「重版出来!」第4話

TBSの火曜ドラマ「重版出来!」の第4話を見ました。

新人作家の発掘の仕事に挑戦することになった黒沢心(黒木華さん)は、先輩編集者の五百旗頭敬(オダギリジョーさん)に付いて原稿持ち込みの作家の面接をすることになり、五百旗頭さんが漫画原稿を読む様子から目を離さなかった大塚シュート(中川大志さん)を高く評価しました。五百旗頭さんは大塚さんを採用して担当編集者となりました。

新人を発掘する力を認められた心さんは、たくさんのアマチュア漫画家たちが集まっているコミックマーケットの一角に設けられた漫画雑誌の出張編集部のブースで持ち込みの作家を待つことになりました。会場はイケメン漫画家の成田メロンヌ(要潤さん)の登場で盛り上がり、壬生平太(荒川良々さん)は成田さんの復活に喜んでいました。

そのような中、ブースで新人作家を待っていた心さんは、二人の作家と出会いました。一人は、持ち込みをして来た中田伯(永山絢斗さん)です。心さんは伯さんの持ち込みの漫画原稿を読み、絵は荒いけれども深い物語性を持ったその作品に興味を持ちました。もう一人、ブースの前を行ったり来たりしていた大学生の東江絹(高月彩良さん)です。東江さんは、大学の漫画部の部長の金子怜子(横澤夏子さん)から才能の奴隷になれと応援されていました。心さんに声をかけられた東江さんは、最初は持ち込みではないと断っていたのですが、少しして勇気を出して心さんに同人誌を見てもらいました。東江さんの『東の賢者と西の銃』を読んだ心さんは、きれいな絵にも台詞の良さにも感心していました。

伯さんと東江さんをデビューさせたい心さんは、二人をベテラン漫画家の三蔵山龍(小日向文世さん)に預けることにしました。三蔵山さんのアシスタントとして漫画の勉強をすることになった二人を迎えたベテランアシスタントの沼田渡(ムロツヨシさん)たちは、パソコンを使ってきれいな絵を描く東江さんと、全て自己流の手書きで漫画を描いていたために専用の道具を使ったことがなかった伯さんに、アシスタントが漫画家デビューをすることやデビューをした漫画家がプロとして長く続けていくことの難しさを語っていました。

大学生として親の勧めるように就職活動をするか漫画家への夢を追うかで迷ってもいた東江さんは、「ネーム」がなかなか担当編集者の心さんに認められない焦りから、新人編集者の心さんの力量を疑うようにもなっていたのですが、心さんのことを訊かれた伯さんは、始めて自分の漫画をちゃんと読んでくれた人だと言い、漫画家なのにネームが描けないということがどういうことなのか分からない、自分は描きたい映像が思い浮かぶのに絵が追いつかないから歯がゆいのだと話していました。

東江さんは、自分の才能を信じることができない自分自身を情けなく思う一方で、漫画家への夢も諦めきれずにいました。部長の和田靖樹(松重豊さん)は、東江さんを真面目な作家だと言う心さんに、それなら早く結果を見せないと燃え尽きると忠告していたのですが、その頃、“金の卵”のメッキを剥がすことが得意な?編集者の安井昇(安田顕さん)は、映画化もされる人気小説の漫画化へ向けて動き出していました。

小説に合う絵を書くことのできる作家をインターネットで探していた安井さんは、心さんの担当している作家だとは知らずに東江さんに連絡を取りました。東江さんから心さんにネームを見てもらっていると言われた安井さんは少し驚いてはいたのですが、3か月もネームを描かせているなんておかしいと思わないか、自分と組めば早くデビューできると東江さんを誘いました。

そのことを知った心さんは、安井さんが東江さんを横取りしようとしていることに憤っていたのですが、大塚シュートさんをすぐにデビューさせた五百旗頭さんのように良いアドバイスをすることができないことも反省していました。営業の小泉純(坂口健太郎さん)に相談し、東江さんには才能があると話した心さんは、そのことを東江さんに直接言ったほうがいいと小泉さんに言われて、東江さんに会いに行きました。

そして、心さんは待ち合わせの公園に現れた東江さんに漫画家として才能があるということを伝えようとしたのですが、東江さんは、安井さんと仕事がしたいということを決意していました。そのことを告げられた心さんは、東江さんを励まし、応援したのですが、その夜、五百旗頭さんと小料理屋「重版」で食事をしながら安井さんに奪われた東江さんのことを話していた時、五百旗頭さんが編集者と漫画家の出会いは運命みたいなものだと話すのを聞いて、恋バナですか、と聞き返してはっとして、私は東江さんに失恋した、と号泣していました。

突然泣き出した心さんと、心さんの顔全体をお店のお絞りで拭こうとしていた五百旗頭さんの感じも面白かったです。

ドラマの始めのほうで心さんは、『のらくろ』のような昭和初期の作風の四コマ漫画の持ち込みをして来た78歳の古館市之進(ティーチャさん)というおじいさんに、若者向けの雑誌では無理かもしれないからとシルバー向け雑誌の出版社を何社か書いたメモを渡していたのですが、古館さんは数か月の間に漫画化デビューしていて、その『すうべにいる』という作品は書店でコーナーが作られるほどの大人気になっていました。新人の心さんは一つの“金の卵”を逃していたのでした。

そして、三蔵山さんのアシスタントの沼田さんたちから手書きできれいな「○」を描く練習をするよう勧められていた伯さんは、練習を続けていたようで、アルバイト先の工場の水蒸気で曇ったガラス窓に指先できれいな円を描くことができるようになっていました。

脚本は野木亜紀子さん、演出は福田亮介さんでした。

第4話も、とても面白かったです。

新人編集者の心さんが漫画家志望の伯さんと東江さんを発掘し、新人作家としてデビューさせるべく奮闘する話だったのですが、新人作家を育てること難しさを知る心さんや、物語の展開も構図も良いけれど画力がない伯さんと画力はあるのだけれど長めの物語を上手く構成することができない大学生の東江さんの苦悩が、丁寧に描かれていたように思います。

新人作家たちを次々とデビューさせヒット作を世に送り出している一方で「新人潰し」とも呼ばれている安井さんは、持ち込みで原稿を持ってくるような作家を相手にするのは時間の無駄だと考えるような現実的な人で、東江さんにも仕事をする上での細かい指示を出していたのですが、漫画家と同じように編集者も様々で、五百旗頭さんが心さんに言っていたように、確かに「出会い」なのかもしれないなと思いました。

SNS上の作品で見つけるにしても、持ち込みの原稿で見つけるにしても、その作品に目を留める編集者がいなくてはいけないのですし、出会った編集者によって作家の運命は変わるのかもしれません。

今回は、心さんと伯さんと東江さんという3人の新人の“群像劇”風の要素もあったと思うのですが、その展開も良かったと思いますし、最後の場面で伯さんが円を描くことができていたところも、良かったです。ドラマの中のことなのですが、単純に嬉しく思いました。

あと、ドラマの中の東江さんのBL漫画「東の賢者と西の銃」の作者は白川蟻んさんでした。大塚さんのサッカー漫画「KICKS」の作者は田中モトユキさんでした。少年と河童?の四コマ漫画「すうべにいる」の作者はおおつぼマキさんでした。

今回の物語の中で心さんが発掘した新人作家さんたちは、予告によると次回にも登場するようでした。次回も楽しみにしたいと思います。
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