「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」第1話

フジテレビの新ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の第1話を見ました。初回は夜9時から10時48分までの拡大版(初回2時間スペシャル)で放送されていました。

TBSの新ドラマ「せいせいするほど、愛してる」の初回とも重なっていたのですが、そちらのドラマは一応録画をしておくことにして、放送時間にはこちらのドラマを見てみることにしました。

亡き母親の香織(奥貫薫さん)の遺した七味唐辛子を持ち歩く警視庁刑事部捜査第一課・厚田班の新人刑事の藤堂比奈子(波瑠さん)が、手帳にイラストを描くなどして記憶した過去10年分の犯罪情報(犯罪者情報)を駆使して、管轄内で発生した殺人事件の加害者と向き合っていくというような物語でした。

数年前フジテレビでは「ストロベリーナイト」という刑事ドラマを放送していて、西島秀俊さんが出演しているというくらいの理由で何気なく見始めた私は、このドラマの猟奇殺人の被害者の描写などを苦手に思えてしまい、初回(あるいはスペシャルドラマ)で挫折してしまったのですが、今回のドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の第1話でも、扱われていた事件が「性犯罪」であったり(説明だけではなくわざわざ犯行の場面もあったのですが、このような犯罪については、他の犯罪の場合よりも、描写は無いほうがいいように思います)、その加害人物が凄惨な遺体となった状態で発見されたりしていました。

タイトルの「ON」は、朝、出勤をする比奈子さんが自宅の玄関を出る直前につぶやいていた言葉で、比奈子さんが“社会人(警察官)モード”になるための言葉のようだったのですが、もともと殺人犯ではない人物が加害者になる瞬間に“犯罪者(殺人者)スイッチ”が入る(オンになる)という意味の言葉でもあったようでした。

猟奇殺人に興味を持つ比奈子さんは、一見普通の人物が殺人犯になる瞬間を見たいと思っている新人刑事でした。友人の警察官の鈴木仁美(篠田麻里子さん)の、レストランでの「合コン」からの帰宅途中に頭を殴られて殺害された遺体が発見されると、通報のあった翌朝その現場の遺体を興味を持って観察していたのですが、そのような比奈子さんを先輩刑事の東海林泰久(横山裕さん)が心配していました。

殺人犯を憎む気持ちを忘れないようにしている、自身も犯罪被害者遺族の?刑事の東海林さんを演じる関ジャニ∞の横山裕さんも、良かったです。東海林さんは、情報屋の藤川(不破万作さん)から犯罪者の情報を得ていました。

その他の主な登場人物は、厚田班の班長で現代のデジタル機器に弱い厚田巌夫(渡部篤郎さん)、厚田班のバイク好きの刑事の倉島敬一郎(要潤さん)と清水良信(百瀬朔さん)、片岡班の班長の片岡啓造(高橋努さん)、鑑識課の三木健(斉藤慎二さん)と月岡真紀(佐藤玲さん)、「ハヤサカメンタルクリニック」の精神科医の早坂雅臣(光石研さん)、精神科医見習いの中島保(林遣都さん)、帝都大学医学部の法医学教授で監察医の石上妙子(原田美枝子さん)でした。

第1話では、性犯罪殺人者の宮原秋雄(清水優さん)と通学途中の子供たちをアイスピックで刺殺した犯人が自宅で遺体となって発見された事件については、それが自殺なのか他殺なのか、第1話では結局最後まで分かりませんでした。この事件についてはまだ続くようで、「一話完結」の事件は、比奈子さんの友人の仁美さんが殺された事件でした。

犯罪の経過は、加害者が犯行の様子を自ら撮影していたことで一部判明していたのですが、その動画がインターネット上に流出していたのは、犯人のスマートフォンの中にあった「アプリ」が原因でした。犯罪被害者だった自殺した元婚約者の女性のために「アプリ」を開発した斉藤文隆(山中崇さん)は、婚約者の自殺を手紙で知らせてきた誰かに頼まれて協力をしていたようでした。

