「営業部長 吉良奈津子」第3話

フジテレビの「木曜劇場」のドラマ「営業部長 吉良奈津子」の第3話を見ました。

第3話は、出稿30億円という取引先の航空会社の宣伝課長の吉村節子(加藤貴子さん)が自分に好意を持っていることに気付いて取り入ろうとした川原義雄(岡田義徳さん)が訴えられそうになっていることを知り、それは「枕営業」だと川原さんを怒る副部長の米田利雄(板尾創路さん)たちと一緒に取り下げてもらおうとした営業開発部の部長の吉良奈津子(小山奈津子、松嶋菜々子さん)が、吉村さんの上司(神尾佑さん)の側から「枕営業」を要求される、という話でした。

脚本は井上由美子さん、演出は西浦正記さんでした。

何というか、奈津子さんのことは嫌いだったけれど実力で勝負するところは尊敬していたという、後輩のクリエイティブディレクターの高木啓介(松田龍平さん)の役割はかっこいいと思うのですが、少なくとも今回の物語は、広告会社の「お仕事ドラマ」にはなっていないように思えました。

営業の一環として「接待」というものを行う会社は今でもあるのかもしれませんが、昔の高度経済成長期やバブル期風にも思えますし、現代の広告会社の仕事風景としては、広告会社を知らない私には、(カラオケの場面そのものが悪いというわけではないのですが)よく分からない場面であるように思えました。そもそも、「接待」による営業などはないほうがいいような気がします。

最後、いつかクリエイティブ部に戻るために営業開発部の成績を上げることだけしか考えていなかった自分を反省した部長の奈津子さんが、営業開発部の社員たちの名前を一人ずつ呼んで、私にはあなたたちが必要です、あなたたちに私が必要です、と言っていた場面は、営業開発部が少しまとまっていたように思えて良かったと思うのですが、それでも、副部長は誰かに連絡をしていましたし、奈津子さんはまだ完全に歓迎されたというわけではないようでした。

奈津子さんの夫の小山浩太郎(原田泰造さん)に近づく謎のベビーシッターの坂部深雪(伊藤歩さん)と、“女王”の奈津子さんとは反対に家庭的な?雰囲気を持つ坂部さんに惹かれていく浩太郎さんの「不倫」になりそうな雰囲気も、私には、あまり良い展開であるようには思えませんでした。

現実がそうだということなのかもしれませんが、会社での「パワハラ」や「セクハラ」や足の引っ張り合いや、妻は家庭を守るべきという夫や義母、家庭に介入する謎のベビーシッターの存在など、このドラマを見ていると、外で仕事をしたい女性(特に会社員)は、結婚をしたり子供を生んだりしないほうがいいのかなというような気がしてきます。

職場復帰した女性が子育てと仕事の両立を目指しながら社会に立ち向かっていくドラマなのかもしれないのですが、せっかく新しいドラマを作るのなら、何か、今の世の中のあり方を変えるようなものや、良くない古い慣習から脱却するようなものが提案されていてほしいように思います。

主題歌の山下達郎さんの「CHEER UP! THE SUMMER」はさわやかに聴こえるのに、物語にさわやかさが足りないように思えてしまうのは、惜しいような気がします。
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