「相棒season14」第12話

テレビ朝日のドラマ「相棒season14」の第12話「陣川という犬」を見ました。

久しぶりの陣川さんの回ということで、私も見るのを楽しみにしていました。

傷だらけで疲れた様子の警部補の陣川公平(原田龍二さん)が警察車両に乗せられるというところからドラマが始まっていたので、まさか陣川さんまで「相棒」からいなくなってしまうのだろうかと心配になったのですが、大丈夫でした。陣川さんはいなくなりませんでした。

2週間前、5年間の沈黙を破って新に女性二人を殺害する事件を起こした逃亡中の連続女性殺人事件の犯人の北一幸(野間口徹さん)が、数日後、雨の日に犬のように階段に座り込んでいた陣川さんを助けたコーヒー店の店主の矢島さゆみ(黒川智花さん)を殺害したとして逮捕されたのですが、犯人への復讐を誓った陣川さんは、指名手配犯のポスターの中にいた生木拓(草野イニさん)のことを思い出し、独自に捜査を始めて、害虫駆除を請け負う会社を退職していた生木の行方を追うのでした。

脚本は真野勝成さん、監督は橋本一さんでした。

陣川さんが復讐しようとしているという展開になった時にも、やはり陣川さんまで「相棒」のドラマからいなくなってしまうのだろうかと心配になっていたのですが、陣川さんは、見つけた生木さんともみ合いになり、最後に奪い取ったナイフで倒れた生木さんを殺そうとしたところを、駆けつけた警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)に止められていました。

今回の陣川さんは、いつもの陣川さんではありませんでした。コーヒーを持って特命係の部屋を訪れた陣川さんは、法務省から出向中の冠城亘(反町隆史さん)と初対面していたのですが、冠城さんがコーヒーの銘柄を当てたという理由で?冠城さんには“元特命係”の先輩風を吹かさなかったですし、どうせ刑事になれないのだから警察を辞めようかなとか言い出していましたし、そもそも、容疑者にならない女性を好きになっていました。

シリアルキラーだった司法書士の北さんは、癌で余命が短いということで、これからはやりたいことをやって生きていこう、と考えて殺人事件を起こしていたようなのですが、さゆみさんからのクレームをきっかけに仕事を失った生木さんがさゆみさんを殴って殺してしまった現場に遭遇し、自分と似たような疎外されている人間の雰囲気を持った生木さんを逃がすため、その罪をかぶって死体損壊を行い、捜査一課の刑事の伊丹憲一(川原和久さん)たちに逮捕され、自分が殺したと話したということでした。

やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいと言うでしょう、と北さんは取調室で伊丹さんに言っていたのですが、「やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいい」という言葉がテレビやラジオなどのメディアで繰り返し言われているのを聞く度に、私は何となく、犯罪を計画している人たちはこの言葉を聞いた時一体どのように思うのだろうと気になっていました。そのため、昨夜の「相棒」のドラマの中でその状況が使われているのを見て、少しはっとしました。

最近の日産自動車?か何かのCMでも「挑戦し続けること」を勧める趣旨で、「やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいい」という意味のことが言われているように思うのですが、「やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいい」も、あるいは「やって後悔するよりやらないで後悔したほうがいい」も、実際には、一概には言えないと思えるような、状況や内容によって使い分けられる程度の(普遍的な真理とはならない)キャッチコピーなのだろうと思いますし、そのような言葉にはあまり囚われないほうがいいのだろうなと思います。

大河内監察官(神保悟志さん)が右京さんたちに話していたことによると、生木さんが「過剰防衛」の陣川さんを告訴しないことにしたため、陣川さんは傷害の罪には問われず、むしろ単独で凶悪犯を捕まえたことに警視総監賞が贈られることになったのだそうです。 

最後、陣川さんは、右京さんと冠城さんに連れられて、さゆみさんのコーヒー店で冠城さんが入れたコーヒーを飲みながら、陣川さんのプロポーズを受ける予定だったかもしれないさゆみさんを偲んでいたのですが、陣川さんがさゆみさんの遺体の倒れていた床の上を少しも見ないで歩いていたのは、私には少し不自然であるようにも思えてしまいました。

今回の第12話は、陣川さんの回ではあったのですが、共に社会からの疎外感を感じて孤独に生きていた、北さんと生木さんの部分だけでも、無理に陣川さんにまつわる物語にしなくても、刑事ドラマとしては成立したような気がしました。

陣川さんのキャラクターを、どうしてこれまでの陣川さんと変えることにしたのかということも私には分からないのですが、せっかくの陣川さんの回を、陣川さんが結婚を考えるほど好きになった人を惨殺されてしまうというような展開の物語(しかも警部補の陣川さんが“復讐”をするという展開の物語)にすることにしたのだろうと、奇妙に思います。それでも、前半のほうの、「花の里」で酔う陣川さんの描写は、これまでと同じように面白かったので、その場面があったことはまだ良かったような気がしました。

予告によると、次回は伊丹さんの回になるようでした。伊丹さんがいなくならないといいなと、また少し心配に思うのですが、次回の「相棒14」も見てみようと思います。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム