「NEWS23」と「週刊ニュース新書」の終わり

TBSの報道番組の「NEWS23」自体が終わるということではないのですが、キャスターの膳場貴子さんと岸井成格さんの出演が、先日の金曜日の深夜の放送で最後となりました。

筑紫哲也さんの時代から「NEWS23」のキャスターを務めていた膳場貴子さんは、様々な立場からの視点や健全な批判精神を大切に考えてみなさまに未来を考える材料を提供できたらと取り組んでまいりましたが、いかがでしたでしょうか、と挨拶をしていました。

岸井さんは、世界も日本も歴史的な激動期に入った、報道は極端な見方に偏らないで世の中や人間としての良識、常識を信じてそれを基本にし、何よりも真実を伝える、権力を監視する、そういうジャーナリズムの姿勢を貫くということがますます重要になってきていると感じている、というようなことを最後の挨拶で話していました。

「NEWS23」の金曜日の放送は、月曜日から木曜日の放送より30分ほど遅い時間に始まるので、キャスターのお二人の最後の挨拶も深夜の12時半近くになってしまっていましたし、古舘伊知郎さんが31日の放送で降板となることが決まっている先日のテレビ朝日の「報道ステーション」のヒトラー政権と安倍政権の類似点と自民党の憲法改正草案の緊急事態条項の危険性を訴える特集のような、力強い特集が放送されることはなく、あっさりと終わってしまったという印象でした。

それに、(薄気味の悪い「意見広告」で現政権寄りの方から批判されていた)岸井さんだけではなく、膳場さんも降板になるということを私は知らなかったので、そのことにも驚きました。

「報道ステーション」のように、「NEWS23」も3月31日まで膳場さんと岸井さんが務めたら良かったのに、と思うのですが、28日の月曜日から、星浩さんという方(毎日新聞というのでもなく、なぜか朝日新聞の方です)に交代するそうです。膳場さんは、土曜日の夕方に放送されているTBSの「報道特集」のキャスターに加わるのだそうです。

首相官邸からの圧力があったというのが事実なら、テレビ局は堂々と、圧力があったことを報道すれば良いように思います。それこそが、公平・公正・中立ということなのではないかなと思います。

ジャーナリズムとは権力を監視するものだという意見は、本当にそうだと思います。一般市民と政府が対立するということは普段にはあまり良いことではないかもしれませんが、70年以上前の「ファシズム」に似たものを再び実行しそうな政府が現れることになったなら、視聴者である市民(国民)を守るためにも、政権の政策を堂々と批評して「対等」になっていくことが、公平・公正ということになるのではないかなと思います(ジャーナリズムにおける「中立」は、政権寄りの事勿れ主義的のものであってはいけないと思うのです)。テレビ局の社長?が首相と頻繁に会食をしているとも報じられていますが、仮にもしも会食をしたことで「飼い馴らされる」状態になる方がいるのだとするなら、何というか、その方の中にはジャーナリズム精神の片鱗のようなものはないのだという気がします。

昨日の夜の7時半から放送されていた「NHKスペシャル」は、「欧州緊迫 ベルギー連続テロ事件」として、先日のベルギーの空港と地下鉄で起きたテロ事件でヨーロッパの社会情勢がますます混乱に陥っているということが伝えられていました。

私はこの番組の後半を見ることができたくらいなのですが、その中で、フランス大統領が「緊急事態条項」を入れた憲法改正をしようとしているということが言われていて、すでに政府による令状無しの勝手な家宅捜索が何百件も行われているそうなのですが、そのような“疑わしきを罰する”管理や監視に国民の約8割が賛成しているということも言われていて、そのような現在のフランス社会のことを聞いて、本当に怖く思いました。

賛成している国民の方は、「テロ事件」が起きることに怯え過ぎているのか、あるいは自分が家宅捜索の対象とはならないと思っているのかもしれませんが、政府や警察や軍の「権限」を広げると酷いことになるということは、70年以上前の第二次世界大戦や太平洋戦争の歴史の一部を知っても分かることなのに、一体どうして政府などが国民を管理・監視する社会になるほうを望んでしまう人が多くいるのだろうと、怖く思いますし、不思議に思います。

ただ、それでも、自由と平等と友愛を大切に考えるフランス国民の約2割が冷静でいるのなら、そこから少しずつ、今は混乱している約8割の国民の中にも冷静さは取り戻されていくのかもしれないとも思いました。

また、昨日には、テレビ東京の「田勢康弘の週刊ニュース新書」も終了してしまいました。最終回のゲストは、ジャーナリストの田原総一朗さんでした。西郷隆盛ような政治家が現在に一人もいないことを嘆く田勢さんと田原さんが、弱過ぎる野党や萎縮し過ぎるマスメディア、18歳からになる選挙権やアメリカの有識者を招いた消費税増税の延期?政策について話していました。

私は録画をしておいたものを後で見たのですが、良い意見も出ていた政治番組がここでも終わりになることを、少し寂しく思いました。

猫のまーごが自由にスタジオを歩き回っていたこの番組を、私は勝手に「猫ニュース」と呼んでいました。「週刊ニュース新書」のロゴの「N」を「猫」の「N」だと思っていたのです。まーごは突然死んでしまったのですが、スタジオにはいつもまーごの写真が飾られていて、新しくやって来た三毛猫のにゃーにゃも元気に自由に動き回ることができていて、猫を大切にしている番組だなと、安心した気持ちで見ることができていました。

ゲストの方のまーごやにゃーにゃへの対応の仕方?によって、この人は(猫を好きな)良い人なのかな、と思ったり、それほど猫を好きではない人なのかな、と思ったりもしたのですが、そのような猫の要素以外にも、というか、政治番組として良い番組に思えていました。

テレビ朝日の「TVタックル」も政治問題を扱う番組ではなくなってしまいましたし、与野党の政治家を招いて政治問題を自由に話し合うような番組は、これからますます少なくなっていくのかもしれません。

29日には強行採決された安全保障関連法が施行されるそうですし、自衛隊が「軍」になってしまう自民党の憲法改正草案では現役の軍人以外(元軍人、退役軍人)も総理大臣やその他の大臣になることができるようになっているそうですし(「文民でなけらばならない」という言葉が削除されています)、軍人系統の人が総理大臣になることがあったなら、本当に戦前のようであるというか、明治時代の「大日本帝国憲法」下の政府のようであるというか、社会主義の国家、全体主義のファシズムの国家になってしまうような気がして、嫌だなと、不安に思います。

私も詳しいことは知らないのですが、それでも、病気になって首相を続けることができなくなってしまった、元首相の石橋湛山さんの思想は、落ち着いていて、少し聞いただけでも良いものが多いように思えるので、現代でもっと広く紹介され高評価されても良いような気がしています。
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