「大江戸事件帖 美味でそうろう」

テレビ朝日の「家政婦は見た!2015」のドラマが放送される前の時間、私は「BS朝日開局15周年記念」の「大江戸事件帖 美味でそうろう」という二夜連続のスペシャル時代劇を見ていました。

「第一夜」も「第二夜」も、夜の6時半からという放送だったため、最初から全部をちゃんと見ることができたというわけではなかったのですが、面白かったです。

小さい頃武士だった父親に捨てられ、仕官の道を諦めて父親を探すためにかわら版屋となった、女主人のおろく(若村麻由美さん)の居酒屋に通う食通の柿江新平太(北村一輝さん)が、町奉行の遠山金四郎(中村橋之助さん)や、食べることが大好きな絵師のお鶴(南沢奈央さん)と共に、江戸の町で起こった芸者殺人事件や少女誘拐事件、絵師殺人事件などを捜査し、その事件とつながっていた、老中・水野忠邦(小野寺昭さん)と一部の商人たちとの不正を世に暴いていく、というような話でした。

第二夜では、新平太さんはついに探していた父親と再会するのですが、怪しい商家の用心棒のような感じだった市助(中村雅俊さん)が、その父親でした。北町同心として復帰した市助さんは、長い間、遠山の金さんの密命で「ふくろう」として怪しい商家に入り込んでいたようでした(諜報部員とか、公安警察とか、そのような仕事でしょうか)。そのことを知らされていなかったのは息子の新平太さんだけで、新平太さんの母親である市助さんの妻は、夫の事情を察し、夫が遊女と失踪したように振舞っていたということでした。

新平太さんは、失踪した父親の影に苦しんでいたのですが、最後、ごく自然の雰囲気で父親と打ち解けると、かわら版屋の記者の仕事を辞め、父親から渡された『美味でそうろう 味巡乃介』と書かれた全国のおいしい料理店が書かれた本を持って、ついていくと言い張るお鶴さんと一緒に、まずは甲州の「ほうとう」を食べる旅に出かけていきました。

新平太さんとお鶴さんが、水野老中に娘を嫁がせようとした商家の主人の指示で殺された絵師の人の凧からかわら版を撒く場面では、大量のかわら版を入れた箱を取り付けた凧を空に飛ばすのは大変なのではないかなとも思えたのですが、たくさんのかわら版を、版木を作る時間がないために一枚一枚手書きするということになっていたのも、印刷機の無い昔は大変だなと思えました。

ドラマの途中、ところどころに、三遊亭円楽さんが江戸の文化を紹介する短いコーナーも挟まれていました。ドラマの中でも江戸の食べ物がいろいろ紹介されていて、テレビ東京のドラマ「孤独のグルメ」ほどではないのですが、でも、そのような食事ドラマ?の側面もあったように思います。マグロのお刺身の“もどき料理”という江戸の料理も紹介されていて、それはこんにゃくをマグロのお刺身に見立てた料理だったのですが、あの本当のマグロの赤身のような赤い色は一体何で付けられていたのだろうかと少し気になりました。

原作のことは特に書かれていなかったので、オリジナルドラマなのだろうと思います。原案は柏田道夫さんと書かれていました。脚本は柏田道夫さんと大石哲也さん、監督は濱龍也さんでした。

北村一輝さんの演じる新平太さんのところどころコミカルな感じも楽しかったですし、若村麻由美さんの演じるおろくさんの、長い間離れて暮らしていた娘に自分が母親であることを明かさない決意をする場面なども、良かったのだと思います。第一夜と第二夜を合わせると5時間になるという、意外と大型の時代劇だったかもしれないのですが、気軽な気持ちで見ることができました。全部を見ることができたわけではないのですが、全体的には明るい雰囲気の、楽しい時代劇でした。
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Author:カンナ
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