「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」

NHKの特集ドラマ「喧騒の街、静かな海」の直後、「百合子さんの絵本~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~」という終戦スペシャルドラマの予告編が放送されていて、これもまた見たく思ったのですが、その予告編の流れた後の夜11時15分からは、「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」というドキュメンタリー番組が放送されていました。

俳優の西島秀俊さんが今年の5月にフランスのロリアンという港町へ行き、そこから出港し2年半かけて太平洋のサンゴ礁の調査をするという海洋探査船「タラ号」の取材を行っていました。番組のナレーションも西島さんでした。

昨夜は「海の日」だったということもあり、海の自然環境について考える番組を放送したのかもしれません。NHKの「ニュース7」でも、PCBなどの有害物質を吸着したとても小さなプラスチック片を魚が食べたり、その魚を別の魚が食べるという食物連鎖によって魚の体内に濃い濃度の有害物質が蓄積されていくという問題について少し特集されていました。

タラ号は日本の小笠原や沖縄の海も調べるそうで、タラ号の日本大使という北野武さんの海の環境を守ることについてのメッセージも伝えられていました。

過去のタラ号の調査の様子も紹介されていたのですが、北極の氷の厚さを調べたり、ポルトガルの海で大量の新種のプランクトンを発見したりしたのだそうです(採取した約35000の内の9割が新種だったそうです)。北極海では、氷晶が集まっていく様子を撮影することもできたのだそうです。プランクトンは、漂うものという意味のギリシャ語だそうです。きらきら光る半透明のプランクトンの映像も、不思議で、とてもきれいでした。

西島さんは、タラ号の中を案内してもらっていたのですが、船内は意外とシンプルでした。故障しても自分たちですぐに修理をすることができるように、あまり最先端のものは使わないことにしているのだそうです。なるほどなと思いました。西島さんは、タラ号のオーナーで探査プロジェクトの発起人の、デザイナーのアニエス・ベーさんにも会っていました。アニエス・ベーさんは、海がとても好きなのだそうです。

アニエス・べーさんは、海を守る活動を行うために船を買い取り、タラ号と名付けたそうなのですが、その名前は、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラが最後に帰ろうと決意した出身地のアトランタのタラから取ったものだそうです。

帆船のタラ号の船体には、蛍光のオレンジ色のラインが上のほうに入っていたのですが、外観の全体の色はグレーで、一見するとコンクリートのようにも見えるのですが、アルミでできているということでした。

海の温度が上昇して、北極の氷が溶けたり、サンゴが白化したりしているなどの原因は、地球温暖化にあるのだそうです。番組では、温室効果ガスによる地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)の発生を減らしていくことが大切だということが伝えられていました。アニエス・ベーさんは、一人一人が生活を見直せばできることなのではないかという趣旨のことを話していました。

この番組で言われていた地球温暖化は、特に20世紀後半からの、産業活動によるもののことのようでした。でも、本当にそれだけが原因なのでしょうか。それに、例えば日本の片隅で暮らす数人の人が電気を使う量を減らしたりごみを捨てる際にちゃんと分別をしたりしても、高速道路を走る車や海上を渡る船などに炎上事故が起きたりなどしたら、それまでのちょっとした小さな努力の積み重ねは、一瞬で消えてしまいます。だからといっても、個人のささやかな生活の中でも気を使ったほうがいいのかもしれませんが、温室効果ガスの問題や自然破壊や環境汚染の話を聞いているといつも、短絡的ではあると思いますが、人間が地球上からいなくなれば、地球の自然は守られるのではないかなとも思ってしまいます。

里山など、人間がそこに暮らしていたほうが美しさが保たれる自然環境もあるのだと思いますが、人間がいなければいないで、美しい自然は自然のままに発展していくのだろうとも思います。でも、そもそも人間がいなくなればその自然環境が「美しい」かどうかも判定できなくなってしまいますし、アニエス・ベーさんや北野武さんのような方の考えている自然保護の観点は、今の子供たちや未来の子供たちのために美しい自然環境を残していきたいという現実的な理由からのものでした。

ロリアンの港から出港するタラ号には、アニエス・ベーさんも西島さんも、途中まで乗っていました。遠くまで行くふりをして手を振るのというアニエス・ベーさんの言葉が何だか面白かったです。その日の空は青く晴れていて、出港の時は午後6時だと言われていたのですが、お昼のような明るさでした。タラ号の周囲には、船員たちの家族を乗せた船が伴走していました。虹も出ていました。そして、港の境の辺りで無事の帰還のお祈りを受けて旅立って行きました。

フランスのロリアンの港から、パナマ運河を通って、イースター島のほうへ行って、日本の小笠原諸島や沖縄へ向かうという、太平洋の大海原を渡る大冒険の旅を、タラ号は行うそうです。タラ号の乗組員の方たちが安全に太平洋の海を渡ることができるといいなと思いました。
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