「鼠、江戸を疾る2」第3回

NHKの時代劇「鼠、江戸を疾る2」の第三回を見ました。

ある夜、鼠小僧の次郎吉(滝沢秀明さん)は、橋の上から川へ飛び込もうとしている男性を見つけて止めました。その男性は質屋「福屋」の長男の松助(えなりかずきさん)で、事情を訊くと、花魁に入れ上げて高利貸しから借金を繰り返して三百両を返さなければいけなくなってしまい、自分が生きていては父親に迷惑をかけるから死ぬのだということでした。花魁とはあの世で結ばれようと約束したと嘆いている松助さんの話を聞いた次郎吉は、心を入れ替えるならと、盗んできたばかりの三百両を松助に渡すことにしました。

朝、岡っ引きの徳五郎(高嶋政宏さん、高の文字ははしご高です)と下っ引きの浅吉(池田鉄洋さん)と、その上司で南町奉行所の定廻り同心の早崎市兵衛(渡部秀さん)は、川から引き上げられたばかりの水死体を検視することになったのですが、その水死体は福屋の主人でした。

そば屋に来た徳五郎さんたちから水死体が福屋の者だと聞いた次郎吉さんは、夜の福屋の天井の隙間から、父親の竹蔵(下条アトムさん)の遺体のそばにいる松助さんの姿を見て、部屋に降りて声をかけました。

松助さんは、鼠小僧からもらった三百両は花魁を身請けするために使ったのだと次郎吉さんに謝り、借金の返済はまだしていないと打ち明けていました。身請けをした花魁でした。は、妻のおちか(中西美帆さん)でした。

松助さんの話では、父親はおちかさんとの結婚をとりあえず認めていて、借金はあるものの、父親が自殺をする理由は思い当たらないということでした。徳五郎さんも、亡くなる前の竹蔵さんが友人たちの前で息子の結婚を喜んでいたという情報を得ていました。

次郎吉さんの妹の小袖(青山美郷さん)は、剣道の稽古中にお腹を空かせて、米原広之進(京本大我さん)からおにぎりをもらっていました。そして稽古の後、小袖さんは福屋を出たおちかさんの後を付け、ある家に入っていくのを目撃したのですが、町の人に尋ねると、そこは女郎屋ともつながっている高利貸しの家だということでした。おちかさんは、高利貸しの久兵衛(長谷川初範さん)から、松助さんを殺すための毒薬を手渡されていました。

小袖さんからそのことを聞いた次郎吉さんは、福屋の番頭の権八(緋田康人さん)が突然辞めたことを知り、権八さんに直接事情を訊くことにしました。権八さんを掴まえておそば屋へ行った次郎吉さんは、権八さんから、竹蔵さんが亡くなる前、松助さんの借金のことで高利貸しに会いに行ったということを聞きました。話を聞き終わった次郎吉さんは、陰で話を聞いてもらっていたお染(濱田マリさん)に、「盗み聞き」した今の話を徳五郎さんたちが来たらそのまま伝えてほしいと頼んでいました。

天井の隙間からおちかさんが松助さんとの食事の汁物に毒物を入れたのを見た次郎吉さんは、診療所の千草(片瀬那奈さん)に会いに行き、一緒に福屋へ行ってもらったのですが、応対に出たのはおちかさん一人で、松助さんは外出中でした。次郎吉さんは、あなたのしていることは分かっているのだとおちかさんに言いました。

松助さんは、夜道をふらふらと歩いていました。橋の上に来ると、川へ落ちた父親のことを思って泣いていたのですが、そこへ、高利貸しが放った刺客の二人がやって来て、そこから飛び降りろと刀で松助さんを脅しました。お前が死ねばおちかのことは助けると言われた松助さんは、飛び降りる決意をしようとしていたのですが、その時、鼠小僧の次郎吉さんが現れ、父親もそのように殺されたのだと松助さんに言いました。

事実に気づいた松助さんは二人に抵抗し、次郎吉さんと短刀を握った小袖さんが橋の上で久兵衛の刺客たちを倒しました。そうして助かった松助さんが次郎吉さんと小袖さんと一緒に自宅に戻ると、床には毒に苦しむおちかさんの姿がありました。千草さんの毒消しの治療も間に合わなかったようでした。

おちかさんは、この世は嘘で塗り固められた地獄だと思っていたけれど、最後に誠があることを信じることができたと、手を握る松助さんにお礼を言って息を引き取りました。

徳五郎さんたちは高利貸しの家に入り、久兵衛たちを逮捕しました。証文と金子も押収しようかと家の前で徳五郎さんたちが話していると、屋根の上に、金子の入った箱を抱えた鼠小僧が現れて、それに気づいた岡っ引きの徳五郎さんと下っ引きは少し楽しそうに鼠小僧を追いかけて行きました。

翌朝、次郎吉さんは久しぶりに釜でご飯を炊いて朝食の準備をしていました。お米が炊き上がるのを待ちながら、小袖さんは、松助さんはこれからどうするのだろうと話していたのですが、その頃、川には水柱が上がり、橋の上には金子と草履が揃えて置かれていました。

脚本は大森寿美男さんでした。演出は黛りんたろうさんでした。

面白かったです。今回は、次郎吉さんが「鼠小僧」であるというところも活かされていたように思えました。

岡っ引きの徳五郎さんも下っ引きの浅吉さんも同心の早崎さんも活躍していましたし、徳五郎さんが鼠小僧を見つけて楽しそうにしていたところも良かったです。

少ないお米をお粥にして少しずつ食べる毎日を過ごしてお腹を空かせていた小袖さんが広之進さんからおにぎりをもらっていたところも良かったですし、小袖さんの兄上はどうして他の人のように働かないのかと広之進さんに訊かれた小袖さんが、困ったら私が遊郭へ行くと答え、用心棒になるのかと訊き返されて、お女郎よ、と答えていた場面も、何だか明るい感じがして良かったです。忽那汐里さんが小袖さんを演じていた前作でもそうだったのかもしれないのですが、前作以上に?今作の小袖さんの場面は健康的で明るいように思えます。

最後、橋の上から川へ飛び込んだのは、松助さんだったのでしょうか。はっきりとは描かれていなかったのですが、父親も妻も亡くして一人になった松助さんだったのかなと思いました。松助さんが亡くなるとしたらそれは悲しいことではありますが、この「鼠小僧」の物語としては、第1作目の要素が貫かれていたような気がしました。次回も楽しみにしていようと思います。
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