リオデジャネイロオリンピックの閉会式

昨日までの17日間ブラジルで開催されていた、リオデジャネイロオリンピックの閉会式を、NHKのEテレで見ました。録画をしておいたものです。

台風が来ていたので、総合テレビのほうは主に台風情報に変わっていたようで、Eテレでの放送が最後まで続いていました。

開会式の舞台も良かったですが、閉会式の舞台も良かったです。リオデジャネイロも雨だったようで、屋根のないスタジアムには雨が降っていて、私のいる台風の大雨の音の聴こえる場所と何か連動している感じが不思議でした。

聖火を回転する金色のモビールが守っていた太陽のオブジェもきれいでしたし、熱帯雨林のあるブラジルのエコロジーや、多様性が表現されるメッセージ性のあるところも良かったです。先住民族の人々やアフリカから連れて来られて奴隷にされた人々や移民の人々など、意外と過酷なブラジルの人々の歴史が表現されていたのも良かったですし、南米の陽気なブラジルらしい?ダンスが披露されていたのも楽しかったです。

開会式の入場の時と同じように、開会式でも、日本の選手団は日本の国旗とブラジルの国旗を振っていました。珍しいことであるように報道している日本のメディアもありましたが、日本の選手団はオリンピックでは毎回そうしているという印象があります。少なくとも私が見たオリンピックでは自国と開催国の両方の国旗を振っていたような気がします。単純に国旗の種類が多いのも楽しいですし、友好的で良いと思うのですが、むしろどうして外国がそのようにしないのかが不思議です。日本選手団のこのような場面を見る度に、他の国もそうすればいいのになと思います。

閉会式では、リオのパエス市長から国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長を経て、新しい東京都知事の小池百合子さんにオリンピックの旗が渡されました。五輪旗を受け取る予定だった舛添前都知事もどこかで中継を見ていたでしょうか。

雨の中、小池新都知事は、金糸の鶴の刺繍の着物を来ていました。生地も淡い黄色で、全体的に金色の印象の着物だったのかもしれません。五輪の歌や国歌が流れる時、小池都知事は右手を胸に当てるようにして聴いていて、これは別のイベントでも小池都知事はそうしていたかもしれませんし、例えばサッカーのワールドカップでは海外の選手が国歌を歌う際に、忠誠を誓うように胸に手を当てていることがあるのを見ることがありますが、日本の都知事が、しかも和装の姿でそのようにするのには、私には違和感がありました。右手を胸に当てて国歌を聴くという姿は、少なくとも着物には似合わないように思いました。

そして、何をするのだろうと楽しみにしていた、次回の2020年の開催国の日本の「東京オリンピック」を紹介する舞台が始まったのですが、白色のこけしのようにもボウリングのピンのようにも見える数体のロボットのようなものが赤い日の丸を中央に作った画面に現れた、被災地の子供たちの人文字で書かれたという「OBRIGADO」や「ARIGATO」の、感謝を伝える「ありがとう」の各国の言葉で始まった舞台は、スタイリッシュでとてもかっこ良かったです。

デジタルの音やAR(拡張現実)の映像、点滅する無機質な光、キャプテン翼やキティちゃんやドラえもんやパックマンやスーパーマリオなどのアニメやゲームの要素、渋谷のスクランブル交差点、東京タワーの見える都市の夜景、富士山に東京スカイツリーと、何というか、このようなものを使うのだろうなという点では、予想通りでした。予想通りというか、予想を裏切らないというか、この作品を見た多くの人にとってもそうだったのではないかなと思います。実際の東京らしさというよりは、「近未来都市」としてのイメージの都会の東京らしさで、「Perfume」などの曲を作る中田ヤスタカさんや舞台監督を務めたという椎名林檎さんの音楽やMIKIKOさんの振り付けがよく合っていましたし、青森大学の男子新体操部の方たちのアクロバティックな演技が入っているというところもすてきでした。

