「重版出来!」第8話

TBSの火曜ドラマ「重版出来!」の第8話を見ました。

漫画雑誌『週刊バイブス』の編集長の和田靖樹(松重豊さん)は、「年度計画表」を仕上げ、役員会議で過去の作品の電子書籍化を進める計画を訴える忙しい日々の中、かつての大人気ギャグ漫画『タイムマシンにお願い』を描いた漫画家の牛露田獏(康すおんさん)の家にも通い続けていました。

編集者の黒沢心(黒木華さん)は、和田編集長に見せた中田伯(永山絢斗さん)のネームを「魅力に欠ける」と返されて、魅力に欠ける部分はどこなのかを考え始めたのですが、いくらでも描けると言っていた伯さんのネームノートも13冊目で止まってしまいました。先輩編集者の五百旗頭敬(オダギリジョーさん)は、サッカー漫画「KICKS」を連載中の大塚シュート(中川大志さん)を励ましていました。大塚さんは、五百旗頭さんに止められていたにもかかわらずついインターネットで自分の作品の悪口(善人しか出てこないなど)を読んで落ち込み、スランプ状態に陥っていました。五百旗頭さんが大塚さんにインターネットで自分のことを検索するのを止めていたのは、「共感力」が高いという理由でした。

五百旗頭さんと大塚さんの「共感力」の話を聞いていた心さんは、伯さんに足りないのは「共感力」だと気付きました。ネームを読み返すと、登場人物の多くが似たような性格であることが分かりました。心さんは、編集部に来た伯さんにキャラクターを考え直すよう伝えたのですが、その後、五百旗頭さんは、編集部を出ようとして大塚さんに遭遇した伯さんが大塚さんを見てすごく嫌そうな顔をしていたのを見て驚いていました。

心さんは、10年振りに新作の『音の作法』を発表した漫画家の山縣留羽さんの棚を作っていた書店員の河舞子(濱田マリさん)と会った後、後田アユ(蒔田彩珠さん)に会いました。同級生の男子に父親のことで絡まれていたアユさんを助けた心さんは、父親の漫画を読んだことがないアユさんに、父親の漫画以外の漫画ならどうだろうと、河さんの大好きな山縣留羽さんの漫画『100万オトメバイブル』をプレゼントしました。本を読めばどこへでも飛んで行けると、本を鳥の翼に喩える読書好きの少女を主人公にした少女漫画で、読書好きで友達のいなかった学生時代の河さんの気持ちを救った漫画だということでした。

コミック営業部の小泉純(坂口健太郎さん)は、『週刊エンペラー』の漫画が並ぶように本棚の漫画本の位置を変える瑛明社の営業部を見かけ、その人が書店員さんにサイン色紙の「貢物」をしていることを知り、営業努力の一環として自分も「貢物」をしようと、河さんの好きな山縣留羽先生のサインをもらえないかと、留羽さんへの手紙を上司に託して頼んでいました。

母親のお見舞いへ行った和田編集長は、岐阜のキタノ書店へ向かいました。昔馴染みの書店が時代の変化に伴って次々と閉店していく中、キタノ書店のシャッターも閉まっていたのですが、シャッターの貼り紙をよく見ると営業中でした。裏口から入った和田さんは、腰痛でシャッターを開けることができなかったと言う幼馴染みの店主の北野さん(梶原善さん)が、新刊書の入荷が少ない中でも地域の書店として経営を諦めずに頑張っていることを知りました。

和田さんは、北野さんに代わって、山の上の常連客のおばあさんの家に購読の本を数冊と食料品を届けたのですが、いつも縁側で北野さんと話すのを楽しみにしているというおばあさんから、キタノ書店が経営難だという話を聞きました。北野さんは、オリジナリティーを出すために趣味の本棚を作ろうと考えていました。北野さんに棚の組み立てを頼まれた和田さんは、二人で昔に読んだ『タイムマシンにお願い』の話をしていた時、牛露田先生夫妻が15年ほど前にこのキタノ書店に来たことを知りました。旅行の途中で書店に立ち寄った牛露田先生に気付いた北野さんがファンなんですと声をかけると、噂はすぐに広まって、町の人たちが押し寄せてきてサイン会のようになったということでした。

