「わたしをみつけて」第2話

NHKの「ドラマ10」の「わたしをみつけて」の第2話を見ました。

星美ケ丘病院の准看護師の山本弥生(瀧本美織さん)は、お見舞いに来る娘(根岸季衣さん)に冷たく当たる入院患者のシメさん(佐々木すみ江さん)がトメさんという名前の姉を持つことを看護師長の藤堂優子(鈴木保奈美さん)の話から知り、親から望まれない子が娘に優しくできるはずはないと考えていました。

そのシメさんの病状が悪化し、娘さんは苦しそうな母親に声をかけ続けていたのですが、娘さんの手を振り払ったシメさんは、一度もお見舞いに来たことのない長男のことばかり呼びながら息を引き取ってしまいました。母親に怒られながら看病を続けていた娘さんのことを心配していた藤堂さんは、お母さんは長男が来ないことは分かっていた、私には娘しかいないと感謝していたという嘘を娘さんに言い、その対応を見ていた弥生さんは、そのようなことでは娘さんは救われないと、遺族に嘘をついた藤堂さんに反発していました。

病院長の後藤啓一郎(本田博太郎さん)の長男で事務長の後藤雅之(溝端淳平さん)は、跡継ぎにならなかったことで父親に嫌味を言われて落ち込んでいて、帰り道で会った弥生さんに、医学部へ進学したものの血が苦手だったために卒業できなかったということを話して、僕には君が自由に見えると言っていました。

いつもの公園の前を自転車で通りかかった弥生さんは、犬の散歩をしている老人に声をかけられるのですが、その人は、公園の前のアパートの部屋から物の割れる音や子供の泣き声が聞こえると、中で「虐待」が行われているかもしれないことを心配していました。弥生さんは、この近所に住んでいるわけではないし泣き声などは聞いたことはないという風に答えてその人と別れていたのですが、後日、入院していたその菊地勇(古谷一行さん)を担当することになりました。菊池さんは、健康診断の検査に引っかかったのだと笑い、あなたがいて良かったと弥生さんに話していました。

菊池さんには、看護師さんたちが驚くほど、毎日たくさんの人がお見舞いに来ていたようでした。小学生の見守りもしているということで、小学生やその保護者もお見舞いに来ていました。弥生さんは、公園のアパートの様子を見てほしいと菊池さんから頼まれ、帰りに少し立ち寄っていたのですが、子供の泣き声が聞こえるまで待つというようなことはせず、翌日菊池さんに何もなかったと端的に報告していました。

そのような時、菊池さんのお見舞いに来た小学生が算数の九九で悩んでいるのを見ていた菊池さんが、あのお姉さんに聞いてみたらと弥生さんのことを指し、小学生に九九を訊かれて動揺した弥生さんは、点滴の容器を落としてしまいました。

児童養護施設で暮らしていた弥生さんは、九九を知りませんでした。小学校に転入した時、周囲の子供たちは教わった九九をそのまま憶えることができていたのですが、弥生さんは九九の言葉を暗記することができず、一つ一つ足し算で計算する努力をするようになったようでした。

夜、菊池さんがまだ起きているということで見に行った弥生さんは、何か書いていた菊池さんから、もしかしたらあなたは九九ができないのではないかと言われて固まっていました。菊池さんは、九九ができないことは恥ずかしいことではないと、九九の一の段から九の段までの全部の読み方をひらがなで書いたメモを弥生さんに渡し、大変な努力をして看護師になったと弥生さんを褒めていました。弥生さんは、メモの上に涙を落とし、インクが涙で滲んでしまうことを菊池さんに指摘されて、自分が泣いていることに気づいていました。そして、しばらく泣いていなかったのかと聞かれて、さらに涙が止まらなくなっていました。

弥生さんは、自分が親に捨てられた子供だということを菊池さんに打ち明けていました。話を聞いていた菊池さんは、青森出身だということを言い、冬になると町が雪に覆われて辺りが見えなくなるという話をして、見なくてもいい過去がある、それよりもあなたにはまだまだ未来があると伝えていました。

翌朝、シメさんの娘さんが、藤堂師長にお礼を言いに病院を訪れていました。その場にいなかった藤堂さんの代わりに弥生さんに会うことになった娘さんは、晴れ晴れとした雰囲気で、昔母親とホットケーキを作ったことを思い出したと弥生さんに話し、自分の名前は「幸子」というのだと打ち明けて、母親からもらった最初の贈り物だと嬉しそうに言っていました。弥生さんは、幸子さんが藤堂さんの言葉で救われていたことを実感したようでした。

弥生さんは、昔同じ児童養護施設にいた、父親にいつも頭を殴られていたことでそれに慣れてしまっていたという男の子が、何とかしたいという友人たちの気持ちに助けられていたこと、見つけてもらっていたことを思い出していました。そして、もう菊池さんに嘘はつきたくないと、「虐待」が行われている疑いのある公園の前のアパートの部屋を、以前よりもちゃんと確かめようとしていました。弥生さんは、自分にできることはしたいと思うようになっていました。

そのようなある日、腹痛を訴える早川さんという女性の患者さんが星美ヶ丘病院に運び込まれてきました。外科医の後藤病院長は、レントゲン写真を見て以前の亡くなった患者さんの時と同じように虫垂炎だと診断していたのですが、患者さんが押さえていたのは盲腸の辺りではないということを思い出した弥生さんは驚き、急いで藤堂さんに電話をかけていました。

脚本は坂口理子さん、演出は野田雄介さんでした。

第2話も、良かったです。

突然九九を訊かれて焦っていた弥生さんが、九九ができないということを菊池さんに見抜かれて衝撃を受けるという辺りの描写も良かったです。弥生さんは、もしかしたら、知られたくないことを見抜いて言ってきた菊池さんに対する拒絶反応を示しそうになっていたのではないかと思うのですが、菊池さんは、弥生さんが反発する間を与えないくらいに、九九ができないことは恥ずかしいことではないということを伝えて、遠ざかりそうになっていた弥生さんの心を引き止めていたというような印象でした。

菊池さんに過去を打ち明けることができ、そうして励まされた弥生さんが、自分にできることはしよう、見つけてもらえない子がいるなら自分が見つけようと、積極的に誰かと関わっていこうとするようになっていく様子が、とても丁寧に描かれていたように思います。

上手く伝えることができないのですが、内省的な、良いドラマだと思います。

病院長の診断が間違っているかもしれないことについて見て見ぬふりをするのをやめることにした弥生さんがすぐに藤堂看護師長を頼ることにしていた最後の場面の、弥生さんの良い方向への変化にも、少しほっとしました。次回も楽しみにしていようと思います。
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Author:カンナ
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