「リスクの神様」最終回

フジテレビのドラマ「リスクの神様」の最終回(第10話)を見ました。

大手商社サンライズ物産の社長の坂手光輝(吉田鋼太郎さん)が解任され、専務の白川誠一郎(小日向文世さん)が新社長に就任すると、西行寺智(堤真一さん)は、危機対策室がなくなることを神狩かおり(戸田恵梨香さん)や渉外担当の結城実(森田剛さん)、調査主任の種子島敏夫(古田新太さん)、副室長の財部栄一(志賀廣太郎さん)に伝え、神狩さんには散らかったままの机の上の整理などを頼んで部屋を後にしていました。後日、神狩さんは、サンエナジーの橘由香(山口紗弥加さん)から、西行寺さんが白川新社長のスケジュール管理などをする社長室長になったことを聞いて驚いていました。

西行寺さんは、サンライズ物産を救うためと、白川社長に、3つの企業の買収を勧めていて、白川社長も、買収したい会社を西行寺さんに相談していました。

西行寺さんがアジアグローバル証券の代表(木下ほうかさん)と会っているところを目撃し、声をかけようとした神狩さんは、結城さんに止められました。結城さんたちは何かを知っているようだったのですが、神狩さんには教えませんでした。

一人で調べ始めた神狩さんは、危機対策室の机に残されていた資料から、18社の系列会社で実体の伴わない取り引きが行われていること、去年1年間に100億円近い資金が流出し、そのほとんどがケイマン諸島にある会社に送られていたことを知り、坂手前社長の自宅に押しかけて、そのことを直接訊くことにしました。

坂手前社長は、電機メーカー「生島電気」での次世代型バッテリー「LIFE」の話を切り出し、神狩さんに謝っていました。坂手前社長の話から、西行寺さんの父親の関口孝雄(田中泯さん)が責任を取って逮捕された30年前の旧ソ連のガス田開発の賄賂問題に生島電気が関わっていることを知った神狩さんは、生島社長(風間トオルさん)に30年前の資料を見せてほしいと頼み、「LIFE」の件で神狩さんに迷惑をかけたと思っていた生島社長から、当時の資料を受け取りました。

生島電気を出た後、資料を持った神狩さんは何者かに襲われるのですが、まだ手に包帯を巻いている結城さんが神狩さんを助けに来ました。その人物は、白川社長の部屋にあった独裁国家ベニグスタンからの封筒を見た神狩さんが民自党の総務会長の薮谷議員(名高達男さん)にベニグスタンとのつながりを問い詰めたことで、薮谷議員側が放った人物だったようなのですが、結城さんによると、結城さんを歩道橋の階段の上から突き落とした人物でもあったようでした。

結城さんは、深入りするなと忠告をしていたのですが、神狩さんは、サンライズ物産の社員たちのためにと、調査の続行を結城さんに伝えていました。結城さんに言われ、入院中の薬品部主任の原田清志(満島真之介さん)の病室を訪ねた神狩さんは、屋上にぼんやりと座り込んでいた原田さんから、指示通りに仕事をしていたら1年間に6億円もサウスフロントという架空の会社に資金を送っていたということを打ち明けられました。原田さんはそのことに苦しんでいたようでした。

原田さんに指示を出していたのは、白川新社長でした。事実を知った神狩さんは、会社で待っていた西行寺さんたちと合流し、白川社長を問い詰めていました。白川社長は、サンライズアメリカの子会社としてサウスフロントという実態のない会社を作ってお金を送り、その会社を買収するという形で、自身のシェールガス事業の失敗を補填するための資金を取り戻そうとしたということでした。西行寺さんは、サンライズ物産の社長を一先ず坂手前社長に任せることにしていました。

生島電気の資料に書かれていたのは、サンライズ物産が魚群探知機を軍事転用されると知りながら旧ソ連の共産圏の国に密かに輸出していたという情報でした。サンライズ物産や生島電気は、その事実をもとにベニグスタンから脅迫されていたようでした。石油危機の時代を知っている坂手社長や天童徳馬(平幹二朗さん)は、石油の採掘権を失うことを恐れ、共産圏の国とつながっていることが知られたらアメリカとの関係が悪くなると考え、ベニグスタンに脅されても30年前のことを公表することができなかったということを、西行寺さんや神狩さんに話していました。

そして、何を守りたいのかを二人に迫った西行寺さんは、謝罪会見とその後の役員の総辞職を提案したようでした。

西行寺さんが神狩さんに真相を教えなかったのは、西行寺さんが失敗した時の保険だったということでした。結城さんたちは、西行寺さんのことを、本当は繊細で臆病なやつなんだと、神狩さんに話していました。

