昨夜の「報道ステーション」での「憲法調査会」の特集

今日は、1936年(昭和11年)に起きた「二・二六事件」から80年目の日でもあります。「二・二六事件」は、日本の陸軍の青年将校たちが、26日から29日にかけて起こした、軍事クーデターの未遂事件だそうです。事件そのものは昭和天皇が収めたものの、その後軍人による政治支配が強まっていき、太平洋戦争につながっていったのだそうです。

テレビ朝日のドラマ「スペシャリスト」の第7話の直後に始まった、昨夜の「報道ステーション」では、キャスターの古舘伊知郎さんと憲法学者の木村草太の座っているスタジオの背景が灰色の書棚のようなデザインになっていたのですが、それは「公文書館」の棚を再現したものだったようでした。最後のほうに放送された特集では、86歳のジャーナリストの鈴木昭典さんという方が国立公文書館で発見した、59年前の岸内閣時代の「憲法調査会」での60時間以上にわたる会議の音源のことが伝えられていました。公文書館でデジタル録音した60時間以上のものを、さらに11分ほどに編集して紹介するということで、それは短い特集だったのですが、とても良い特集でした。

放送された音源を聞いていて、今の首相の祖父である“公職追放組”の岸元首相たち「改憲派」と、「護憲派」の人々との論戦が、現代のものとほとんど同じだったところに驚きました。特に憲法第9条の改正を目指していたという当時の「改憲派」の人たちも、今の「改憲派」の人たちと同じように、憲法はGHQに「押し付けられた」ものだと主張していたのですが、敗戦後に公職追放されていた人たちの復讐の怨念?が今にも生き続けているように思えて、何というか、何かの不気味な「呪い」であるかのようにも思えました。

当時の「憲法調査会」の会長を務めていたという法学者の高柳賢三さんや、坂西志保さんという方のことを私は知らなかったのですが、番組の中で紹介されていた、自分たちは敗戦の責任を重く受け止めてもっと謙虚になるべきだという風な意見は、とても冷静なものであるように思いました。

憲法第9条は当時の首相の幣原喜重郎が発案したもので、マッカーサー元帥は幣原さんの案に感激したという記録も残されているそうなので、つまり今では、第9条は当時の日本人が考えたもので、GHQに「押し付けられた」ものではないということも、ちゃんと証明されているようでした。

日本の憲法は国民が国家権力者を監視するためのものでもあるので、「押し付け憲法論」で思考停止するのではなく、改憲することについては、国民が何を望んでいるのかについて議論をすることが大切だ、というような木村さんの意見を聞いて、確かにそうだなと思いました。

最近では政府の会議での会話の録音をしていないと聞いたこともありますし、その59年前の「憲法調査会」の音源が国立公文書館に保管されて残されていたということも、すばらしいことだと思いました。その音源は、一般にも公開されているのでしょうか。私が聴いても分からないかもしれないのですが、ジャーナリストの方や専門家の方が聴いたなら、内容がよく分かるのではないかなと思います。

現代の風潮?からすると、「NHKスペシャル」のような番組で特集されることがあるかどうかも分からないのですが(昨夜の特集についても、「改憲派」の方たちや与党支持者の方たちは「偏向報道」などと呼ぶのでしょうか)、偶然見ることができた昨夜の特集は、例えば2時間ほどのドキュメンタリー番組になりそうな内容であるようにも思いました。
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