「ぼんくら2」最終話

NHKの木曜時代劇「ぼんくら2」の最終話(第7話)を見ました。

岡っ引きの八助(螢雪次朗さん)と下っ引きの杢太郎(丸川敬之さん)は、再び誘拐されたおはつの行方を探していました。

その頃、南町奉行所の同心で本所深川見廻り方の井筒平四郎(岸谷五朗さん)は、岡っ引きの政五郎(大杉漣さん)の家の居候のおでこさん(高村竜馬さん)と聞き歩きをしていた甥の弓之助(加部亜門さん)から、「通りもの」の可能性が高い、葵(小西真奈美さん)を殺した下手人には身内によって隠された昔の罪があるのではないかということを言われていました。平四郎さんから甘い香りのたばこのことを聞いて昔の事件を調べ直した弓之助さんは、15年前の古着屋の母殺しの事件にたどり着いていました。そして、弓之助さんは、その母殺しの下手人こそ葵さん殺しの真の下手人であると平四郎さんに話し、杢太郎さんたちがおはつが再び誘拐されたと駆け込んで来ると、法春院の寺子屋の師範の晴香(黒川智花さん)が古着屋の母殺しのお晴であり葵さんを殺した下手人だということを教えて、晴香先生は六本木の芋洗坂の葵さんのお屋敷に行くはずだと推理していました。

15年前、三姉妹の次女で、長女や三女とあまり気が合わなかったお晴さんは、長女と三女をかわいがる母親からも疎まれて育ち、着物のことで姉妹ともめたある日、甘い香のたばこをふかす白菊の着物を着て手ぬぐいを首に巻いた母親から根性曲がりと罵られて激昂し、座っている母親の目の前で沸騰していた鉄瓶のお湯を母親にかけ、母親に大火傷を負わせて死なせたということでした。その後、お晴さんは、遠い親戚の養女となったようでした。

おはつを誘拐した晴香先生は、おはつを連れて芋洗坂の葵さんのお屋敷の奥の座敷の押入れの中に立てこもっていました。八助さんや杢太郎さんが説得を続けていたのですが、晴香先生は出てきませんでした。しかししばらくして晴香先生は、人質にしていたおはつを素早く外に出し、無事だったおはつさんは杢太郎さんに保護されました。

晴香さんの篭っている部屋の前に集まっていた人たちを外させた弓之助さんは、晴香先生から「古着屋のお晴の鬼」を追い出さなくてはいけないと考え、湊屋の幻術一座を呼んでほしいと平四郎さんに頼んでいました。そして準備ができるまでの間、弓之助さんは、「論語」のことで押入れの晴香先生に話しかけたりしながら、晴香先生が自殺をしないように気を配っていました。

湊屋へ向かった平四郎さんは、留守にしていた総右衛門さんの長男の宗一郎(屋良朝幸さん)に、幻術一座に葵さんのお屋敷に来てもらうことを頼み、それから、幸兵衛長屋のおかず屋のお徳(松坂慶子さん)と元板前の彦一(合田雅吏さん)に炊き出しを頼みに行きました。生前の葵さんを知っているお六(西尾まりさん)にも来てもらうことにしました。

夜、八助さんが持ち帰った芋洗坂の同心の佐伯錠之介(嶋田久作さん)からの手紙には「承」の一字が書かれているのを見た平四郎さんは、ついに幻術による晴香先生の説得を実行することになりました。

平四郎さんも弓之助さんも別の部屋へ移り、静まり返ったお屋敷の廊下には、唐渡りのたばこ「連枝薫」の甘い香りの煙が流れていました。その広がっていく煙の中を紫色の地の白菊の着物を着た女性が歩いて晴香先生のいる部屋へ向かいました。

葵さんの幻は、戸の隙間から包丁を突き出してきた晴香先生の腕を掴んで部屋に引き出し、手から包丁を落とすと、ここは私のお屋敷なのだから、あなたにここで亡霊になってもらっては困るのだと静かに説得していました。平四郎さんは、その顔が亡くなった葵さんにそっくりなのを見て息を呑んでいました。しかし、その葵さんを見たのは平四郎さんと宗一郎さんだけでした。他の人たちは、弓之助さんも含めて、みんな眠り込んでいたのでした。

