上杉隆さんが「週刊リテラシー」を降板になったこと

TOKYO MX(東京MXテレビ)で毎週土曜日に生放送されている「淳と隆の週刊リテラシー」という番組を、好きで見ていました。2014年の4月の初回から見ているというわけではないのですが、この番組のことを知ってからは、録画をしつつ、毎回の放送を楽しみにして見ていました。ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと阿部哲子さんが司会を務めていて、ジャーナリストの上杉隆さんがその週に起きたニュースを一人の政治家や学者などのゲストと共に解説し、鈴木奈々さんが分からない人代表として話を聞いたり質問をしたりする楽しい番組でした。

それが、上杉隆さんが先の東京都知事選挙に出馬を決定してから「淳と隆の」が消えて「週刊リテラシー」というタイトルに変わり、それはまだ分かるように思いましたし、上杉さんが復帰する際にはまた番組タイトル名も戻るのだろうと思っていたのですが、13日の放送(ゲストは憲法学者の木村草太さんと作家の百田尚樹さんでした)の冒頭で、9月頃に復帰するかもしれないと言われていた上杉さんがテレビ局の方針で降板となったということが伝えられていたので、驚きました。

番組冒頭の報告によると、「法律上、政治的公平性が要求される放送局として、公職へ立候補された上杉氏を本番組のメインMCとして起用し続けることは、放送基準等に照らして困難と判断」したということなのですが、「週刊リテラシー」は比較的自由に発言をすることのできる番組だと思っていたので、立候補しただけで降板にするということに驚きましたし、例えば今年の春頃に、NHKの「クローズアップ現代」のキャスターの国谷さんや、TBSの「NEWS23」の岸井さん、テレビ朝日の「報道ステーション」の古館さんが次々と降板になったように(テレビ東京の「田勢康弘の週刊ニュース新書」は番組自体が終了しました)、東京MXテレビでもジャーナリストの上杉さんを降板にするのかと、とても残念に思いました。

13日の放送は、天皇陛下の「生前退位」を可能とするために皇室典範を改正するべきか否かというテーマで「半蔵門世論調査」が行われていて、「日本国憲法」についても少し語られていたのですが(百田さんのざっくりとした自説を木村草太さんが補足訂正して伝えるという感じでしたが)、番組全体にテーマやゲストの方とは関係のない、上杉さんが突然降板になったことへの緊張感が漂っていたように思えました。

俺たちもいつ降板になるかわからないと淳さんが言っていましたが、今回のような出来事が起きると、司会者の淳さんも鈴木奈々さんもゲストの方(上杉さんがいなくなってからは二人になりました)も自由に話すことができなくなってしまうのではないかなと、これまでの「リテラシー」の雰囲気を好きだった一視聴者としては少し心配に思います。

上杉さんが番組に復帰したなら、東京都知事選挙の出馬の裏側の話などをしてくれるかもしれないと楽しみに思っていました。「政治的公平性」を本当に考えるなら、「公職へ立候補」したジャーナリストの上杉さんを降板させるというのは、むしろ不公平になってしまうような気がします。政治的な公平性というものは、視聴者への公平性であってほしいと思うからです。

上杉さんが都知事に決まったというのなら淳さんとのこの「冠番組」を降板になるのも仕方がないと思いますが、都知事選挙に立候補して出馬しただけで降板にするというのは、この番組には相応しくない手法であるように思いました。もしかしたら、これもまた、報道や言論の自由が失われつつあると言われている閉塞感のある現代の、テレビ局側の「自粛」というものなのかもしれませんが、そうだとするなら、本当に残念です。日本のこのようなところも、私のような一般の市民と政治とを遠ざけるものというか、政治を何か遠いものに思えてしまう一つの原因になっているのかなと思います。また、それは約2年の間にこの番組が積み重ねてきたことと逆行するものでもあるように思います。「週刊リテラシー」の番組自体は今ところはまだ好きなので、これからも見ていきたいと思うのですが、このような変化は少し寂しく思いますし、できることなら、元の「淳と隆の週刊リテラシー」に戻ってほしいと思います。
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