「安全保障関連法案」が成立したこと

今日の午前2時18分頃、自民党などの与党が提出していた「安全保障関連法案」が、与党と与党に協力する3野党の賛成多数によって、可決・成立しました。

フジテレビのドラマ「リスクの神様」の最終回が放送されていた水曜日には、まだ採決までは進んでいなかったのですが、一昨日の参議院特別委員会では、委員長席に着いた直後の鴻池委員長を与党の議員(野党ではありません)が一気に取り囲むという不思議な行動があり、映像を見ていた私にも何が起こっているのか、そこで何が言われているのかよく分からないまま、自民党の議員さんたちが席を立ったり座ったりしている間に、数分ほど席に座っていた安倍晋三首相がすっと委員会室を去り、「採決」がなされたようだと解説の方によって伝えられていました。そして、その謎の「採決」が「採決」とされたまま、昨夜の深夜というか、今朝の未明の本会議での採決が行われ、どうして今国会での、しかも今週の成立に急ぐのかということの理由が、安倍首相がアメリカ政府に先に約束したからということ意外がはっきりとは分からないまま、成立してしまいました。

「戦争反対」であることについては、今回の憲法違反(憲法を改正する手続きを取らずに解釈を変えて押し通した)の「安全保障関連法案」に反対をしている方だけではなく、賛成をしている方も同じだろうとは思うのですが、意見が平行線になってしまうのは、戦争(紛争、戦禍)につながる出来事へのイメージが異なっているためなのかもしれないなとも思います。

今回の自民党の「安全保障関連法案」を支持している方の中には、外交や安全保障の問題に関しては国民の意見などいちいち聞いていられないのだとか、国民の安全を守るためには必ずしも憲法に沿わなくてもいいのだというようなことを、報道番組などで平然と話している方もいましたが、日本の総理大臣やその周囲の仲間の方たちがそのような考え方を持っているということには、何かとても不気味な感じがしてしまうのです。

一昨日の委員長不信任動議討論での大塚議員や福山議員、福島議員や山本太郎議員の演説は、反対している野党の説明をまとめて聞くことができたものとして、私としては、とても良かったと思いますし、今日の未明の民主党の最後の演説も良かったと思います。国会の前などに集まって反対のデモを行っていた大勢の方たちへのお詫びと感謝の言葉にもなっていました。

自衛隊が海外で武力行使をできるようになったり、アメリカなどの他国の軍隊へ武器の提供をできるようになったりする道が大きく開かれていってしまうことは、私には、日本人が戦闘への参加に積極的に近づくことであるように思えます。

首相を含め自民党の議員の方は「議論は尽くされた」と言っていますが、政治にあまり詳しくない一市民の私が、国会中継などでの答弁を聞いた限りでは、「議論」というようなものにはなっていなかったように思います。

反対をする世論があっても、何があっても、どうしても今回の法案を今国会中に成立させたいらしかった自民党などの与党と、憲法違反になり得る今回の安全保障関連法案を一旦廃案にして、10本の法律の改正案と1本の新法を一つずつ議論し直すべきだと考えていた民主党や共産党や山本太郎さんなどの野党とではずっと平行線になっていたように思います。

野党の質疑に対する自民党の応答はほとんどかみ合っていませんでしたし、かみ合った場合にも、自民党の意見は以前のものとはどんどん変わっていくばかりで、それまでの嘘やごまかしがよく分かるようになる以外には、「議論」になっていたようには見えませんでした。自民党は何時間使ったかということばかり気にしていましたが、あるいは、自民党の答弁は最初から“時間稼ぎ”のためのものだったのかもしれません。

ある党の議員数が多いということはこういうことになるのだということが、今回改めてよく分かったように思います。例えば東日本大震災の頃に与党だったのは民主党で、その時の対応が酷かったという印象もまだ残っていますが、その頃から止まっていた原発の再稼動をしたり、「集団的自衛権」による武力行使の道を開いたり、戦後70年の今年に再び70年以上前の世の中の雰囲気(私が直接体験をしたわけではありませんが)を出してくる自民党の手法の怪しさも、忘れてはいけないように思います。

安倍内閣は、第一次の時にも私には不穏に思えていたのですが、どうしてこのような感じになってしまうのでしょうか。仮に会社経営者の方などの経済系の方たちからの支持があるのだとしても、自民党員の方たち全員が安倍さんを支持・擁護し続けているのが、私には、何かとても奇妙に見えるのです。本当に全員が安倍さんの考えに賛同しているのでしょうか。何かカリスマ性?のようなもののある方なのでしょうか。それとも、自民党員の方たちは何か弱みを握られているのでしょうか。あるいは、何か「利権」が絡んでいるのでしょうか。

郵政民営化をした小泉純一郎元首相(拉致被害者の方も帰国されていましたし、アメリカのイラク戦争を支持したところ以外は良い総理大臣だったように思います)の頃でさえ、自民党からは「造反組」という議員さんたちが出ていたのに、今、一人も首相と違う意見を公式に表明することができる議員さんがいないというのは、本当に不思議だなと思います。

憲法学者の方や、民主党などの野党の議員さんや、デモを行っていた大学生の方は、これからが立憲主義や民主主義、自由や平和や日常を守るための戦いの始まりなのだということを取材の記者の方に答えていました。少なくとも、今朝までの国会の様子を、少しだけれど見ていた者の一人としては、そうなのかもしれないという思いがしました。

「安全保障関連法案」の問題は、これからもちゃんと国会で話し合われ、マスコミなどでもちゃんと報道されていくでしょうか。東日本大震災のことや、豪雨の被害のことと同じように、報道を続けてほしいと思います。日本経済を良くするのだと言う今の政府が、もしも、これから、例えば軍需産業(武器の製造や輸出入)などに関わるようになったなら、本当に嫌だなと思います。

昨夜のBSフジの「プライムニュース」に出演していた自民党の小野寺五典さん(テレビ朝日の「TVタックル」に出演していた頃には、もっとしっかりとした落ち着いた議員さんだと思っていました)は、今の法律のままでは自衛隊はアメリカ軍と練習をできないのだということを、とても心配していました。でも、もしそうなら、練習できるような改正案について話し合うべきなのではないかと思います。「後方支援」をする自衛隊の方を守る法律も、間違えて一般市民を撃ってしまった場合のことも考えられていないそうですし、11本の法案が1本にまとめられた、しかも違憲の可能性の高い今回の「安全保障関連法案」をどうしても成立させたかった理由にはならないように思います。

私にはまだ世の中は複雑で、分からないことも多いのですが、これからも気にしていこうと思います。一度も選挙権を放棄したことはないのですが、意思を示すためにも、これからも選挙に行こうと、今回の国会や政治家の方たちの様子を見ていて改めて思いました。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム