「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」第3話と、昨日の相模原市の殺傷事件のこと

フジテレビのドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の第3話を見ました。

第3話の事件は、幽霊屋敷と呼ばれている廃墟で身体の一部が切断されてドレスなどの衣装を着せられた4人の女性の遺体が発見されるというものでした。

近所の小学生の吉田遙香(住田萌乃さん)から廃墟の中に“雨合羽のおばけ”を見たという話を聞いた警視庁刑事部捜査第一課・厚田班の新人刑事の藤堂比奈子(波瑠さん)と先輩刑事の東海林泰久(横山裕さん)は、遙香さんの母親でバレエ教室の講師をしている佐和(中島亜里沙さん)が雨合羽の人物にストーキングされているということを吉田親子と近所のクリーニング店の佐藤都夜(佐々木希さん)から聞きました。

帝都大学医学部の法医学教授で監察医の石上妙子(原田美枝子さん)の所見によると、首を斬られて失血死させられていたと思われる遺体を切断した凶器は裁ちばさみということでした。デザイナーかもしれないと考えた警察は、近所の自称デザイナーの男を逮捕するのですが、証拠がないため保釈され、その後、デザイナーの男の遺体が廃墟の2階で発見されました。

班長の厚田巌夫(渡部篤郎さん)は部下の比奈子さんに連絡先を聞いて、精神科医の中島保(林遣都さん)にプロファイリングを依頼することにしました。中島さんは、犯人の中に「入り込む」という手法でプロファイリングを行う人でした。

佐和さんがバレエ教室を辞めたということを知った比奈子さんは、佐和さんの安全を守ろうと考えたのですが、都夜さんから佐和さんが男にさらわれたとの連絡を受けて自宅に急行すると、佐和さんの娘の遙香さんが倒れていて、都夜さんが介抱していました。遙香さんは救急車で病院へ搬送されることになり、東海林さんは比奈子さんに遙香さんについているよう指示しました。そして、荷物を取りに行くために一度クリーニング店に戻った都夜さんの車で病院へ向かうことになりました。

車の助手席に座っていた比奈子さんは、しばらくして、中島さんからのプロファイリングのメールを受け取りました。そこには、犯人は自分の外見にコンプレックスがあり、被害女性たちの美しいパーツをつなぎ合わせてその女性たちになり替わろうとしている女性であるということが書かれていました。しかし、それを読んだ直後、比奈子さんはクリーニング店で飲んだお茶の中の睡眠薬のために眠ってしまい、目を覚ますと、ある部屋の床の上に倒れていました。手と足が紐で縛られていて、目の前には同じように拘束されている佐和さんの姿がありました。

部屋の階段から降りてきた雨合羽の人物は都夜さんでした。都夜さんは、女性たちの皮膚を貼ったドレスフォームを比奈子さんたちに見せて、佐和さんの背中の皮膚を切り取って完成するところだったが、比奈子さんの顔の皮膚も切り取ってマスクを作ることにしたと、比奈子さんに裁ちばさみを見せました。比奈子さんは手元に置かれたままになっていた自身の鞄の中からナイフを取り出し、私も助けを呼ぶつもりはなかったと、「殺人犯」の都夜さんと戦う準備を始めていました。

脚本は古家和尚さん、演出は宝来忠明さんでした。

ドラマを見ながらまさかとは思っていたのですが、今回の第3話は前編でした。ドラマの始まりの頃、画面に表示された字幕の第3話のところに「CUT」と書かれていたのですが、第1話や第2話の時にもこのような言葉が何か書かれていたのでしょうか。全く気付きませんでした。

比奈子さんは、いつか「正当防衛」をするかもしれないという殺人の衝動がある自分と、実際の「殺人犯」との違いを知りたいと思っているというようなことを、ドラマの冒頭で中島さんに話していました。中島さんは、比奈子さんが友人の遺体を見て少ししてから悲しそうにしていたのを、そうしたほうがいいのかと思ってそうしていたということを聞いて、比奈子さんの性格に冷酷性やサイコパスの要素を認めていたようでした。

冷酷というのとは違うと思いますが、中島さんと話していた比奈子さんが東海林さんに声をかけられて(妨害されて)無表情になっていた場面も、良かったような気がします。

あと、自殺事件(予告映像では自死事件と書かれていました)に関しては、拘置所の中で自殺した3人の殺人犯たちの脳(右脳でしょうか)の同じような位置に腫瘍ができているということを石上さんが見つけて比奈子さんに教えていました。死亡した3人に手術の形跡はなかったということでした。

予告によると、比奈子さんは自分で拘束を解いたのか解かれたのかして都夜さんと対峙していました。都夜さんの事件が長く続くのか、別の事件が入って来るのかは分かりませんが、後編ということになる次回も見てみようと思います。


