2社の工場の面接でも、やはりシングルマザーだからという理由で断られてしまい、自暴自棄になって帰宅した翔子さんは、保育園からもアパートからもいよいよ追い出される通達を受け、遼君と留守番をしていた桃子さんを「帰れ!」と追い出した夜、眠っている両君の首を絞めてしまったのでした。

翌朝、「リトルスノー」に出勤をした桃子さんは、社長の柳主税(藤木直人さん)や朝比奈元春(成宮寛貴さん)、関めぐみ(水野美紀さん)から、翔子さんが遼君に対する殺人未遂で逮捕されたと聞かされて驚いていました。翔子さんは遼君を殺して自身も死のうとしていたのを、途中で怖くなって救急車を呼び、事件が発覚したということでした。桃子さんにとってさらに衝撃的だったのは、翔子さんがそれを桃子さんのせいだと警察で話したということでした。

警察に事情を聞かれることになった桃子さんのいる「リトルスノー」には電話が殺到し、キャンセルも相次いでいました。責任を感じた桃子さんは、姉の香織さんからの連絡で父親が危篤状態にあることを知ると、迷惑をかけて申し訳ありませんと、朝比奈さん宛ての置手紙を残して「リトルスノー」を辞め、元妻の久美子(滝沢沙織さん)と和解して自分から戻ってきてくれた息子の健太(横山歩さん)と再び一緒に暮らすことができるようになった篠原健介(速水もこみちさん)にも電話で別れを告げて、鎌倉の実家へ向かいました。

実家に戻った桃子さんの声を聞いた父親は、微かな声で「桃子、すまない」と伝えていたのですが、それを聞いた富美子さんは、あんたは死に目に会わせない!出て行きなさい!と桃子さんを誠一郎さんの部屋から追い出し、桃子さんは、薄暗い廊下で父親の死を迎えることになったのでした。

脚本は梅田みかさん、演出は古澤健さんでした。

最後、もっと話したかった、と父親の棺の前に佇んでいた桃子さんに、富美子さんは、どうしてお父さんがあなたに謝ったのか教えてあげましょうか、と話しかけていました。一方、「リトルスノー」の朝比奈さんのもとには、桃子さんのことを心配した篠原さんが慌てた様子で来て、桃子さんに何があったのかを聞いていました。

第9話では、山下リオさんの演じていた、桃子さんの同級生のお金のないシングルマザーの翔子さんの暮らしの現実的な切迫感や絶望感が慎重に描かれていたので、ドラマを見ていた私も辛いような怖いような気持ちになったのですが、でも、そのようなところも良かったのだと思います。

富美子さんが切り刻んだ桃子さんのワンピースの布で作ったキルトを持って来ていたのも、何だか怖い感じがしたのですが、富美子さんが桃子さんを嫌っている理由は、今回でもまだよく分かりませんでした。ただ、その理由は亡くなった父親の誠一郎さんに何か関係があるようでした。

3年前に亡くなった妻(松島花さん)や娘の小春が一番好きだが、それと同じくらい「桃ちゃんのことが好き」だということを突然父親から伝えられた、朝比奈さんの娘の小春(鈴木梨央さん)が動揺しつつも“大人の対応”をしていた場面のその後も気になります。

病児保育の物語というよりは、冷たい家庭環境で育った病児保育士の桃子さんが「居場所」を探す物語として、最終回となる次回の物語もそれなりに楽しみにしていようと思います。

ところで、台風の大雨による鬼怒川の堤防決壊の水害の様子を報道で見ていて、北関東や東北地方だからということもあるのかもしれないのですが、東日本大震災の大津波の時のことを思い出しました。(東日本大震災で亡くなられた方にとっては今日は月命日ということにもなるのだろうと思います。)直接被災していない私には何かを言うことはできないかもしれないのですが、報道の上空からの映像で伝えられる、田んぼの稲が洪水に沈んでいる光景も、悲しく思いました。救われるといいなと思います。
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