「真田丸」第31回

NHKの大河ドラマ「真田丸」の第31回「終焉」を見ました。

嫡男の秀頼のことを頼むと五大老や五奉行たちに念を押し続ける伏見城の病床の豊臣秀吉(小日向文世さん)が作成した遺言書を巡って、豊臣政権を支え続けたい石田三成(山本耕史さん)と、徳川家の重臣の本多正信(近藤正臣さん)や側室の阿茶局(斉藤由貴さん)に背中を押されついに天下を取る時期が来たのかと感じ始めた徳川家康(内野聖陽さん)との対立が表面化するようになってきました。

秀吉の部屋の見張り役の片桐且元(小林隆さん)が迂闊だったり、お見舞いに来た小早川秀俊(浅利陽介さん)が秀吉の寿命のような赤いろうそくを知らずに吹き消して秀吉を驚かせたりという場面も面白かったです。

秀頼には年老いた父親の姿を見せたくないと、息子を秀吉に会わせようとしなかった淀殿(茶々、竹内結子さん)は、本当は自分が秀吉の死に行く姿を見るのを怖く思っていたようでした。しかし、秀吉の臨終が近いと知り、賢い子に育った6歳の秀頼を連れて秀吉に会いに行き、秀吉と秀頼の親子の姿を見て、北政所の寧(鈴木京香さん)のそばで泣いていました。

真田信繁(堺雅人さん)の義父の大谷吉継(片岡愛之助さん)は、病気のために、大老になってほしいと頼まれたのを石田三成に断っていました。信繁は、何としても秀吉を支えようとする石田三成の姿を近くで見ていてたのですが、一方、百助を生んだ正室の稲(吉田羊さん)の父親の本多忠勝(藤岡弘、さん)に、前妻のこう(長野里美さん)との間にも仙太郎が生まれているということを言い出せずにいた兄の真田信幸(大泉洋さん)は、そのことを伏見の徳川屋敷の家康に相談していました。

伏見の真田屋敷では、出浦昌相(寺島進さん)から今こそ武田の領地を取り戻す時ではないかと言われて迷っていた真田安房守昌幸(草刈正雄さん)が、訪ねてきた石田三成から、秀吉が徳川家康を殺すようにと言ったと、協力を頼まれていました。秀吉は、夜、徳川家康が持参した信長の鎧兜の目が光った後に、血塗れの子供が枕元に現れるという悪夢を見ていました。昌幸は、明日の朝に家康が殺されていたとしても真田家は関わりがないと言い、協力を示唆しました。

出浦さんは、佐助(藤井隆さん)を真田家に残して一人で徳川屋敷へ潜入し、天井裏の隙間から家康を暗殺する機会を窺っていたのですが、仙太郎のことで相談に来ていた信幸が天井裏に微かな音を聞き、淀殿の妹の江を3年前に正室に迎えたという徳川秀忠(星野源さん)と歩いていた廊下を急いで引き返し、家康に忍びが隠れているかもしれないと伝えました。本田平八郎忠勝が槍で天井裏を突き、出浦さんは外へ逃げたのですが、徳川家の家臣たちに囲まれ、忠勝に追い詰められました。出浦さんは忠勝の槍を斬り、戦いながら煙幕を使って逃げたのですが、今度は廊下で信幸と鉢合わせになり、信幸に気を取られている隙に忠勝に背中を斬られてしまい、またも追い詰められた時、最後の力を振り絞って火遁の術を使って消えたのでした。庭には血のついた黒い羽が一枚落ちていました。佐助は倒れていた出浦さんを見つけて真田屋敷に連れ帰り、昌幸は重傷を負った血塗れの出浦さんを抱えて泣いていたのですが、出浦さんは、本当に亡くなってしまったのでしょうか。

真田屋敷には、出浦さんを家康の暗殺へ向かわせた昌幸と、父親に事情を聞きに来た長男の信幸と、徳川の屋敷が大変な騒ぎになっていると聞いて駆け付けた次男の信繁の親子が集まっていました。徳川家と近くなった信幸と、病床の豊臣秀吉に石田三成のことを支えてほしいと頼まれた信繁の立場の違いが出てきていたところも良かったです。

その頃、秀吉は病床で苦しんでいました。赤いろうそくの火が風で消え、信繁がサイドテーブルの上に用意した呼び出しのベルを鳴らそうとしたのですが、ベルは床の上に落ちていました。ベルを拾おうとしてベッドから転げ落ちた秀吉は、ベルを掴もうとして手を伸ばしたまま息を引き取っていました。

秀吉は慶長3年8月に62歳で亡くなったそうなのですが、歴史的にはその死因は不明なのだそうです。

作(脚本)は三谷幸喜さん、演出は木村隆文さんでした。

秀吉の自筆の遺言書を巡る争いと、徳川家家臣の本多忠勝と真田家家臣の出浦さんの対決と、秀頼の将来を心配する秀吉の死と、いろいろ盛り込まれていたのですが、それぞれが面白く、全てがつながっている構成が見事に思えました。

出浦昌相(出浦盛清)の最期が実際にはどのようだったのかということも私にはよく分からないのですが、史実では元和9年(1623年)に亡くなったということなので、今回の本多忠勝との対戦場面もかっこよかったですし、このドラマを見ている私としては、まだ生きていてほしく思います。

小日向文世さんの演じる豊臣秀吉も、とても良かったです。部屋で独りで亡くなった最期の秀吉の涙も、見ていて悲しい気持ちになりました。信繁が持ってきた用事のある時用のベルの音を聴くために何度鳴らしていた場面などもそうですが、晩年の認知症のようになっていく秀吉の中にかわいらしさがあったところも良かったような気がします。高齢者に優しい、という言い方で合っているかどうか分からないのですが、そのようなドラマであるようにも思えました。

次回からは、秀吉のいなくなった豊臣家と天下取りを狙う徳川家の対立が深まる物語になっていくようでした。次回の「真田丸」も楽しみにしたいと思います。
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