赤と白と黒でまとまった東京の名所とアスリートたちのCMのような映像も良かったですし、会場の青色に光るキューブが集まってオリンピックのロゴになるというところも、素直に作られている感じがして良かったです。

映像を見ていて楽しくて、リオオリンピックの閉会式での東京紹介の舞台として完璧に思えるほどだったのですが、ただ、突然の安部首相の登場には、驚きというよりも、それまでの楽しさが台無しになってしまうように思えるほど、がっかりしてしまいました。ロンドン大会の開会式の時に「007」のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグさん)と共にサプライズで登場した英国のエリザベス女王とは、日本の総理大臣は全く違うのですし、私としては、モハメド・アリさんやベッカムさんやペレさんが登場した時のように、サプライズゲストはオリンピックを見ている人たちなら分かるような元金メダリストなどのアスリートであってほしかったです。政治家ではなく、例えば、北島康介さん(北島康介さんは映像の中にすでに登場していましたが)や、イチロー選手のようなアスリートのほうが良かったように思います。

その点は私には残念だったのですが、でも、「リオ」も兼ねていたスーパーマリオがドラえもんの出した土管で東京の反対側のリオデジャネイロのスタジアムへワープするという演出自体は、かわいくて良かったです。とても日本らしい感じがしました。

最後に土管から出てきた東京スカイツリーが緑色だったのは、土管の色に合わせたものだったのでしょうか。それとも、木のようにも見えたので、リオオリンピックの自然の精神につなげたものだったのでしょうか。

聖火の火が消えるところの雨は演出だったのかもしれませんが、スタジアムに降る天然の雨と一体化している感じも良かったです。閉会式の日の雨が、今回のリオデジャネイロ大会には合っているような気がしました。スタジアムの屋根の縁から上がった花火は、上空からの映像では花の形やハートの形になっていました。

難民選手団も作られていた今回のリオデジャネイロオリンピックは、まさに「平和の祭典」という感じだったように思います。金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」の「みんなちがってみんないい」を思い出すような、何か寛容な大会に思えました。

日本の選手がたくさんのメダルを獲得したということも嬉しく思えましたが、今回のオリンピックは、どこの国の人か、ということを私はあまり考えずに見ていたような気がします。生放送の時間が深夜や未明の辺りだった種目は放送時間に見ることができませんでしたし、今回のオリンピックを見る場合は、私は主にNHKやTBSを点けていたように思います。そのため、NHKで流れていた安室奈美恵さんの「Hero」や、TBSで流れていたSMAPの有名な「ありがとう」は憶えているのですが、他のテレビ局のテーマソングはほとんど聴くことがありませんでした。日本テレビの中継も少しは見たように思うのですが、タイミングが合わなかったのか、嵐の「Power of the Paradise」が流れている場面には遭遇しませんでした。

昨夜のNHKの「持論公論」では、「リオ五輪から東京2020へ」というテーマで解説がなされていたのですが、オリンピック開催の5つのメリットの最初に「国威発揚」が挙げられていたことに、少し驚きました。国威は、国が対外的に持つ威力や威光という意味の言葉であり、威力や威光は、押さえつけたり恐れさせたりして人を従わせる力や勢いという意味の言葉です。勝った選手の国の国旗が掲げられて国歌が流れる国別対抗の試合になっているのだとしても、平和のスポーツの祭典となることを目指すはずのオリンピックが「国威発揚」という政治的なものを目的としたものではあってほしくないように思います。

2020年に開催されることが決まっている東京オリンピックが良い大会になるのかどうかは今はまだ分かりませんが、東京オリンピックの時にも難民選手団のような枠組みは作られるといいなと思います。

リオデジャネイロのパラリンピックは9月8日から始まるそうですが、パラリンピックに関しても、私としては、オリンピックの後に開催されるというものではなく、オリンピックと合同でというか、分けずに一緒に開催されたほうが、スポーツの祭典としてはもっと盛り上がるのではないかなと思いました。
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