心さんは、留羽さんの漫画を気に入ったアユさんと書店を訪れ、アユさんは、河さんの作った本棚の留羽さんの漫画をアルバイトのお金で買うことにしました。アユさんが心さんと一緒に自宅前まで来ると、ドアの前に和田さんが立っていました。和田さんは、部屋から出て来ない牛露田先生に、大人は子供のまでは格好付けなければいけないと話していました。

玄関のドアを開けて奥の部屋に入ったアユさんは、母親の祥子(赤江珠緒さん)の写真をちゃんと見ろと父親の顔に近づけて、お母さんに苦労をさせた父親を怒っていたのですが、和田さんから、お母さんは幸せだったと思うと言われて少し戸惑っていたのですが、キタノ書店にあった昔のサイン色紙を見せられてはっとしていました。そこに描かれていた猫の絵は、母親がよくアユさんといっしょに描いていた、『タイムマシンにお願い』のキャラクターの「ふんじゃったネコ」の絵でした。アユさんは、母親が父親の漫画を好きだと言っていたことを思い出し、和田さんは、お父さんの夢の犠牲になったのではなくお父さんと一緒に夢を追いかけていたのだと思うとアユさんに伝えました。

後日、スーツ姿の牛露田さんが興都館の会議室を訪れていました。お酒を飲み過ぎていた牛露田さんは、電子書籍化を許諾する書類に震える手でサインをしていました。ロビーで『タイムマシンにお願い』の漫画を読みながら父親を待っていたアユさんは、手続きを終えて戻って来た父親に、お父さんの漫画すっごい面白かったよ、と笑顔で伝えて一緒に興都館を後にしていました。

書店へ行った小泉さんは、『エンペラー』の営業部の社員が勝手に本棚の漫画の位置を変えていることに気付いていた河さんが、その社員に、書店員の仕事場を荒らすなと注意しているのを見かけて、その社員と同じ手法で競おうとしていたことを反省し、留羽さんのサインの件はもういいですと上司に話していました。

しかし、小泉さんが留羽さんのファンの河さんのことを書いた手紙の思いは、留羽さんに届いていました。留羽さんの本棚の前にいた河さんは、手紙を読んで自分に会いに来た漫画家の山縣留羽(内田淳子さん)に声をかけられて感動していました。

それから、心さんは、担当の漫画家の高畑一寸(滝藤賢一さん)の部屋からまたいなくなったという梨音(最上もがさん)を捜しに出かけました。高畑さんの漫画の原稿を予定通り入稿させるため、カフェにいた梨音を連れ戻しに行った心さんは、電話をかけてきた漫画家の三蔵山龍(小日向文世さん)から、ネームを描くことができなくなった伯さんについて、彼は今自分の固い殻に閉じこもっている、他人の感情が流れ込んできて戸惑っている、自分の殻を破って外に出ることができたら彼は自由になれる、と告げられていました。

脚本は野木亜紀子さん、演出は土井裕泰さんでした。ドラマの中の山縣留羽さんの『100万オトメバイブル』の作者は、いくえみ綾さんでした。

東京の大きな書店と町の商店街の小さな書店、紙の本と電子書籍というような、時代の変化の波が描かれているところも良かったです。コミック営業部の部長の岡英二(生瀬勝久さん)の手帳に書かれていた書店の多くも閉店になっていたようでした。

和田さんの熱意と小さな町で長年書店の経営を続けている北野さんの記憶が牛露田さんへつながっていたところも、本を好きな河さんの思いがアユさんにつながっていたところも、『エンペラー』の営業部の社員と張り合おうとしていた小泉さんの留羽さんへの手紙が留羽さんと河さんへつながっていたところも、良かったです。

ドラマの物語の中のことなのですが、本を好きな人の思いがいろいろなところにつながっていくという感じが、何だかすごいなと思いました。

大塚シュートさんを拒絶していた伯さんは、三蔵山先生のチームアシスタントを辞め漫画家になる夢を諦めた沼田渡(ムロツヨシさん)のネームを読んで感動し、沼田さんに別れ際に渡された落語を聴くようになってから、他人の感情の流れに苦しむようになったということなのでしょうか。

予告によると、次回は『エンペラー』の副編集長の見坊我無(明和電機さん)に引き抜きの話を持ちかけられた高畑さんと元担当の五百旗頭さんの物語になるようでした。中田伯さんが自分の「殻」をどのように破って自由になっていくのかということも含めて、次回も楽しみにしていようと思います。
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