精神科医見習の中島保は、冒頭の比奈子さんが夢にも見ていた、ピンク色の飴玉を詰め込まれて生きたまま解剖されて殺されたという女性の関係者のようでした。中島さんは、遺体の横たわる部屋の畳の上に大量に落ちていた飴玉の包み紙の一枚を、メンタルクリニックの机の引き出しに保管していました。

比奈子さんは、殺される少し前の仁美さんの電話から聞こえてきていた声と、中島さんに見せてもらったあんたなんか生まなければ良かったと言った母親をバットで繰り返し殴って殺して少年院に服役していた当時15歳の少年のカウンセリングの映像から、「蛍光灯ベビー」(ドラマの中島さんの解説によると、母親に無視され続ける「ネグレクト」の環境で暮し、僅かな刺激を求めて蛍光灯などの明かりを見て育った子供のことだそうです)だった小林翔太(三浦貴大さん)を、仁美さん殺しの犯人として見つけていました。

出所してレストランで働いていた小林さんは、母親と同じ香水の香りを漂わせていた仁美さんを尾行し、工事現場の「裸電球」を見て殺人者の「スイッチ」を「オン」にしたようでした。そのことに気付いた比奈子さんは、小林さんを呼び出し、香水の匂いを撒いて電球を点け、小林さんが殺人者に変わる瞬間を見ようとしていました。小林さんに追い詰められそうになっていた比奈子さんは、肩にかけていた鞄から何かを取り出そうとしていたのですが、その時、比奈子さんとは別に情報屋から小林さんの情報を得ていた東海林さんが駆けつけて犯人を逮捕しました。比奈子さんが何をしようとしていたのかは、これも分からないままです。

拘置所に入った小林さんは、仁美さんを殺した人物が判明する前に監察医の石上さんが考えていた通りに、仁美さんが殺された時の状態と同じように、拘置所内で自ら頭を勝ち割って死亡したようでした。その部屋の電球は「裸電球」でした。

このドラマを見る前、タイトルの「異常犯罪」について、一体何が「異常」な犯罪で何が「正常」な犯罪なのだろうかということが少し気になっていたのですが、このドラマの「異常犯罪」は、事件につながる最初の犯行が「異常」かどうかというよりは、殺人の加害者が自分が殺した被害者とほぼ同じような形で死亡する、ということのようでした。

他殺なのか自殺なのかということも、それが何らかの「復讐」によるものなのかということも、不明です。宮原自身が殺される直前に部屋の棚の上に設置していたスマートフォンの動画には、宮原さん以外、人の姿も殺人の様子も映っていなかったということでした。

宮原による犯罪の被害に遭って自殺した女性の両親に、刑事の比奈子さんは、宮原がどのように死んでいたかについては教えることはできないという風に答えていたのですが、ドラマを見ていて、被害者遺族がもしも加害者の死因や死体の状況を聞くことができたなら、辛い気持ちが僅かでも救われるのではないかなと思いました。

原作は、内藤了さんの小説『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズだそうです。私は未読です。脚本は古家和尚さん、演出は白木啓一郎さんでした。主題歌は、[Alexandros]の「Swan」という曲でした。

ドラマを見ながら、もしかしたら殺された被害者でもある元加害者は被害者の幽霊に憑依されて自殺をするように殺されたのかなという風にも思えたので、刑事ドラマなのですが、ミステリーというよりはサスペンスのようでもあり、ホラー作品のようでもありました。

あと、波瑠さんの演じる主人公の比奈子さんは、食べ物や飲み物にいつも(母親の形見の)七味唐辛子をかけるので「変わっている」と思われていました。“型破りな主人公”が食べ物にこだわっているという設定は、例えば春のTBSの日曜劇場の「99.9 -刑事専門弁護士-」でもそうだったように思うのですが、こだわる何かがただの趣味や嗜好だというくらいのことなら、私としては、無いほうがいいもののようにも思えます。形見ということなので、ただの趣味や嗜好とは異なるのかもしれませんが、事件現場の家の前で七味唐辛子を食べるというのも、地面に散らばるかもしれないですし、鑑識の方が困るのではないかなと、何となく気になりました。

次回からは通常の約1時間のドラマになるのだろうと思います。「ストロベリーナイト」よりは大丈夫そうだったので、次回も見てみようかなと思います。
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