「コントレール~罪と恋~」第1回と、熊本地震

NHKの「ドラマ10」の新ドラマ「コントレール~罪と恋~」の第1回を見ました。

以前放送されていたNHKのドラマ「セカンドバージン」の大石静さん脚本のオリジナルドラマで、“大人のためのラブストーリー”だということが予告編などで言われていました。そのため、見てみようかどうしようか少し迷ったのですが、石田ゆり子さんと井浦新さんのドラマを見てみたいようにも思い、昨夜の第1話を見てみることにしました。

青木文(あや、石田ゆり子さん)は、海辺の県道路沿いの工場の倉庫を改装したような建物で「ドライブイン・コントレール」というカレー食堂を営んでいました。2008年の12月のクリスマスの頃、文さんは、夫の敦(丸山智己さん)から携帯電話にひこうき雲の写真を受け取っていたのですが、それから少しして、敦さんが無差別殺人の被害者となって死亡したという連絡をお店にかかってきた警察からの電話で知ったようでした。

文さんの夫の敦さんは、品川のクリスマスイベントが行われている野外にいたのですが、そこで刃物を振り回し次々と人を刺していく青年に遭遇しました。敦さんは、女性(桜庭ななみさん)を斬りつけようとした犯人を取り押さえようとしていたのですが、そこへもう一人、通りかかった長部瞭司(井浦新さん)が、刃物を持った犯人の青年を敦さんと一緒に取り押さえようとしました。しかし、犯人に腕を斬られた瞭司さんは、その時刃物を持った犯人の腕を払おうとして誤って敦さんの頚動脈を斬ってしまったのでした。

はっとした瞭司さんは、首から血を流して倒れていく敦さんを見ていたのですが、その敦さんの後ろの青空にはひこうき雲が伸びていました。

無差別殺人の犯人は逮捕され、敦さんの首を誤って斬ってしまった瞭司さんは、自分が斬ったのだと警察署で担当刑事の佐々岡滋(原田泰造さん)と兵藤雄彦(村田雄浩さん)に話していたのですが、佐々岡さんは上司に呼び出され、警察は瞭司さんが弁護士であることとその親が警視総監であったことから、瞭司さんの件をうやむやにすることにしたようでした。

6年後、無差別殺人事件の犯人の死刑が執行されたことが報道されていたのですが、その頃、文さんは食堂の経営を続けながら、敦さんの亡き後に生まれた息子の友樹(松浦理仁さん)を育てていました。文さんの友人の田渕さゆみ(堀内敬子さん)も文さんの食堂を手伝っていたのですが、友樹さんの面倒は、時々敦さんの母親の英恵(野際陽子さん)も見ていました。

文さんは、敦さんの死後に義母の英恵さんがたくさんのフリルの付いた少し悪趣味な手作りの小物を持参してくることや、敦さんのことを繰り返し話してくることに少し困っていたのですが、そのようなある日、近くの県道のトンネルで崩落事故が発生し、文さんの食堂には6年前のように建設関係の客がたくさん訪れるようになりました。

瞭司さんは、弁護士を辞め、多田羅運送という会社で住み込みのドライバーの仕事をしていました。その日トラックを走らせていた瞭司さんは、トンネルの事故で迂回しなければならなくなり、県道を走ることになったのですが、目の前の青空にひこうき雲を見て事件のことを思い出して目眩を起こし、「ドライブイン・コントレール」の看板にぶつかりました。

駐車場の大きな音に驚いて飛び出した文さんは、看板を壊して停止しているトラックの運転手に苦情を言いに行こうとして、ハンドルのところに伏して動かなくなっている運転手を見つけたのですが、文さんの声に気付いて顔を上げた運転手の何か寂しそうな横顔を見て、はっとしていました。ドアを開けた運転手が突然文さんの腕を掴んだので文さんは少し怒ったのですが、それでも、気分が悪そうなその運転手のために水を持ってくることにしました。しかし、水を用意してお店を出ると、駐車場のトラックはいなくなっていました。

6年の間文さんのことを気にかけてきた刑事の佐々岡さんは、看板を壊して逃げたトラックの運転手のことを通報するべきだという風に文さんに話していたのですが、文さんは、運転手のことを思い出して、悪い人には見えなかったと考えていました。

後日、運転手の瞭司さんが食堂を訪ねて来ました。トラックを見かけた文さんは、少しそわそわとした様子で瞭司さんを迎えたのですが、瞭司さんは、看板の弁償をしますと書いたメモを見せて、お金の入った封筒を文さんに差し出しました。瞭司さんは、事件のショックから声を出すことができなくなっていたようでした。

耳は聞こえているということを知った文さんは、瞭司さんから看板のお金を受け取ると、カレーをご馳走することにしました。看板にぶつかった時に顔色が悪かったことを訊かれた瞭司さんは、あの時はひこうき雲が見えたから、と正直に書いた文字を斜線で消して、次のページに、身体はもう大丈夫です、と書いて文さんに見せたのですが、帰り際にそのメモを置き忘れてしまいました。

文さんは、運転手が置いて行ったメモをめくりながら、運転手のきれいな字の何気ない会話の言葉を読んでいたのですが、先ほどの自分との会話のところに行き当たり、あの時はひこうき雲が見えたから、と書かれているのを読んで、不思議なつながりを感じたようでした。

後日、再びお店に来てカレーを食べた運転手に、文さんは、レジのところで置き忘れたメモを渡したのですが、このお店の名前の「コントレール」は「ひこうき雲」という意味なのだと運転手に教えると、運転手はメモを奪うように文さんの手から取って、怒ったように急いでお店を出て行きました。

