「はじめまして、愛しています。」第5話

テレビ朝日のドラマ「はじめまして、愛しています。」の第5話を見ました。

第5話は、梅田美奈(尾野真千子さん)と夫の信次(江口洋介さん)がハジメ(一、横山歩さん)にお箸の持ち方を教えたり、挨拶することを教えたり、順番を守ることを教えたり、字を教えたり、自分の気持ちを伝えることを教えたり、という教育に苦戦しながら、自分たちも親としては自分の子供になったハジメと同じ初心者なのだということに気付いていく話でした。

脚本は遊川和彦さん、演出は片山修さんでした。

美奈さんと信次さんは、ハジメにどのような子供に育ってほしいかを考える中で、美奈さんは自分の小さい頃から音楽活動に忙しくしていてほとんど家にいなかった指揮者の父親の追川真美(藤竜也さん)や実質的には母親代わりのようになっていた秘書の日陰蘭(根本りつ子さん)に昔の自分のことを訊いたり、信次さんは事故で亡くなった父親や長男のことを嘆いてお酒を飲むようになった母親の志乃(浅茅陽子さん)に会いに行ってみたりしたのですが、上手く話すことができませんでした。

親にネグレクトの虐待を受けていたハジメは、挨拶が苦手で、お箸を上手に持つことができなかったのですが、字の読み書きもできませんでした。公園のすべり台の前の、順番を守りましょうというようなルールの書かれた看板を読むことができないハジメの様子に気付いた美奈さんは、ひらがなの練習帳を買ってハジメに教えていたのですが、次第に信次さんの妹の春代(坂井真紀さん)のような口うるさい「教育ママ」のようになって、ハジメを混乱させていました。

美奈さんに先輩ママとして指導する教育ママの春代さんや、交際している介護士の新井さん(岡本玲さん)に対して責任を取ろうとしない弟の巧(速水もこみちさん)の「反面教師」のようなところも良いのだと思います。

「愛」や「幸せ」という言葉を繰り返す美奈さんや信次さんに、「愛って何?」、「幸せって何?」と訊いていたハジメが、いつも怒ってばかりいる美奈さんに、お母さんのピアノは嫌い、お母さんも大っ嫌いと言うのを聞いた信次さんが、お母さんはおさんの宝物なのだからお母さんを傷つけるような子は出て行け、と頑張って怒る場面も良かったです。

信次さんは、施設へ戻りなさいとまで言ってしまったことを後悔していて、外に出したハジメさんを5分経ったら連れ戻そうと考えていたのですが、落ち着いて待つことができず、新聞を開いて5歳の男の子が誘拐された記事を読んで動揺し、美奈さんが5分早めた時計を見て玄関を飛び出していました。でも、そこにハジメの姿はありませんでした。

捜し回った美奈さんと信次さんは、施設にもいないことを知ると、再び家に戻ったのですが、そこへ児童福祉司の堂本真知(余貴美子さん)から電話がかかってきて、ハジメが堂本さんの事務所にいることを知りました。児童相談所へ急いだ二人は、堂本さんから、ハジメ君が字を教えてほしいと言ってきたと聞いて驚いていました。

ハジメは、堂本さんに頼んで、両親への手紙を書いていました。四つに畳まれた黄緑色の折り紙の表には、「おとうさんとおかあさんへ」と書かれていて、手紙を受け取った美奈さんが中を開くと、「ごめんなさい、すてないでください」と書かれていました。本当はもう一言書きたかったことがあると堂本さんに言われてハジメが二人に伝えたのは、「あいしています」でした。

ハジメの思いを知った美奈さんと信次さんが、「叱り方も下手なの。褒め方も下手なの。ハジメのことを分かってあげられるのも下手なの。愛し方も下手なの。親になったばっかりの新人だから。これから力を合わせて上手くなっていくから、許してね」とハジメに話していた場面も、とても良かったです。両親の手をつないだハジメは、堂本さんにさようならと挨拶をして、3人で家に帰っていきました。

それから美奈さんと信次さんは、これからは何でも初めに相談するからハジメも自分たちに何でも話してほしいと伝え、何かしたいことがあるかを訊ねていました。ハジメはピアノを習いたいと答え、美奈さんはハジメにピアノを教える約束をしました。美奈さんは、お母さんたちもハジメにしてほしいことがあるのと言い、幼稚園に行かない?と話していました。

誰かに会って「はじめまして」と「愛しています」を伝えることの繰り返しが生きることだ、というようなことを信次さんがハジメに話していたのですが、その場面を見ていて、すごいなと思いました。

朝、美奈さんと信次さんは、ハジメと3人で公園へ出かけ、すべり台の前に作られた子供たちの行列の最後尾に並ぶハジメと写真を取ろうとして近くの人にカメラを渡して頼んでいたのですが、いつものように笑顔にならないハジメを見て、ハジメと同じ表情をして見せていました。無表情のような怒ったような、変な顔の二人を見たハジメは少し笑い、そうして美奈さんと信次さんは、親子3人が笑顔の写真を撮ることができたのでした。

その公園の写真の場面も、とても良かったです。ハジメが笑顔になるのを見ていて、ドラマを見ている私も嬉しい気持ちになりました。

最後は、二人がハジメを幼稚園に連れて行くところで終わっていました。

ハジメ君は少し前まで周囲の大人や子供たちとコミュニケーションを取っていなかったようなので、自分の気持ちを言葉で伝えるというのは大変なのではないかなとも思えたのですが、でも、それは周囲の人たちとコミュニケーションを何となく取りながら生きてきた「普通」の大人や子供でも同じことなのかもしれないなとも思います。美奈さんと信次さんとハジメの問題が、里親と里子という感じではなく、親と子の普遍的な問題として描かれているように思えるところも、良いのだと思います。

ドラマを見ながら、親は私にどのような子になってほしかったのだろうか、私は親の期待していたような子にはなっていないのだろうなということも、少し思いました。

第5話まで見た印象としては、とても良いドラマだと思います。ハジメ君が幼稚園に通い始めるという次回の物語も楽しみにしたいと思います。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム