「廃墟の休日」最終回

テレビ東京の深夜のドキュメンタリードラマ「廃墟の休日」の最終話(第12話)を見ました。

第1話から第3話までは俳優の安田顕さんと映画監督の野口照夫さん、第4話から第9話までは俳優の田辺誠一さんと映像クリエーターのスミマサノリさん、そして、第10話からは、俳優の生瀬勝久と演出家の吉田照幸さんが廃墟を訪れていました。

第10話では栃木県の宇都宮の大谷石採掘場跡(地下の薄暗さと直線の採掘跡がとても神秘的に見える場所でした。TBSの日曜劇場の「ナポレオンの村」に洞窟として登場していた場所だったでしょうか)、第11話では秋田県の鹿角花輪の尾去沢銅山を訪れていた俳優の生瀬勝久と演出家の吉田照幸さんは、第12話では、謎のジョン・Tから「夢を見る」というメールのメッセージとティーカップの絵を受け取り、宮城県の古川の「化女沼レジャーランド」を訪れていました。

当日は雨が降っていたのですが、生瀬さんは雨の日を好きだそうで、雨の日が「天気が悪い」とか「生憎の天気」と言われることが気に入らないということを、吉田さんに話していました。

化女沼レジャーランドというのは、古川商会の後藤さんという方が私設した「東京ドーム3個分」のレジャーランドで、1979年から22年間営業を続けていたそうです。

錆びた虹色の門を潜って林の中を歩いて行くと、不時着したような?セスナ機や草でいっぱいのゴルフ場などがありました。

さらに草むらの中を進むと、観覧車や鏡の飾りの付いたメリーゴーラウンド(メリーゴーランド)、ティーカップや回る長椅子?や汽車の乗り物が現れたのですが、鉄でできているのでことごとく錆びていました。

生瀬さんと吉田さんは、観覧車の錆びている骨組みを見上げて、かっこいいと話していました。かつては賑わっていた遊園地だったということが分かるほど、寂しさが増す印象でした。

閉園して手入れのなされなくなっているその遊園地は、たくさんの丈の長い草に覆われていたのですが、例えば、もしもそこが海の中だったなら、遊園地はたくさんの魚たちの家になっていたのだろうなという風にも思いました。

廃墟となっている遊園地がライトアップされていた夜の風景も、何だか不思議な美しさがありました。生瀬さんがクモの巣を避けていたように、実際には、たくさんの虫たちもそこに棲んでいるのだと思うのですが、そのような現実を映さない、小さな電球の光で浮かび上がった遊園地には、不思議な夢が残されている感じがしました。

エンディングに流れていた、コレサワさんという方の「シュシュ」という歌も、この旅番組に合っていたように思えました。

ただ、私には、どうしても、最初に言われていた「ドキュメンタリードラマ」という部分が気になってしまっていました。謎の男「ジョン・T」に導かれて旅に出る、という設定は確かに多少はドラマ的ではあったかもしれないのですが、やはりドキュメンタリーではあっても、ドラマではなかったような気がします。

本編の後のお知らせによると、発売されるこの番組のDVDには、幻の第13話が収められているそうです。訪れる場所については「友ヶ島」と書かれていたのですが、灯台や砲台跡などがある、和歌山県の無人島だそうです。東京湾の、横須賀沖の猿島のような場所なのかもしれません。

「廃墟」は、少し前まではそこが人で賑わっていたらしいという痕跡が確実に残っていながら、その存在が周囲の人たちから忘れ去られている寂しさのあるところが、日本史や世界史などの大きな歴史に記録され、公に保存される「遺跡」とは異なる部分なのかもしれないなと思います。

毎回の感想を書くことはできなかったのですが、廃墟そのものの映像と共に、廃墟を訪れる二人旅の雰囲気も良かったので、録画をしつつ、最後まで面白く見ることができました。第4話から第9話のアメリカ編もそれなりに良かったのですが、紹介されていた今は使われていない場所が「廃墟」という点では同じだとしても、私としては、海外の廃墟を見るよりも、日本の廃墟を見るほうが、非現実の雰囲気があるように思えて、良かったように思います。
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