トラックの運転席に乗り込んだ瞭司さんは、メモを後ろに叩きつけるように放り投げていました。ガソリンスタンドでメモを使うことになった瞭司さんは、メモに、明日また来て、と食堂の女性の字が書かれているのを読んだのですが、その後「ひこうき雲」という名前の食堂を訪ねることはなかったようでした。

運転手を待っていた文さんは、来なくなった運転手のことを思い出しながら、好きな人ができたのかと文さんに訊き、何かあったら相談してと言う佐々岡さんに少しうんざりとし、息子の敦さんが生きていればと繰り返す義母の言動にも苛立っていました。

義母の英恵さんは、孫のことを亡くなった息子の生まれ変わりだと言ってかわいがり、亡くなった息子の話を文さんに繰り返しながら、文さんには幸せになってもらいたい、前に進んでもらいたいとも話していました。

文さんは、ある夜、そのような義母から刑事の佐々岡さんと再婚してはどうかと言われて苛立ち、義母の手作りのフリルのタペストリーを床に捨てて義母が隠していた壁の傷を見せて、こんなものでは傷は消せないのだと強く言いました。敦さんが生きていても幸せになれたかどうか分からないと切り出した文さんは、そして、敦さんが殺された日に敦さんは別の女性と会っていたのだと、遺品の中にあった文さんとは違うイニシャルの入ったプレゼント用のブレスレットのことを、義母に話しました。義母の英恵さんは、そのことを知らなかったようでした。

走り出したくならない?と以前運転手の瞭司さんに訊いていた文さんは、そのまま食堂を飛び出して、海沿いの道を叫びながら走っていました。そして、たどり着いた浜辺で泣いていた文さんが背後に人気を感じて振り返ると、そこには運転手の瞭司さんが立っていたのでした。

演出は柳川強さんでした。エンディングに流れていた主題歌は、鈴木雅之さんの「泣きたいよ」という曲でした(作詞と作曲は玉置浩二さんでした)。

第1話は、このような物語でした。さすがは大石静さんというか、特に石田ゆり子さんの演じる文さんの感じている息苦しさの心理描写が丁寧に作られていたように思えました。

ただ、“大人のためのラブストーリー”ということで、今回の最後は、瞭司さんを待ちわびていた文さんが瞭司さんに駆け寄って「キス」をする場面で終わっていました。

私は以前のNHKのドラマ「セカンドバージン」を見ていないので(予告編では少しだけ見たことがあります)、今回のドラマの最後の場面もそうなのですが、第1話の直後の次回以降の予告編(これからの「コントレール~罪と恋~」)を見ていて、私には苦手に思えてしまう場面の多そうなドラマであるようにも思えました。

それでも、石田ゆり子さんの演じる文さんと、井浦新さんの演じる瞭司さんの感じている閉塞感は、丁寧に描かれていたように思え、ドラマを見ながら私も少し辛い気持ちになりました。

日常では、ひこうき雲を空に見つけると私は何か少し特別のような感じがするのですが、このドラマの「ひこうき雲」は、文さんにとってはすぐに消えてしまう幸せの象徴であり、瞭司さんにとっては敦さんを誤って殺してしまった時の絶望的な感情の象徴であるようでした。

瞭司さんと文さんはまだお互いに名乗っていないのですが、瞭司さんは「ドライブイン・コントレール」の店主の文さんが自分の殺してしまった敦さんの妻だった人だということを知らないようでした。

閉塞感という言い方であっているかどうか分からないのですが、そのような孤独な感情から生まれる恋愛の物語なのだと思います。

“大人のためのラブストーリー”という部分については、もしかしたら私には少し苦手に思えてしまう展開も含むのかもしれないのですが、そのようなどのように幸せになっていくのか、二人が幸せになることができるのかどうかというところは、少し気になります。このドラマは、全8回だそうです。感想を書くことができるかどうかは分からないのですが、次回も見てみようかなと思います。


ところで、私は今朝の報道番組で知ったのですが、午前1時25分頃にも、マグニチュード7.3の、震度6強の大きな地震が熊本県で起きていたと知って、驚きました。熊本城の櫓が崩壊していて、阿蘇市のたくさんの家が倒壊していて、大きな橋も崩落していて、多くの方が生き埋めになっているようだと報道で伝えられていました。

14日の夜に起きた震度7と、15日に変わった直後に起きた震度6強の地震と、16日の深夜の震度6強の地震とは、別々の場所が震源地となっているということなのですが、解説によると、布田川断層帯と日奈久断層帯の比較的直線上の辺りで起きているという点では、同じであるようでした。そうだとすると、詳しいことは分からないのですが、その活断層帯は、海の底を通って天草や長崎の島原のほうにもつながっているものなのでしょうか。

14日に起きた今回の熊本の大地震は、気象庁によって「平成28年熊本地震」と名付けられたそうです。「平成28年」と付けられているのは、明治22年の熊本地震と分けるためなのかもしれません。5年前の東日本大震災の時のようだと、14日の地震を知った時には思ったのですが、津波がなくて家屋が倒壊するような地震の被害が大きいということからは、阪神・淡路大震災の被災のほうに近いのかもしれないとも思います。

熊本や阿蘇の地域では余震が続いていて、阿蘇山が小規模噴火しているらしいということも言われていますが、大分でも地震が起きているということなので、大地震の起きる場所が広範囲になってきているように思えます。雨の降る天気予報も出ていますし、夜は気温が低いそうですし、直接の被災を体験していない私には何かを言うことはできないとも思うのですが、余震や本震?がまだ続きそうなことを不安に思います。ライフラインが早く復旧し、現地で被災をされている方たちが早く助かるといいなと思います。
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