最後は、海の場面でした。父親に報告した西行寺さんが、30年間隠し続けてきたお父さんの人生を否定することになると言うと、智、と西行寺さんの名前を呼んだ父親は、それでいい、としっかりとした口調で答えていました。

脚本は橋本裕志さん、演出は石川淳一さんでした。

サンライズ物産の危機を救うという点では、最終回は筋が通っていたように思います。これまで少しずつ描かれていた、会社を救うために当時の社長に代わって責任を取って逮捕されたという西行寺さんの父親の30年前の事件の真相も描かれていました。

危機対策室は、結局これからも存続することになったのでしょうか。はっきりとは描かれていなかったので、その辺りのことはよく分かりませんでした。

次々と迫り来る会社の“危機”に素早く対応していくという社会派のドラマで、そのテーマ自体は良かったのだと思うのですが、私には、早口で話される専門用語などを聞き取るのが少し難しかったですし、何というか、登場人物にドラマ性が足りないというか、登場人物が少し窮屈に見えるというか、そのようにも思えてしまいました。

それに、やはり、ドラマの本編が終わった直後の、突然切り替わるエンドクレジットの部分は、味気なかったように思います。せめて最終回くらいは、もう少し余韻のある終わり方にしてほしかったように思いました。

最後まで見ることはできたのですが、説明的な会話だけで構成されていたドラマだったという印象でもあり、全体の雰囲気は悪くなかったと思うのですが、でも、何か惜しいドラマだったように思います。

危機管理や危機対策の大切さを伝える物語なのだとしても、もう少しシンプルに作られていたほうが良かったのではないかなと思いました。


ところで、これはこのドラマの最終回の内容とは関係のないことなのですが、昨日の夕方6時半頃から引き続き、参議院では与党によって「安全保障関連法案」の「締めくくり質疑」が行われようとしています。私には、NHKのニュースやBSフジの「プライムニュース」などの報道番組で、雨の中、国会前に集まった大勢の方たちが安保改正反対を訴えているデモの様子を見ていることしかできなかったのですが、反対意見を持っていることをちゃんと“可視化”するためにデモに参加をしている方たちは本当にすごいなと思いますし、立派だなと思います。

今回の与党の出している安全保障関連法案を支持している方たちの中には、反対のデモに参加している方たちのことを、ただのパフォーマンスだとか法案を理解していないとか悪く言ったり笑ったりする方もいるようなのですが、私には全くそうは思えません。法案を理解した上で、納得をすることができないから反対をしているのです。すぐに嘘をついて国民をごまかして答弁の内容を二転三転させるような今の自民党などの与党政府を信用することができないから、空爆をして一般市民を殺し続けていたようなアメリカ軍と一体化し、自衛隊の方たちが海外で軍事協力をするようになってしまう法案が成立してしまうことを不安に思うのです。

安倍晋三首相は、先日のNHKのドラマ「経世済民の男」の「小林一三」でも描かれていた戦前の“「企画院」の革新官僚”だった母方の祖父の岸信介元首相や、その弟の佐藤栄作元首相をとても尊敬しているようなので、一市民の私には、そのような安倍首相にとっては、国会前に反対のデモの人たちが押し寄せることも、それを無視して強行採決をすることも、祖先の方に近づく何か誇らしい行為ということになるだけなのではないかなとさえ思えてしまいます。

私は憲法第9条を良いものと思っていますし、憲法改正を望んでいるほうではないのですが、憲法違反というか、憲法を無視しようとしているようにしか見えないというか、“国益”のためなら憲法を多少踏みにじってもかまわないという姿勢で作られたような、アメリカの関わる紛争に日本が積極的に関わっていくことになるかもしれない安全保障関連法案を与党が強行採決するのは本当に良くないことだと思うので、やはり憲法改正のための国民投票をするか解散総選挙をすることが筋だと思います。そうでないのなら、「白紙撤回」をして、政治家の方たちにはもう一度、十本の法案を一本にまとめた今の安保関連改正法案(全体では新法を含めた十一本の法案)を一本ずつバラバラに戻して最初から慎重に審議し直しすようにしてほしいと思います。日本国民の命を守るためというのなら、一般市民と同様に、自衛隊の方の安全も確保するべきだと思いますし、専守防衛を原則としつつ、領海や領空を守るためのグレーゾーンに対応した法案を、この今の安全保障関連法案を強行採決で成立させる前に、慎重に丁寧に考えてほしいように思います。多数決主義ではなく、民主主義が守られるといいなと思います。
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