「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」第1話

テレビ東京の「金曜8時のドラマ」枠の新ドラマ「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」の第1話を見ました。

私はこのドラマのことを何も知らず、当日に番組表を見て気付き、築地を舞台にしたドラマなのかなというくらいの気持ちで、何気なく見てみることにしたドラマだったのですが、第1話は、とても面白かったです。

神社でお腹を空かせて倒れていたタカオ(柄本佑さん)は、謎の男に蹴られて目を覚まし、汚い身なりを注意されて直された後、築地の場内市場に連れて行かれて仲買人の正一(上地雄輔さん)から新鮮なエビを分けてもらい、それ以来、市場の人たちから一目置かれている謎の男、通称・銀座のヤッさん(伊原剛志さん)と行動を共にすることになりました。

倒れているタカオさんが蹴られた場面を見た時には、怖い人なのかなと思っていたのですが、そうではありませんでした。公園の植え込みの中に置いている鞄には、身支度をするものが入っていて、「ホームレス」でありながら常に清潔でいることを心がけていました。

ヤッさんは江戸っ子風の話し方をする人で、市場に連れてきたタカオさんから、何者なんですか、と訊かれたヤッさんが、一文無しの宿無しよ、と答えた場面が何だかかっこよくて、面白いな思いました。

ヤッさんはいつも身体を鍛えていて、銀座や丸の内周辺をランニングしていました。「築地」と書かれたTシャツを着るようになったタカオさんにもそれを勧め、タカオさんは必死について行っていました。その途中で鮨屋や蕎麦屋やホテルのレストランに立ち寄り、料理長や店主の橋田(里見浩太朗さん)に出されたまかない料理を食べていました。

タカオさんは、大学を卒業して就職したものの人間関係に挫折してすぐに会社を辞めてしまい派遣の仕事も続かずにホームレスになったという青年だったのですが、「ありきたりの身の上話」を嫌うヤッさんから、その話は二度とするなと注意されていました。一文無しの宿無しだからといって卑屈になることはないと、ヤッさんはタカオさんに話し、一文無しの宿無しであっても人間としての矜持(プライド)は忘れるな、世の中に感謝しても媚びへつらうなと教えていました。ヤッさんは、築地の市場の新鮮な魚や野菜などの情報をお店に伝え、お店の求めている魚や野菜などの情報を市場に伝えるということをする「コーディネーター」で、その報酬として食べ物をもらっているのだから卑屈になることはないのだということでした。

川辺のベンチを占拠してはいけないからとタカオさんの座ったベンチで眠ったり、新大久保の韓国料理店のサバサバとした性格のオモニ(板谷由夏さん)とはタカオさんから見ると夫婦のようであったりしていたのですが、ヤッさんは自分の身の上を話すことも嫌っていました。

タイトルの「おいしい事件簿」というのが何だろうと思えていたのですが、第1話では、タカオさんがグルメ雑誌のフリーライターのタカシマミキ(佐々木希さん)に騙されていました。

タカオさんは、ヤッさんとタカオさんが築地や銀座周辺のおいしい料理店を紹介するという企画に協力してほしいとミキさんに頼まれたのですが、「グルメ」という言葉と「マスコミ」を極度に嫌うヤッさんに言い出すことができず、密かに一人でミキさんに協力することになりました。しかし、後日タカオさんは、ミキさんに話したおいしいお店のことが雑誌の記事に悪く書かれていることを知りました。お店の主人に合わせる顔がないと、タカオさんがミキさんに苦情を言いに行くと、ミキさんは、ホームレスにはそもそも合わせる顔などないのだとタカオさんを嘲笑しました。

タカオさんは置手紙を残してヤッさんと別れ、再び一人でホームレス生活を送り始めたのですが、ある日、捨てられていた雑誌にミキさんのレストランでのグルメイベントの広告を見つけて、ミキさんに復讐をしようとそのお店に向かいました。しかし、そこにはお客の一人として、ヤッさんがいることに気付きました。ヤッさんは、タカオさんが迷惑をかけたお店を謝罪して回っていたことを知り、行方不明になったタカオさんを心配していました。

ヤッさんは、ミキさんがイベント参加者たちを前に褒めたたえるそのレストランのシェフの料理の味が一流ではないことを見抜き、厨房に入って「肉を焼く」というのはどのようなことであるかをシェフに実践して見せていました。ヤッさんは、タカオさんが思っている通りに天才料理人だった人なのかもしれないのですが、何者なのかと訊かれると、宿無しだと答えて、一万円札を置いてお店を出ました。出世欲の強いミキさんの注目されたいという考え方をありきたりだと一蹴したヤッさんは、肩肘を張る生き方をし過ぎないよう伝えていました。

最後には、築地の門のところでヤッさんを待っていたタカオさんが、現れたヤッさんに謝り、弟子にしてくださいと頼んでいました。弟子を取らないというヤッさんでしたが、ついて来たければついて来いとタカオさんを再び引き受けることにしていました。

原作は、原宏一さんの小説 『ヤッさん』、『ヤッさんII 神楽坂のマリエ』、『築地の門出 ヤッさんIII』だそうです。私は未読です。脚本は大島里美さん、演出は小林義則さんでした。エンディングに流れていた主題歌は、世良公則さんの「宿無し」という曲でした。このドラマのために作られた曲なのでしょうか。ドラマに合っているような気がしました。

