「鼠、江戸を疾る2」最終回

NHKの時代劇「鼠、江戸を疾る(はしる)2」の最終回(第八回)を見ました。

風邪を引いた鼠小僧の次郎吉(滝沢秀明さん)は、岡っ引きの徳五郎(高嶋政宏さん、高の文字ははしご高です)と下っ引きの浅吉(池田鉄洋さん)に追われて長屋の一室に逃げ込んだのですが、部屋は荒らされていて、畳の上には血を流した女性が倒れていました。物音を聞いてその部屋に入った徳五郎さんと浅吉さんは遺体を発見し、鼠小僧が走り去るのを見たという人も現れて、長屋は大騒ぎになりました。

翌日には瓦版も出回り、鼠小僧が人殺しをしたのではないかという噂が町中に広まっていました。鼠小僧を捕り逃がした徳五郎さんと浅吉さんは南町奉行所の定廻り同心の早崎市兵衛(渡部秀さん)に怒られるのですが、徳五郎さんは、鼠小僧が人殺しをするはずはないと信じていました。

噂が気に入らない次郎吉さんの妹の小袖(青山美郷さん)は、熱を出して寝込んでいる兄に代わって、長屋の事件を調べることにしました。殺されたおさと(森南波さん)は、大工の六平(松尾諭さん)の妻だったのですが、事件の日、六平さんは、風邪を引いた息子の平太(酒井亮和さん)を仙田千草(片瀬那奈さん)の病院へ連れて行っていて、家にはいませんでした。小袖さんは、六平さんのことを長屋の人たちに聞き回る謎の瓦版屋を尾行し、その男が長倉藩のお屋敷に入っていくのを確認しました。

夜、長倉藩では、家老の大月(橋本じゅんさん)が家臣の栗林(本宮泰風さん)におさとさんの部屋から盗んだ懐刀を見せていました。屋根の上から次郎吉さんがその様子を見ていたのですが、家老は、藩主の息子である平太さんの殺害を計画していました。

六平さんの部屋を訪ねて来た長倉藩の奥女中のみつ(MEGUMIさん)は、六平さんと一緒に平太さんのいる千草さんの診療所へ向かい、おさとさんが生んだ平太さんは藩主の息子であるということを打ち明けられました。側室になるのを奥方に妨害されたおさとさんと平太さんは、藩主の奥方側の人たちから命を狙われていたようでした。みつさんは、平太さんを藩主にするために平太さんを国元へ連れて帰りたいということを六平さんに頼み、大工の六平さんは息子の将来を思って送り出すことにしました。

国元へ向かう道中、みつさんの一行は空き家の中に隠れて待っていた大月さんたちに襲われるのですが、次郎吉さんと小袖さんが大月さんたちと戦って、みつさんと平太さんを助けました。二人はそのまま国元へ帰り、早坂さんが徳五郎さんと浅吉さんに話していたことによると、大月さんと栗林さんは切腹を命じられたということでした。鼠小僧のファンの一人だった徳五郎さんは、鼠小僧の人殺しの容疑が晴れたことを喜んでいました。

最後は、米原広之進(京本大我さん)と会う約束をしていたらしいことをすっかり忘れていた小袖さんが、「めし」の夢を見ながら眠っている深夜、盗みの仕事に出かけた鼠小僧の次郎吉さんが、甘酒屋より性に合っている、とつぶやいて屋根の上を駆けていく場面で終わっていました。

脚本は佐藤友治さん、演出は中西健二さんでした。

次郎吉さんと小袖さんがみつさんと平太さんを助ける時の場面の殺陣がこれまでよりも少し長めの大立ち回りで、そのようなところは最終回らしかったのかなと思います。

全8回だった第2作目の今作は、第1作の時よりも全体的に明るい作風になっていたような気がします。

前作に描かれていた次郎吉さんと小袖さん(第1作目では忽那汐里さんが演じていました)の過去にまつわる話なども一切なかったですし、最終回も、物語としては最終回らしい物語というほどではなかったですし、鼠小僧の次郎吉さんと小袖さんの兄妹が江戸の町で起きた事件を解決していく一話完結の物語として、いつまでも続けていくことができそうな今作だったように思います。

妹の小袖さんが次第に「食いしん坊」になっていたことについては、私には少しどうなのかなと思うところもあったのですが、健康的な明るさが表現されていたのかもしれないですし、良かったのだと思います。

次郎吉さんや小袖さんの性格の微妙な変化や、第6回で逮捕されていた浅利売りの与平(坪倉由幸さん)がその後それについての何の話題もなく町に戻っていましたところなど、多少筋が通っていないように思えてしまう部分があったのは、脚本家の方が毎回代わる作品だったからなのかもしれません(大森寿美男さんの脚本の回は第3回だけでした)。

それでも、滝沢秀明さんの演じる鼠小僧の次郎吉さんや青山美郷さんの演じる小袖さんの兄弟の物語はほのぼのとしていて、さわやかで、最後まで楽しく見ることができました。

このドラマの後、次回作の予告のようなものはありませんでした。今作の「鼠、江戸を疾る2」は、前作の時と同じく、あるいは一つ前の「ちかえもん」と同じく木曜日の放送の時代劇でありながら、「木曜時代劇」とはなっていなかったのですが、NHKの「木曜時代劇」自体は続くのでしょうか。私はいつも特に「続編」が作られることを望まないほうなのですが、「連続時代劇」はこれからも作られていくといいなと思いますし、面白い作品を私も見ることができるといいなと思います。
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