少ししてはっと目を覚ました弓之助さんが隣の部屋の襖を開けると、そこには晴香先生が気を失って倒れていました。

八助さんの自身番で聴取を受けていた晴香先生は、事件を起こした日のことを話していました。寺子屋に通っているお六さんの娘さんのことで葵さんのお屋敷を訪ねた晴香さんは、葵さんに誘われて部屋に上がったのですが、部屋に掛けてあった白菊の着物を見てぎょっとし、自分は風邪を引いているけれどと、良い香りのたばこがあると「連枝薫」を取り出して勧める首に手ぬぐいを巻いた葵さんの姿を見て、自分がかつて殺した憎い母親の姿を葵さんに重ねていました。そして晴香さんは、過去の事件のことを葵さんに知られるのではないかと恐れ、咄嗟に葵さんの首の手ぬぐいを掴み、葵さんの首を絞めて殺害し、門の前で姿を見られたおはつさんのことも殺そうとしたということでした。

事件解決の報告を受けた佐伯さんの手紙には「安」と書かれていました。葵さんを殺した晴香さんは、その後再び遠い親戚の家に戻ったようでした。

数日後、平四郎さんの深川の家を、葵さんの息子の佐吉さんとその妻のお恵(村川絵梨さん)と長助(森遥野さん)が訪ねてきました。届いていた佐伯さんからの手紙には、「仏」と書かれていました。平四郎さんは、あの葵さんを見せたかったと佐吉さんに言おうとして、弓之助さんから、あれは幻術一座の女役者が演じていたただの幻なのだからと強く止められていました。そこへやって来た平四郎さんの妻の志乃(奥貫薫さん)は、お恵さんの顔を見て懐妊していることを言い当てていました。

幸兵衛長屋では、ボランティア精神に目覚めたらしい差配人の幸兵衛さんが長屋の人たちと大掃除を始めようとしていたのですが、平四郎さんがお恵さんのことを幸兵衛長屋のお徳さんに伝えると、お徳さんは言った通りだろうと喜んでいました。そこへ、今度は弓之助さんが、結婚が決まったいとこのおとよ(大森絢音さん)を連れて来ました。おとよさんは、結婚式の料理をお徳さんに頼みたいと相談に来たのでした。50人前と言われてお徳さんは無理だと断ろうとしていたのですが、彦一さんは引き受けることにし、お六さんにも手伝ってもらおうと提案し、みんなに笑われていました。彦一さんは、お六さんのことを好きになっていたようでした。

最後、平四郎さんは、弓之助さんと中間の小平次(植本潤さん)と町を歩きながら、人はみんな日暮しだと、その日その日を懸命に生きていることを思っていたのですが、どうして積み上げたものを崩したくなるのだろうと考え始め、答えの出そうにないそのことを考えを続けるのをやめていました。

脚本は尾西兼一さん、演出は吉川一義さんでした。

楽しみにしていた最終回も、とても面白かったです。大団円の最終回でした。

冒頭の5分ほどで真犯人が明らかにされるとは思わなかったのですが、最終回の物語の中心は、犯人の動機の解明と説得の場面にあったのだと思います。

平四郎さんの甥の、加部亜門さんの演じる弓之助の“名探偵”のような活躍も楽しかったですし、小西真奈美さんの演じる葵さんの幻が登場する不思議な雰囲気も良かったです。

幻術師による晴香さん説得の夜、どうして平四郎さんと宗一郎さんだけが起きていて、それ以外の人たちは眠ってしまったのだろうというところは、はっきりと描かれなかったので謎のままなのですが、幻術一座の女役者さんに彷徨っていた葵さんの幽霊が一時憑依したということだったのかもしれません。

葵さんの亡霊が、葵さんのお屋敷に立てこもった晴香さんの中から母殺しの古着屋のお晴の鬼を追い出したということだったのかなと思いました。

その幻術の場面の、手品なのかホラーなのかがはっきりとしないところも、良かったのだと思います。

前作の「ぼんくら」が面白かったので、今作の「ぼんくら2」も見ることにしたのですが、今作も毎回の放送を楽しみに、最終回の最後まで無事に見ることができて良かったです。

前作から続いていた「湊屋」関連の問題は今作で一応解決したように思いますし、これで本当に終わりなのか、三作目がいつか制作されるのかどうか分からないのですが、もしも三作目があるのだとするなら、子役の方たちはすぐに大きくなってしまうので、早めに作られたほうが良いように思いました。

変わらないオープニングの映像に登場していた佐吉さんの伝書烏(カラス)の官九郎が第1話で死んでしまっていたというのが少し意外ではあったのですが、前作よりもミステリーの要素の強い連続時代劇で、前作とはまた異なる物語の雰囲気も楽しかったです。
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