ところで、昨日には、神奈川県の相模原市の「津久井やまゆり園」という大きな障害者施設で元職員の人が一人で19人を殺害し21人に重傷を負わせるという大量殺人事件がありました。私は報道で知りました。報道では、事件と被害者の人数の書かれた一覧表のようなものが示されていて、“戦後最悪”の大量殺人事件だと言われていました。

とても酷い事件だと思うのですが、ただ少し不思議に思えたのは、犯人が今年の2月に衆議院議長の公邸に行き、警備の人に渡していた議長の大島理森さんに宛てた手紙があったということでした。報道番組では、犯人の手記や思想を報道する場合と報道しない場合(「犯人は意味不明なことを言っている」というくらいで終わらせる場合)とがあると思うのですが、今回の事件の場合は議長宛ての手紙の一部やSNSに上げていたという思想の一部が報道されていました。その手紙の現物かコピーかは、最初はフジテレビが入手したようでした。

手紙の書き方は比較的丁寧で(「絶対」の漢字が間違っているところもありましたが)、です・ます調で書かれていて、決して支離滅裂という感じではなかったように思えました。後半部分の中には「都市伝説」風の言葉も登場していて、その思想が不気味に右傾化している感じに偏っているということは散見されましたが、日本語として意味不明の訳の分からない文章という印象ではありませんでした。手紙の内容によると、犯人の植松聖という人は、「日本国と世界の為」、「全人類の為」に、「重複障害者の方」を「保護者の同意を得て安楽死できる世界」を実現するために「作戦を実行」したということのようなのですが、手紙に記したその自身の考えは衆議院議長の「大島理森様」と首相の「安倍晋三様」には十分理解してもらえるものだと思っているようでした。

昨日の事件は、その大島衆議院議長宛ての手紙の「作戦」の通りに犯行を行ったもののようでした。犯人の手紙には「ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します」とありましたが、犯人が昨日実行したということの背景には、そのような事実はあったのでしょうか。

手紙の内容(本当は10枚綴りのものだそうです)を報道で知った方の中には、犯人の思想に理解を示す方もいるのかもしれないと思いますし、重い障害のある方の家族の中には、とても怖く思って傷つく方もいるのではないかと思います。報道されること自体を私は悪いことだとは思いませんが、でも、どうして今回マスコミは犯人の事件前の手紙や思想を報道することにしたのだろうと、少し気になりました。

犯人の人が犯人になる前に措置入院した病院で大麻の陽性反応が出ていたのにどうしてその時に逮捕されなかったのだろうということも不思議に思ったのですが、報道によると、大麻を使っただけではなく所持していないと逮捕されないのだそうです。

今各地で演説などが行われている東京都知事選挙の立候補者の一人の自民党の小池百合子議員を「もう殺す」という奇妙な日本語で脅迫した犯人はすぐに逮捕されたそうですが、愛知県の40歳代の男性というくらいのこと以外には、名前なども公表されませんでした。今回の相模原の事件の犯人は、大島議長宛ての手紙に名前も住所などもはっきりと書いていて、大量殺人を行う予定の目標の施設名もはっきりと書いていたのに、どうして脅迫や殺害予告の疑いなどで逮捕されなかったのでしょうか。

報道によると、大量殺人の作戦の書かれた嘆願書のような手紙を受け取った議長公邸はそれを警視庁に連絡し、警視庁は神奈川県警に連絡し、神奈川県警は相模原市や今回の被害のあった施設に連絡したそうです。施設側は防犯カメラを増やすなどの警備を少し強化したそうです(施設の門のところに「ALSOK」の札が付いていました)。でも、加害者の情報を得ていた警察は、例えばもしもこの大量殺人予告がどこかの小学校に向けられたものであったなら、学校側が被害届を出していても出していなくても、もっと迅速な対応をしたのではないでしょうか。

昨夜のフジテレビのドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は、さすがに放送休止にはなりませんでしたが、第2話までは見たけれど、事件のことを知って第3話を見るのをやめたという方も、もしかしたらいるかもしれないなと思いました。

ドラマのようにプロファイリングをするのは難しいかもしれませんが、外国のように射殺されずに逮捕された犯人の心理がこれから少しでも解明されていくといいなと思います。薬物による精神の病というようなことにして終わらせたりせずに、ちゃんと調べて分かったことを公表してほしいと思います。

今回の殺傷事件は「テロ事件」とされるのでしょうか。社会への問題提起や政治的主張のある事件のようなので、その詳細が分からないままだとしても、海外なら「テロ事件」ということにされるのだろうと思いますが、日本の場合はどうなるのでしょうか。ドイツでも「テロ事件」が起きているそうですし、フランスでもまた教会で「テロ事件」のような殺人事件が起きたそうですし、世界中で嫌な殺傷事件が続いているように思えてしまうのですが、フランスで「テロ事件」が起きるとフランス政府の「非常事態宣言」が延長されて少しずつ住民の基本的人権が失われていくように、日本でも政府が「テロ対策」としてそのようなことを考えるようになっていったなら、それもまた怖いなと思います。
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