「真田丸」第1回

NHKの第55作目となる新しい大河ドラマ「真田丸」の第1回「船出」を見ました。初回は1時間の拡大版で放送されていました。

「真田丸」は、慶長19年(1614年)の大坂冬の陣の時に豊臣方の真田幸村が大坂城の南を防御するために作った曲輪(出丸)のことです。そのため、大河ドラマの「真田丸」の主人公は真田幸村なのですが、今回のドラマでは、真田源次郎信繁と呼ばれていました。信繁という名前は、武田信玄の弟の信繁に由来するものなのでしょうか。

昨夜の第1回は、武田信玄の死から9年後の天正10年(1582年)の2月、甲斐の新府城に暮らす真田源次郎信繁(堺雅人さん)が南側に張っている徳川方の様子を偵察に行く場面から始まっていたのですが、主に、武田家の当主・武田勝頼(平岳大さん)の家臣としての真田家の、真田安房守昌幸(草刈正雄さん)と兄の真田源三郎信幸(大泉洋さん)と信繁と、その真田家が勝頼率いる武田家から離れて岩櫃城へ向かうまでのことが描かれていました。

作(脚本)は三谷幸喜さんです。演出は木村隆文さんでした。

真田親子や家族の様子がさっぱりとバランス良く描かれていて、三谷幸喜さんの脚本の作品らしく?数分に1回は面白い場面が盛り込まれている感じがして(決して過剰ではありませんでした)良かったのですが、私としては、特に、武田家の最後の当主となった武田勝頼が「優しくて、正しい」人物として描かれていたところが、とても良かったです。嬉しく思えましたし、何というか、少しほっとしました。

木曽義昌や穴山梅雪(榎木孝明さん)などの重臣が敵方へ寝返る中、小山田信茂(温水洋一さん)に岩殿城へ行くことを勧められた勝頼が信幸と信繁の兄弟に父親の昌幸の勧める真田家の岩櫃城ではなく甲斐の小山田家の岩殿城へ入る決意を伝えに行った場面とか、岩殿城へ向けて出立した勝頼が新府城の信繁に見送られる場面とか、小山田信茂の裏切りにあって岩殿城の入り口の門を閉ざされた勝頼がその状況を受け入れて静かに引き返す場面とか、見ていてとても悲しい気持ちになりました。少し泣きそうにもなりました。

歴史に「もしも」はない、とよく言われていますが、勝頼がもしも真田家の岩櫃城へ行っていたなら、助かったでしょうか。私には分からないことなのですが、その頃の武田家はかなり追い込まれていたようなので、勝頼は、真田家を巻き込みたくなくて、真田家を守るために真田家を切り離して解放したのかもしれないなとも思いました。

勝頼に岩殿城の門を開けることができないことをやむなく伝えていた小山田茂誠(高木渉さん)は、信繁の姉の松(木村佳乃さん)の夫でした。岩殿城へ発つ前、勝頼は、真田昌幸の正室の薫(高畑淳子さん)を「人質」の立場から解放し、小山田一門の茂誠に嫁いでいた長女の松さん(村松殿)を真田家に帰していました。

第1回のドラマの最初のほうから後の「真田幸村」の姿が登場したり、最後のほうでは上杉景勝(遠藤憲一さん)、北条氏政(高嶋政伸さん)、織田信長(吉田鋼太郎さん)、徳川家康(内野聖陽さん)などの、これから信繁が関わっていく有名武将たちが一気に紹介されたり、近年の作品には多い作り方かもしれないのですが、これからのドラマの見所を早めに伝える要素も盛り込まれていて、第2回以降の物語を楽しみに思える第1回になっていたように思います。

オープニングのテーマ音楽の作曲は服部隆之さんで、三浦文彰さんのソロヴァイオリンによる演奏なのだそうです。ナレーションは、NHKの有働有美子アナウンサーでした。落ち着いた、聞き取りやすいナレーションであるように思えました。

本編の後(番組の最後)の、歴史の舞台となった場所や出来事や人物を伝える「紀行」のコーナーは「真田丸紀行」となっていて、辻井伸行さんのピアノの音楽流れていたのですが、昨夜の第1回では、長野県上田市の上田城跡公園と、山梨県韮崎市の新府城跡と、大阪府大阪市の大阪城公園の3箇所が紹介されていました。

2000年以降の大河ドラマの作品では、私は「北条時宗」や「新選組!」や「義経」や「功名が辻」を好きで見ていた記憶があるのですが、特に2007年の「風林火山」(脚本は大森寿美男さん)をとても好きで見ていました。「風林火山」の主人公は「武田二十四将」の一人の山本勘助で、内野聖陽さんが演じていました。そのため、ということではないかもしれないのですが、これまでの徳川家康のイメージとは異なる、今回の「真田丸」での内野聖陽さんの演じる徳川家康も楽しみに思えています。真田信繁(真田幸村)は、「風林火山」のドラマで佐々木蔵之介さんが演じていた真田幸隆の孫なのですが、「風林火山」の最後の川中島の合戦場に「六文銭」の旗を掲げた真田幸隆の騎馬隊が颯爽と到着したのを勘助が見届けることができた場面は、本当に感動的でした。「六文銭」の旗を見ると思い出します。

「風林火山」の次の作品からというか、「篤姫」以降は(独特の雰囲気だった「平清盛」は少し異なるかもしれないのですが)、いわゆる「女性向け」の要素の強い大河ドラマになっているような気がしてしまって、一応見てはいたのですが、私はあまりついていくことができませんでした。昨年の「花燃ゆ」も、何となくの流れで最終回まで見てはいたのですが、歴史ドラマとしては、最後まであまり面白い気持ちで見ることはできませんでした。

三谷幸喜さんの作品ということでは、2004年の大河ドラマの「新選組!」も面白かったように思いますし、真田家を描く「真田丸」も、ある程度は歴史的事実に沿った、比較的硬派な大河ドラマになっているといいなと思います。

あと、今回の「真田丸」には、昨年の秋に亡くなった、大河ドラマの殺陣の指導を長年務めていた殺陣師の林邦史朗さんが、武田信玄の役で出演しているそうです。昨夜の第1回では、武田信玄の鎧兜のみが登場していました。また、昔の大河ドラマの「武田信玄」(中井貴一さんが主人公の武田信玄を演じていました)で甲斐を追放された武田信虎を演じていたのは、今回の「真田丸」で武田勝頼を演じている平岳大さんのお父さまの平幹二朗さんでした。あえてそのような配役にしたのかもしれないなと思いました。

どのようなドラマになっているのだろうと楽しみにしていた大河ドラマ「真田丸」の第1回はとても良かったので、次回も楽しみにしていようと思います。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム