「わたしを離さないで」第4話

TBSの金曜ドラマ「わたしを離さないで」の第4話を見ました。

第4話は、「陽光学苑」を卒業し、「コテージ」での共同生活を始めた保科恭子(綾瀬はるかさん)が、土井友彦(三浦春馬さん)と付き合うようになった酒井美和(水川あさみさん)に翻弄され、美和さんたちのことを軽蔑し、拒絶しながらも、結局は美和さんたちとの生活を選んでそこへ順応してしまう、というような話でした。

別のマンションでの生活を始めていた遠藤真実(中井ノエミさん)から手紙をもらった恭子さんは、コテージを飛び出して一度真実さんに会いに行くのですが、真実さんたちが学校では禁止されていた煙草を支援者からもらって吸っているということに戸惑い、真実さんたちが行っていた自分たちの人権を訴えようという活動にも気持ちが乗らず、本当にそれでいいのかと訊く真実さんを振り切って、美和さんや友彦さんのいる「狭い世界」のコテージに戻り、このまま一人でいるのは嫌だと、自分のことを気にしていた立花浩介(井上芳雄さん)と性的な関係になることを望むのでした。

脚本は森下佳子さん、演出は吉田健さんでした。

嫌なコテージでの生活を始めた恭子さんが、活動家の真実さんたちとの暮らすことよりも、美和さんや友彦さんや立花さんたちとの暮らすことを選んだ理由が、ドラマを見ていた私には、いまいちよく分かりませんでした。

それとも、恭子さんはただ自分の感情を抑圧していただけで、本当は最初から、真実さんの生き方よりも、美和さんたちの生き方に惹かれていたというか、そのような人たちと同じだったということなのでしょうか。

ドラマでは毎回「介護人」として生きる恭子さんの“現在”?の場面が挟まれているのですが、これからどうなっていくのだろうという部分を見せるとするなら、その未来の“現在”は描かないほうが良いような気がします。

「境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)」という精神疾患があるということを聞いたことがあるのですが、情緒不安定な感じの美和さんは、そのような状態なのかもしれないなと思いました。美和さんを見捨てることができない恭子さんも、もしかしたら、美和さんと共依存の関係にあるのかもしれないのですが、私にはもうこの女しかいない、という“現在”の恭子さんの状況は、あまりにも息苦しく思えました。

「陽光学苑」の元教師の堀江龍子(伊藤歩さん)は、真実さんによると、もともと支援団体の人だったようでした。最後、龍子先生は、校長の神川恵美子(麻生祐未さん)に何かの記事を見せて、「提供者」を集めた学校を運営していることについての話を聞き出そうとしていました。

恭子さんたちは、臓器提供のためだけに生み出された「クローン人間」ということのようなのですが、その子供たちを集めた学校は、「陽光学苑」以外にもあるということなのかもしれません。立花さんや金井あぐり(白羽ゆりさん)たちは、違う学校から来ていたようでした。また、「クローン人間」ということは、どこかにそっくりの人間がいるということになるかもしれないのですが、ドッペルゲンガーのように、恭子さんたちはいつか自分と同じ顔の人間に会うことになるのでしょうか。

何というか、物語の世界観があまり細かくは描かれていないドラマなので、恭子さんたちが「臓器提供のためのクローン人間」ということ以外の部分で、このドラマの登場人物の気持ちについていくことは少し難しいようにも思えます。

提供者か介護人になる以外には何者にもなることができないという恭子さんたちにとって、自由でいられる時間はあと3年しかない、という展開からすると、やはり「余命もの」の作品に近いような気がします。

冒頭や最後に描かれる“現在”の先を描いたほうが、面白く思えるのかもしれないのですが、そうでもないかもしれません。よく分かりません。少なくとも「第2章」の最初の第4話は、なかなか息苦しいというか、嫌な生活の始まりという印象でした。
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