「重版出来!」第6話

TBSの火曜ドラマ「重版出来!」の第6話を見ました。

映画化も決まっている小説『ガールの法則』の漫画化の原稿がもう少しで完成するという時、東江絹(高月彩良さん)は、担当編集者の安井昇(安田顕さん)から、主人公の女性のショートカットの髪型を主演アイドルの髪型と同じツインテールに描き換えるよう指示されてしまいました。要求に応じるのがプロだと言われた東江さんは、全ての原稿を最初から一人で急いで描き換えなくてはいけなくなりました。

安井さんに東江さんの担当を横取りされた編集者の黒沢心(黒木華さん)は、安井さんに憤りつつ、約束をしていた書店員の河舞子(濱田マリさん)たちと営業部の小泉純(坂口健太郎さん)たちとの忘年会に出かけ、安井さんが“ツブシの安井”と呼ばれていることを知りました。

そして、元旦を迎え、大学の柔道部の仲間たちと初詣に出かけていた心さんは、東江さんからの電話で、東江さんが連絡の取れない安井さんと打ち合わせができずに大変な思いをしていることを知り、そのまま東江さんの家を訪ね、締め切りまであと3日の東江さんが、原作者に申し訳ない、私ではないほうが良かったのかもしれないと落ち込んでいるのを励ましていました。

1月4日、家族旅行から帰って興都館に出勤してきた安井さんに、心さんは、東江さんのことで安井さんに怒りをぶつけようとしたのですが、安井さんは、東江さんの原稿がメールで届いているのを確認し、締め切りに間に合っているのだからいいだろうと開き直っていました。そして、東江さんは「ガールの法則」で漫画家デビューを果たしました。

一方、漫画家デビューを果たした中田伯(永山絢斗さん)の「ピーヴ遷移」は、賛否両論ではあったのですが、話題になっていました。しかし、伯さん自身は、自分の漫画が掲載された雑誌を読んで初めて自分の絵が下手だということに気付いたようで、ショックを受けていました。動物図鑑などを持ってきた心さんが描き写すと絵の勉強になると勧めると、それを受け入れた伯さんはさらに、三蔵山龍先生(小日向文世さん)の下で働きたいと心さんに頼み、1か月後、アルバイトを辞めた伯さんは三蔵山先生の正式なアシスタントになりました。心さんは、伯さんのことをよろしくお願いしますとバレンタインのチョコレートをアシスタントと三倉山先生に配っていて、アシスタントの先輩から女性編集者が担当でどうなのかと訊かれた伯さんは、心さんについて、僕を見つけてくれた女神です、と答えていました。

東江さんは、漫画を描こうとするとストレスで吐き気を催すようになってしまっていました。ある日、心さんは、『バイブス』の編集長の和田(松重豊さん)の机の上に、安田さんが出した「ガールの法則」の単行本の表紙のデザインの試作を見つけ、それが東江さんの絵ではなく、主演アイドルの写真になっていることを安田さんに問い詰めようとしたのですが、無名の東江さんの絵よりもアイドルの表紙のほうが売れるのだと一蹴されてしまいました。

そうして夕方の6時ちょうどに退社する安井さんを黙って見送った心さんが、安井さんって何なんですか、安井さんは何のために仕事をしているのですかと唖然としていると、先輩編集者の五百旗頭敬(オダギリジョーさん)とフリーの編集者の菊地文則(永岡佑さん)は、漫画雑誌『コミックフロウ』が廃刊になる前の安井さんは今の心さんのような編集者だったのだと、安井さんの過去を話し始めました。

6年前、安井さんは、漫画家の加藤了さんの担当編集者として、その2年前からアシスタントのような仕事も兼任するほど、二人三脚で加藤さんの漫画を『コミックフロウ』に出すことを夢見ていました。そして、ついに加藤さんの漫画の新連載を始めることになったのですが、その矢先に売れ行きが良くないということを理由に廃刊を決められてしまいました。

