「オバマ大統領の折り鶴」の中の、佐々木禎子さんのドラマ

昨日は、71年目の広島の原爆の日でした。

広島の平和記念式典の様子は、テレビではNHKで放送されていましたが、同じ頃、ブラジルのリオデジャネイロオリンピックの開会式も放送されていました。

開会式では、ブラジルの歴史が伝えられていたのですが、赤と白の衣装を身に着けた昔の移民となった日本人の場面は、原爆が投下された時刻の朝の8時15分に合わせられていて、そのような配慮がなされていたのはすごいことだなと思いました。各国や各地域の選手団の入場の場面では、名前のプレートの付いた自転車に乗った花売りのような人と、植木鉢を持って歩く子供が選手たちの前にいたのですが、花籠付きの自転車はリサイクル用品で作られていて、子供たちも様々で、差別がない感じが良かったです。

聖火は、最後に「太陽」になっていたのですが、その周りの回転するモビールのようなキラキラしたもののデザインも良かったです。横から映したもので見ると複雑な形をしているように見えるのですが、正面からの映像では、本当に太陽の輝きが溢れているように見えて、何というか、曼荼羅のようでもありました。

過去にも何度も行われ、今でも続いている各地の戦争や紛争、その後の平和、豊かな森や海のの自然環境を守ることの大切さなど、テーマの中に普遍的なメッセージ性のある開会式だったように思えました。緑の木や葉のオブジェで五輪が作られていたところも良かったです。会場の外では騒ぎや事件があったようですが、それでも、良い開会式だったように思いました。

閉会式の時には、ロンドン大会の時とも同じように、次の「2020年の東京オリンピック」を紹介する舞台があると思うのですが、一体どのような作品になっているのかを楽しみにしていようと思います。

夕方の頃、TBSでは「終戦71年スペシャル オバマ大統領の折り鶴」というドキュメンタリー番組が放送されていました。放送時間に見ることはできなかったので、後で録画をしておいたものを見ました。

今年の5月27日に広島の平和公園を訪れたアメリカのバラク・オバマ大統領の演説に込められた思いや、オバマ大統領も持参していた折り鶴の、平和への願いの象徴として認識されるようになっていった経緯などを伝えるドキュメンタリー番組だったのですが、その中に、「禎子の千羽鶴」という、被爆して12歳で亡くなった、原爆の子の像のモデルとなっている佐々木禎子さんのことを伝える再現ドラマがありました。日本やアメリカの関係者に取材したドキュメンタリーの部分も良かったのですが、禎子さんのドラマの部分も良かったです。

2歳の時に広島に原子爆弾が投下されて黒い雨によって被爆したものの、それから10年間、父親の佐々木繁夫(須田邦裕さん)と母親のフジ子(朝倉あきさん)と兄と妹と弟と一緒に元気にごく普通に暮らしていた佐々木禎子(原涼子さん)は、1955年2月のある日、首に大きな腫れ物が生じて病院で「亜急性リンパ性白血病」と診断され、広島の赤十字病院へ入院することになり、病気が早く治ることを祈って「千羽鶴」を折り始めました。禎子さんは、治療費がかかることを心配していて、家には父親が肩代わりをしていた借金もあったことから、高価な折り紙ではなく、飴や薬の包み紙などで折り鶴を折っていました。千羽に到達した後も、家の借金がなくなるようにと家族のために鶴を折り続けて、その数は1500羽になったということでした。10月25日、禎子さんは、お茶漬けを食べたいと家族に話していて、父親のスプ―ンからお茶漬けを少し食べると、おいしいねと小さな声で言って、家族に見守られながら息を引き取っていました。

禎子さんは、病院でカルテを見て、自分が白血病だということを知っていたそうです。増えていく白血球を記録していたメモが禎子さんの亡くなった後にベッドの下から見つかったのだそうです。禎子さんのお兄さんの雅弘さんは、人は死んだら星になるのかと訊かれて星になるよとそれほど深く考えずに答えたことについて、もっと妹と話をしておけば良かったという風に話していました。つれない兄ちゃんだった、とご自身のことを仰っていました。

千羽鶴を折った被爆少女の禎子さんの話は有名なのだと思いますが、私は昔に聞いたくらいでざっくりとしか知らなかったので、今回の番組の再現ドラマで改めて知ることができて良かったです。

禎子さんは自分のためだけではなく家族のためにも鶴を折っていて、禎子さんの折ったそのたくさんの千羽鶴が、禎子さんのいなくなった今の世界の中でも平和への願いのために各地に渡っているということは、本当にすごいことだと思います。

夕方の放送の番組だったのですが、いわゆる「ゴールデンタイム」の放送でも良かったのではないかなと思いました。

オバマ大統領自身が演説の中で話していたように、世界中の為政者がすぐに核兵器を手放すということはできないのかもしれませんが、少しずつでも減らされてほしいと思いますし、恐ろしい凶器を作ってそれを抑止力にしようとしたり実際に使ったりするということは、やめてほしいように思いました。

番組の最後の方では、オバマ大統領の広島での演説の映像を、アメリカの無人機の突然の爆撃によって畑で野菜の収穫をしていただけの祖母を亡くしたという、パキスタンのナビラ・レフマンさんに見てもらっていました。レフマンさんは、オバマ大統領に言いたいことはありますかと訊かれて、無人機での攻撃はやめてほしいと訴えていました。番組では、プレデター型の無人航空機の映像が紹介されていました。いつかはAIの搭載された小型のドローン型の武器が使われるようになるのではないかとも言われていて、大変な時代が来るのかもしれないなと怖く思いました。各国の為政者の努力によって、というだけでは難しいのかもしれませんが、世界各地の人々がそれぞれ、戦争や紛争やテロリズムや差別やいじめを絶対にしたくないと思うことができるような、穏やかで優しい世の中になっていくといいなと思います。
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