「仰げば尊し」第1話

TBSの「日曜劇場」の新ドラマ「仰げば尊し」の第1話を見ました。初回は25分拡大版で放送されていました。

フジテレビの「HOPE~期待ゼロの新入社員~」や日本テレビの「そして、誰もいなくなった」の初回の放送とも重なっていたので、少し迷ったのですが、放送時間にはこちらのドラマを見てみることにしました。

横須賀埠頭近くの公園で子供たちにブラスバンドの指導をしていた元プロのサックス奏者の樋熊仰一(寺尾聰さん)は、暴力事件が絶えない神奈川県立美崎高校の定年間際の校長の小田桐寛治(石坂浩二さん)に美崎高校の吹奏学部も見てほしいと頼まれて、その高校の非常勤講師となることを決め、吹奏学部の部長の有馬渚(石井杏奈さん)にも「救世主」だと熱心に頼まれて、吹奏楽部の顧問となりました。

その高校には、青島裕人(村上虹郎さん)と木藤良蓮(真剣佑さん)、安保圭太(北村匠海さん)、桑田勇治(佐野岳さん)、高杢金也(太賀さん)という不良グループの5人の生徒がいて、他の教師たちは極力関わらないようにしていたのですが、もともとはあのような子供ではなかったということを校長先生から聞き、部長の有馬さんからも5人が以前はバンド活動をしていたということを聞いた樋熊さんは、不良の先輩たちと大喧嘩をしてバンド活動に挫折した5人を立ち直らせようと、吹奏楽部への入部を勧めるのでした。

脚本はいずみ吉紘さんで、演出は平川雄一朗さんでした。ドラマの原案は、私は未読なのですが、石川高子さんの著書『ブラバンキッズ・ラプソディー』と『ブラバンキッズ・オデッセイ』だそうです。

エンディングに流れていた主題歌は、BUMP OF CHICKENの「アリア」という曲でした。

ドラマの物語は朝日新聞主催の?2016年の夏の吹奏楽コンクールの場面から始まっていて、その舞台上で指揮をしていたのは樋熊先生の娘の奈津紀(多部未華子さん)でした。樋熊先生はその時にはすでに亡くなっていたようでした。それから一年前の2015年の初夏に遡り、樋熊先生と美崎高校の生徒たちとの物語が始まっていました。

実話を基にしたドラマだそうです。不良の生徒たちが学校の窓ガラスを割るというような非行場面を見ていて、1980年代風だなと思えていたのですが、実際に、ドラマのモデルは1980年代の神奈川県立野庭高等学校の吹奏楽部だということでした。

ドラマは2015年なのですが、実話の時代が1980年代ということで、例えば生徒の高杢さんはスマートフォンを持っていたようだったのですが、有馬さんはスマートフォンを使わずに、音楽会に来ない吹奏学部の生徒たちを呼ぶためにその一人一人の家に走っていました。現代の高校生でもスマートフォンを持っていない生徒はいるだろうと思うのですが、高杢さんは持っていて有馬さんは持っていないという設定は(第1話だけかもしれませんが)、少し不思議に思えました。

あるきっかけによって不良の道に進んでしまった生徒たちを一人の熱心な教師が救っていく物語としては、それほど新鮮な物語というわけではないように思うのですが、生徒たちが挫折をしたり思い悩んだりするというのは普遍的な問題なのだと思いますし、このドラマの新鮮に思えるところは「吹奏楽」が扱われるというところなのだろうと思います。

TBSの昨年の夏のドラマ「表参道高校合唱部!」がとても良かったので、吹奏楽の場面がどのようになっているのだろうかというところも少し気になっていたのですが、少なくとも第1話では、樋熊先生が今の美崎高校の吹奏楽部を練習不足の「ポンコツ」だと知ったということくらいで、演奏の場面がドラマの中心になっているということはありませんでした。初回なのですし、そのような部分よりも、樋熊先生と不良グループの5人の人物紹介を兼ねていたのだと思います。

サックスの演奏を「ドタキャン」してからサックス奏者を辞めたという樋熊先生と青島さんの共通点は、怪我をしてから上手く演奏ができなくなったという点でした。それを乗り越えようとする樋熊先生と、まだ乗り越えることができない青島さんの違いが描かれたところで、第1話は終わっていました。

冒頭の場面によると、不良グループの5人は2016年夏の吹奏楽部の演奏を他の線たちと一緒に並んで座席で聴いていたので、今後5人が吹奏楽部に入部することになるのかどうかということも、まだよく分かりませんでした。

夢を持ってほしい、短い高校生活を積極的に生きてほしいという樋熊先生の訴えは、青島さんたちの言うように、説教的で少し鬱陶しいものであるようにも思えるのですが、でも、このような熱心な良い先生に出会うことができた生徒たちは、本当に幸せなのだろうとも思います。

「仰げば尊し」と聞くと、その題名の歌を思い出します。その「仰げば尊し」の歌は、卒業をする生徒が教師に感謝をする趣旨の歌詞の歌で、卒業式で歌われることの多い歌なのだと思うのですが、特に「恩師」と思うことのできる教師(恩師というほどではなくても良い先生はいました)に会ったことのない私には、曲自体は良い曲だと思いますが、その歌を卒業式で歌うということを、あまり良いと思うことができずにいました。それでも、卒業を控えた生徒たち(大多数)の側から「仰げば尊し」を卒業式で歌いたいと発案があるとするなら(先生の側から「仰げば尊し」を卒業式で歌うようにするのでなければ)、それはそれで良いのだと思います。

「感動のヒューマンドラマ」ということなので、いわゆる「ベタ」な青春ドラマになる可能性もありますが、それは安心して見ることのできるドラマと言うこともできるのかもしれません。すごく面白いかどうかは、第1話を見た私にはまだよく分からなかったのですが、次回からは吹奏楽の場面も増えるのかもしれないですし、次回も見てみようかなと思います。
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