「ナチュラルヒストリエ」という小さな博物館のような雑貨店

昨年の、2015年の11月の末、池袋の西武百貨店の奥のリブロがあった場所に、三省堂書店池袋本店がオープンしたのですが、先日、私も池袋へ行く機会があったので、その新しい三省堂書店へ立ち寄ってみました。

三省堂と聞くと辞書を思い出しますが、書店としては、私には神保町にあるというイメージがあります。靖国通りと明大通りの交差点にある大きなビルの書店です。その1階の入り口を入ったすぐのところに雑貨店が入っています。最初はイベントなのかなと思っていたのですが、近年は常設しているようです。書店らしく、本に因んだようなかわいい雑貨がたくさんあって、活字の部品や最新の万華鏡や透明なキューブに閉じ込められた植物の標本など、何だか見ているだけで楽しくなりそうなもので溢れていました。ただ、そこはお店で、並べられているのは全て売り物なので、ずっと見ていることはできません。長く見ていると店員さんに声をかけられてしまいますし、触ってうっかり壊してしまってもいけないと思うからです。

先日行った三省堂書店池袋本店の別館の1階にも、神保町本店のお店のような雑貨店が入っていました。当然のことながら棚に置かれているのは商品なので、長く見ていると店員さんに声をかけられてしまうのですが、和風小物や文房具や砂時計などのかわいい雑貨が並んでいて、いろいろ見ているとすぐに時間がなくなってしまうという感じでした。その1階の雑貨店を抜けると、雑誌の売場に出ました。

そして、書籍館を見るため、雑誌売場の先にあったエスカレーターを上がったのですが、その4階の下りエスカレーターの近くに、「Naturalis Historia ナチュラルヒストリエ」という、一見すると小さな博物館のような赤い絨毯の部屋がありました。

重厚な色のガラス棚には、魚を食べようとしている魚の化石や、珍しい鉱物や、化学の実験に使う道具や、万華鏡や、キューブに入った植物の標本や、きれいなガラスの置物や、義眼や、動物の剥製や、外国の木の人形など、不思議なもの、奇妙なもの、きれいなもの、少し怖く思えるものがずらりと並んでいて、見ているだけで面白く思えました。

何というか、東京駅のすぐ隣の、丸の内のKITTE(キッテ)の中にある「インターメディアテク」という東京大学の博物館を思い出す雰囲気の雑貨店でもありました。博物館と決定的に違うのは、棚に並んでいるものに値札が付いているということと、本物の化石や鉱物などの中に混ざって精巧で美しいアンティーク風の創作作品が置かれているということでした。

でも、それらの不思議な商品にはとても夢があって、現実のものなのに幻想的でした。時間が閉じ込められているという感じでもありました。私が言うことではないのかもしれないのですが、プレゼントにしたならきっと喜ばれるのではないかなと思いました。

博物館ではなく書店の一角の小さなスペースに構えられた雑貨店であるため、高価な万華鏡や鉱物の場合もそうなのですが、うっかり気になって長く見てしまうと、店員の方に話しかけられてしまいます。それはごく普通のことですし、商品を自由に見ていたいとか、そっとしておいてほしいと思う私のほうが間違っているのだと思うのですが、やはりもう少し、自由にじっくりと見ていたい気持ちになりました。そのくらい、面白く思えました。詳しいことを知らなくても、これは何なのだろうとか、これはどのように使うのだろうとか考えながら(頭の中で独り言を言いながら?)見ているだけでも十分に楽しいのです。

このお店は池袋の三省堂書店にだけしかないのでしょうか。それとも、他の場所にもあるのでしょうか。お店の方にとっては、買わないお客さんの存在は歓迎し難いものかもしれないのですが、いつか買おうという気持ちで、機会があったらまた行ってみようと思います。すてきなお店でした。
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Author:カンナ
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