安井さんや和田さんや菊池さんや五百旗頭さんたち編集者は『コミックフロウ』の廃刊が撤回される方法をいろいろ考えていました。その間、安井さんは、廃刊のことを加藤さんには伏せておくことにしたのですが、加藤さんはある日、ライバルの漫画雑誌『エンペラー』の副編集長の見坊我無(明和電機さん)から『コミックフロウ』の廃刊の噂を聞きました。加藤さんに呼ばれた安井さんは、自分には家族やアシスタントの生活を守る責任があるのにどうして廃刊のことを教えてくれなかったのか、安井さんのことはもう信用できないと言われて、担当を外されてしまいました。

しかも、その日は娘の誕生日だったのに、加藤さんとの仕事中心に生きていた安井さんは、そのことをすっかり忘れていました。妻からは、仕事を好きなことも知っているし、有り難いとも思っているけれど家族とは言えないと、突然離婚を切り出されてしまいました。

『コミックフロウ』の最終号が出て、編集部で編集者たちと読者からの電話に応対していた安井さんは、廃刊を決めた上司が『コミックフロウ』を自分の墓標だと思うことにすると笑うのを聞いて、漫画雑誌は編集者と漫画家が育てたものだ、編集者と漫画家の家だと、その上司に激昂していました。

昔の安井さんのことを心さんに教えた五百旗頭さんと菊池さんは、そうして『バイブス』に異動になった今の安井さんを責める気にはなれないのだと、複雑そうに話していました。

翌日、興都館のロビーで東江さんと向かい合っていた安井さんは、有名な賞を受賞したお笑い芸人の小説の漫画化を東江さんに依頼しようとしたのですが、東江さんからはっきりと断られました。東江さんは、大好きな漫画を嫌いになりたくない、漫画の道具にされたくないと安井さんに伝えて、依頼を断りました。安井さんは、東江さんの言葉を正面から受け止めながらも、淡々と東江さんと別れていました。

東江さんは、興都館を出たところで出勤してきた心さんと会うと、安井さんとの次の仕事を断ることにしたことをすっきりとした様子で心さんに話し、黒沢さんの手を離したことを後悔していると伝えていました。心さんは、離した手はまたつなげばいいんですよと東江さんの手を取っていて、東江さんは、大学を卒業してからまた漫画家を目指す、その時はまた原稿を見てほしいと心さんに頼んでいました。

心さんが噂を聞いていた、よく読むと漫画への愛情が溢れているというSNSの謎の「編集者残酷物語」のアカウントは、心さんと壬生平太(荒川良々さん)が見ようとした瞬間に安井さんが消していました。

そして最後、和田編集長は、東江さんに断られたからまた別の人を探す、代わりはいくらでもいるのだからと言う安井さんに、お前が稼いでくれるおかげで冒険をすることができると感謝を伝えていました。

脚本は野木亜紀子さん、演出は塚原あゆ子さんでした。

第6話は、“新人ツブシの安井”と呼ばれている安井さんの回でした。

漫画家を守る編集者として、安井さんは漫画家と一定の距離を置くという方針を取ることにしたのだと思うのですが、ドラマのところどころに挟まれていた6年前の安井さんの熱心さがさわやかでもあって、安井さんの悲しみのような気持ちがよく伝わってきたように思えました。今回も、とても良かったです。

安井さんの過去を知る和田さんや菊池さんや五百旗頭さんが今の“結果重視”の安井さんを責めることができないというところも良かったですし、最後の和田さんの安井さんへの感謝の言葉も、とても良かったです。

理想の編集者とは何か、ということが今回のテーマになっていたのだと思うのですが、安井さんが漫画出版ビジネスのシビアな部分を引き受けていることによって、他の編集者や作家が自由に冒険できるというようなことに、ドラマを見ていた私は全く気付いていなかったので、和田さんの最後の台詞を聞いて、そういうことなのかとはっとしました。

初回から安井さんが書いていたSNSの「残酷物語」の使われ方も良かったですし、夕方の6時に退社する安井さんが編集部を出て行く背景で打ち合わせをしている編集者や漫画家がスローモーションになっていた演出も良かったです。編集者の安井さんの漫画への愛情が確かに伝わる終わり方でした。

東江さんに断られた時の安田顕さんの安井さんの複雑な表情も良かったですし、高月彩良さんの東江さんの決断の場面も、すっきりとしていて良かったです。次回の物語も楽しみにしたいと思います。
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Author:カンナ
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