「わたしを離さないで」第7話

BSの金曜ドラマ「わたしを離さないで」の第7話を見ました。

第7話は、介護人であり幼馴染みでもある保科恭子(綾瀬はるかさん)から3回目の提供を知らされ、自分の命の終わりが近付いていることを理解した提供者の酒井美和(水川あさみさん)が、提供者となって別の回復センターで暮らす、長い間会っていない土井友彦(三浦春馬さん)と3人で、廃校となった「陽光学苑」を訪ねたいと願う話でした。

提供を始めることを通知する赤紙が届いた珠世(馬場園梓さん)から、友彦さんの介護人になるつもりはないかと訊かれた恭子さんは、美和さんとの関係がようやく良くなってきているからと断っていたのですが、自分の命の終わりのことを思い、友彦さんの介護人になることも考えていました。

しかし、友彦さんには彩さん(水崎綾女さん)という新しい介護人が決まり、恭子さんは、加藤さん(柄本佑さん)の介護をしながら、加藤さんに美和さんのことを相談したりしていました。

美和さんが3回目の提供で肝臓と小腸と膵臓を摘出する(即時解体される)ということを知った恭子さんは、CDのことを直接美和さんに聞くことにしたのですが、美和さんは、もういいや、と言ってロビーへ出て行きました。

美和さんは、仕事を終えた恭子さんに、友彦さんと3人で陽光へ行きたいと言い、友彦さんに手紙を出すことになりました。松葉杖を突きながら、それでもサッカー選手になるという夢を諦めきれずにいた友彦さんは、臓器摘出の怪我の後遺症で倒れることもあったのですが、彩さんやサッカー仲間たちに助けられ、美和さんに手紙の返事を書き、一時回復センターを抜け出すこともできました。

友彦さんの手紙に同封された絵を見て、上手くなったと泣いている美和さんを見た恭子さんは、変わっていなかったのは私のほうだったのかもしれないと、加藤さんに話し、最後に良い話が聞けて良かった、と言う加藤さんを、最後の提供に送り出していました。

外出許可を取って美和さんを車に乗せた恭子さんは、車のラジオからCDの音楽が流れてきたのを止めようとしたのを、美和さんに止められていました。美和さんが「私恭子を怒らせたかったの。いつも私ばかりキレてたから」と言い、恭子さんが「ぶっ殺してやろうかと思った、何度も何度も。だから十分成功しているよ」と答えると、美和さんは「良かった」と少し嬉しそうに窓の外を見ていました。

友彦さんが車に合流し、3人は昔のように話しながら、「陽光学苑」のあった場所へ向かいました。しかし、森の道を抜けて到着した「陽光学苑」の門は封鎖されていました。

脚本は森下佳子さん、演出は平川雄一朗さんでした。

恭子さんと美和さんと友彦さんの和解や、恭子さんが介護をしていた加藤さんや友彦さんの新しい介護人の彩さん、友彦さんのサッカー仲間たちの友情の感じが、良かったです。

今回から「最終章」の始まり、ということで、過去の話には戻らず、恭子さんたちの現在の物語が展開していました。

でも、このドラマには、相変わらず、“臓器提供者”として生み出されたのではない一般の人々の描写が少ないように思います。

恭子さんや美和さんや友彦さんたちのような提供者たちが、自分たちの現状や運命を受け入れ過ぎているように見えるのも、気になります。

恭子さんたちが、それぞれの生と死を受け入れていく過程を描くドラマなのかもしれないとも思うのですが、臓器提供者というか、ドラマの中の臓器提供者として生きてきた人たちの存在は、人間としては同じなのだとしても、実際の現実からすると特殊な存在だと思うので、その特殊な状況に置かれている人々(登場人物たち)の心理がそうではない“普通”の人たちと変わらないという風に描くのが、ドラマとして良いことなのかどうか、私にはまだよく分からないように思えます。

臓器提供者から臓器の提供を受けた一般の人たちの描写もないので、そのようなところも、リアリティがないように思えてしまうところなのではないかなと思います。

ところで、先日の報道番組で、子供を「脳死」と判定された両親の方が書いた、子供の回復を望む別の家族のために「希望」として脳死と判定された自分の子供の臓器の提供を決断したという趣旨の手紙のことが紹介されているのを見ました。感傷的な手紙の内容からは、子供を失う両親の方の辛い気持ちが伝わってくるようにも思えたのですが、脳死判定された方から臓器をもらい受けたいということを望む方がいる限り、提供者となる側(脳死と判定された人の家族の方など)は、強い気持ちで提供しないことを選ぶよりも、提供することを選ぶ決断をするようになることが、これからの世の中では多くなっていくのかもしれないなとも思いました。

そもそも、「提供」という言葉だけが世の中で広く使われている時点で、「提供する」が移植医療の前提となってしまっているような気もします。例えば、誰かが他者の内臓をもらうことについては、「臓器提供」のような作りの熟語は使われていないように思います。(「ドラえもん」の未来デパートに並んでいた猫型ロボットの耳のように?、早く「iPS細胞」などで臓器が単独に作られるようになっていくといいなと思います。)

予告によると、次回には美和さんの「提供」が始まるようでした。
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