テレビ東京では、少し前までは「孤独のグルメ」のドラマが人気シリーズとして放送されていました。今は、就職活動がうまくいかない大学生の若水良太(柄本時生さん)が料理上手なヤクザの組長の柳刃竜一(生瀬勝久さん)を匿う羽目になるという「侠飯~おとこめし~」というドラマが放送されています。

昨夜にはまた、テレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」では「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」という新ドラマが始まりました。第1話によると、料亭の仲居として働きフレンチレストランでの就職を希望していた一木くるみ(剛力彩芽さん)が総理大臣の阿藤一郎(小日向文世さん)の秘書官の古賀征二(滝藤賢一さん)の目に留まり、半ば強制的に、約70年ぶりの専属の官邸料理人となって、総理大臣を支えていくという話のようでした。

おいしそうな料理の登場するドラマは、「グルメ系ドラマ」とか「飯系ドラマ」とか「飯テロドラマ」などと呼ばれているそうなのですが、そのような作品とは違い、「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」は、料理を見せる(魅せる)ことを中心にしたドラマではないように思えました。私には、「人間としての矜持」を大切にする一文無し宿無しの不思議な自由人のヤッさんの生き方が描かれていたところが特に面白く思えました。「男はつらいよ」の寅さんとは少し違うかもしれませんが、でも、第1話を見た印象としては、“フーテンのヤッさん”のかっこいいキャラクターが良かったように思えました。

私は以前にTBSの深夜に放送されていた「深夜食堂」を好きで見ていたのですが、おいしそうな料理がドラマの中に登場するとしても、ドラマとして、やはり人間ドラマの要素がしっかりと描がれていてほしいように思います。

どのような物語になっていくのかは分かりませんが、明るいので気軽に見ることができそうでもありますし、次回の「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」の物語も楽しみにして見てみようと思います。


それにしても、このドラマは築地のドラマなのですが、築地市場の豊洲への移転先の土壌汚染の問題は、本当に大丈夫なのでしょうか。情報がはっきりとしていないこともあって、私には少し心配に思えます。移転はもう決まったことだとも言われていますが、東京都知事選挙の候補者の中には、停止や中止を訴えている方もいるようですし、計画が変更になる可能性もあるのでしょうか。

ところで、昨夜の9時からのTBSの「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」では、大橋巨泉さんの追悼特集が放送されていました。「中居正広の金曜日のスマたちへ」だった昨年に放送された大橋巨泉さんの特集(私も見ていました)の再放送の部分もあり、復活した「クイズダービー」の部分も長く放送されていました。スタジオの中居さんや大竹しのぶさんや長山藍子さんや竹下景子さんたちは黒い服を着ていて、中居さんは最後に、好感度を気にせずに自分の意見をはっきりと伝えることのできる方が亡くなったことは本当に残念だという趣旨のことを話していました。本当にそうだなと思いました。

報道番組(TBSの「NEWS23」など)では、政府が3月に和解案を了承した沖縄県を再び訴え始めたことや、沖縄のやんばるの森のある東村高江や国頭村の米軍北部訓練場ヘリパッドの工事再開の現場前の、反対を訴える市民の方たちと機動隊の方たちとの混乱の様子が伝えられていました(日本テレビの「ZERO」やフジテレビの「ユアタイム」では取り上げられていたのでしょうか)。沖縄の負担は大きいと思うのですが、アメリカ政府よりも日本政府のほうが沖縄県内の米軍基地の工事の進捗を望んでいるというようなところが、何か少し不思議に思えます。

それから、昨日の報道番組では、「ポケモンGO」という現実拡張機能が使われたスマートフォン用ゲーム(任天堂ではなくアメリカの会社が作ったものだそうです)が日本でも配信されたとの話題が多く取り上げられていました。「ポケットモンスター」をほぼ知らず(ピカチュウのキャラクターデザインがかわいいということは知っています)、スマートフォンのゲームを利用していない私にはいまいちよく分からない話題でもあるのですが、アメリカで流行っているとか、韓国でも使うことができるとかの話題が数週間前から長くニュース番組で取り上げられていて、昨日には民放の各局だけではなくNHKでも取り上げていたので(最近はNHKも宣伝が多いですが)、一体どうして日本中のマスコミが挙って「ポケモンGO」というゲーム商品の宣伝をしているのだろうかと、何だか奇妙に思えました(ディズニーランド関連やユニバーサルスタジオジャパン関連の場合にも、時々少し思います)。大きな“経済効果”があるとも言われていたのですが、そのためなのでしょうか。ニュースで見てそのゲームを使ってみようと思った方もいるかもしれません。

そのゲームを紹介したニュース番組の中では、とりあえず、「歩きスマホはやめましょう」とか「立ち入り禁止区域に入るのはやめましょう」などとも言われていたのですが、ゲームの性質上様々な区域を歩き回って遊ぶもののようなので、そのような安全のためのマナーを利用者の方に徹底してもらうのは難しいのだろうなということも、何となく思いました。
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