「相棒season14」第4話

テレビ朝日のドラマ「相棒season14」の第4話「ファンタスマゴリ」を見ました。

行きつけの紅茶店で紅茶を楽しんでいた警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)は、捜査二課時代の元上司で現在は金融コンサルタントの仕事をしている片野坂(岩松了さん)に声をかけられ、20年前に証券取引法違反のような容疑で逮捕しようとしたものの、右京さんと片野坂さんが追求し、裁判で証人となるはずだった証券会社の男性が自殺をしたために逮捕することができなかった、日本社会の黒幕と呼ばれる裏の権力者・譜久村聖太郎(織本順吉さん)のことを話し始めたのですが、片野坂さんから、その自殺をした元証人の娘の愛(伊藤久美子さん)と偶然再会したが最近連絡が取れなくなってしまったから調べてほしいということを相談され、20年前にはまだ12歳だった愛さんの行方を捜すことになりました。

愛さんは、財団法人の全日本バラ協会に勤めていたのですが、その会長は譜久村さんでした。愛さんの部屋を調べた右京さんは、その後譜久村さんの自宅を訪ね、愛さんの部屋に飾られていた青いバラの花が譜久村さんの庭に咲いている青いバラの花の香と同じであることを確認していました。

杉下右京を名乗った右京さんは、20年前のことをよく憶えていた譜久村さんに追い返されてしまうのですが、20年間愛さんの生活を支援していた政財界の大物の譜久村さんの周辺を捜査するため、特命係の「同居人」の冠城亘(反町隆史さん)と一緒に上司の法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明さん)に会いに行き、捜査一課を加えても良いということについても日下部さんの許可を得て、冠城さんと共に譜久村さんの捜査を始めていました。

ボディーガードまでつけていた片野坂さんは、自身が作った「ファンタスマゴリ」というデジタルマネーでの資産運用を譜久村さんに勧めていました。冠城さんは友人の東京地検特捜部の黒坂さんに頼んで譜久村さんに関する資料を借り、右京さんは捜査二課に依頼して、片野坂さんと譜久村さんを脱税容疑で逮捕することになりました。片野坂さんから愛さんは妊娠をしているということを聞いていた右京さんは、その後、片野坂さんに、愛さんは堕胎手術を受けていたと教えていました。

脱税容疑で家宅捜索をするため、東京地検特捜部や捜査一課と共に譜久村さんの自宅を訪れた右京さんと冠城さんは、警察犬に青いバラの木の下を捜索させ、伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)に頼んでその下を掘ってもらいました。すると、土の中から袋に包まれた愛さんの遺体が現れました。遺体は、謎の死を遂げた譜久村邸の庭師が埋めたものでした。

譜久村さんは、20年前から愛さんを支配し、自分の愛人にしていたようでした。片野坂さんの金融商品についても、父親を自殺に追いやった元警察官の片野坂さんを恨んでいる愛さんに見てもらって判断していたのですが、譜久村さんは、愛さんが自分の人生を支配してきた譜久村さんのことも恨んでいるということには気付いていなかったようでした。自宅にいた愛さんを拉致して譜久村邸に連れてきた譜久村さんは、堕胎手術を受けたという愛さんから、あなたの遺伝子をこの世に残したくないからだとはっきりと言われて逆上し、手元にあった刀で愛さんを突き殺したのですが、それでも愛さんをそばに置いておきたいために、庭師に指示して、自ら品種改良して「聖なる愛」と名付けた青いバラの下に埋めさせたということでした。

右京さんは、譜久村さんの傲慢さと愚かさを指摘して、20年前に逮捕することができていればこのような事件が起きることはなかったのだと後悔しつつ、伊丹さんたちに譜久村さんを逮捕させたのですが、90歳の譜久村さんは、警察に真相を語る前に、警察病院で病死してしまったようでした。

一時的に保釈された片野坂さんは、政財界の多くの人々が恐れていた譜久村さんの大きな権力は「幻影」だったのだと右京さんに話し、その譜久村さんを自分たちが逮捕につなげたのだということを喜んでいました。右京さんは、片野坂さんが、譜久村さんを逮捕するために、警察を辞めて、自ら悪の道へ飛び込んでいったのだということに気付いていました。そのことを片野坂さんに話してもいたのですが、しかし、右京さんは、脱税で逮捕された片野坂さんに、明日も聴取に行くようにと言って別れていました。

その直後、地下駐車場に行った片野坂さんは、ボディーガードに裏切られて刺されていたのですが、倒れながら片野坂さんは、俺を裏切ったのは杉下右京だとつぶやいていました。片野坂さんが倒れたことを知らない右京さんは、特命係の部屋で冠城さんと話していました。冠城さんは、悪人を逮捕するために自ら悪の世界へ入った片野坂さんの正義感にも一定の理解を示していて、右京さんはそのような冠城さんの考え方を認めていました。

脚本は真野勝成さん、監督は和泉聖治さんでした。

ある意味では右京さんの過去が描かれていたのだと思うのですが、それと同時に、犯罪を見逃さないという右京さんの正義感の一貫性が描かれていたのだと思います。

過去ではあるのですが、元上司の片野坂さんも初めて登場した人物だと思いますし、(もしかしたら私が憶えていないだけなのかもしれませんが)譜久村さんの事件はおそらく今回初めて描かれたものだと思います。それでも、右京さんの捜査二課時代の元上司の片野坂さん、悪人の譜久村さん、愛さんの人生が、約1時間のドラマの中にもちゃんと描かれていたように思えて、そのようなところも良かったです。

右京さんが、片野坂さんの正義感を認める冠城さんと、その感覚をお互いに認め合っている感じがしたところも良かったように思います。

「相棒11」から「相棒13」の右京さんは、それまでの右京さんとは変わっていたように思えたのですが、今回の「相棒14」の右京さんは、何となく、「相棒10」以前の右京さんの雰囲気に戻ってきているように思えます。一視聴者の私にははっきりとは分からないことなのですが、謎の最終回を迎えた「相棒13」からは、軌道修正をすることにしたのかなとも思えます。

今回の最後の右京さんは、まだ片野坂さんが刺されたことを知らなかったのだと思うので、それを知ったらどう思うのかなと少し気になりました。真相を知った者が消されるという終わり方だったこともあり、右京さんのそばにある闇は深いのかもしれないなということも思いました。

冠城さんが活躍したという印象は少なかったですし、扱われる事件の規模の大きさからすると2時間スペシャルを凝縮したような感じでもあったと思うのですが、でも、第4話も面白かったです。

ところで、青いバラは、実際には、今のこの世界にはないそうです。品種改良で誕生したという灰色がかった紫色のような色の「青いバラ」は私も見たことがあるのですが、品種改良されたバラだとしても、(今回のドラマに登場したような)鮮やかな青色のバラが自然に咲いているのはまだ見たことがありません。白いバラをインクなどで青く染め上げた「青いバラ」はあるそうです。でも、それは、本当には白いバラです。私としては、白いバラなら白いバラのままのほうが、ずっときれいなのではないかなと思います。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム