「はじめまして、愛しています。」第7話

テレビ朝日のドラマ「はじめまして、愛しています。」の第7話を見ました。

第7話は、梅田家に突然現れたハジメ(一、横山歩さん)の実母の母親の黒川月子(富田靖子さん)によって、梅田美奈(尾野真千子さん)と夫の信次(江口洋介さん)が、ハジメを奪われてしまうという話でした。

脚本は遊川和彦さん、演出は伊藤彰記さんでした。

ハジメのことを「ヒカリ」と呼んでハジメを引き取ることを主張した女性は、ハジメの祖母でした。月子さんは、美奈さんと信次さんがハジメのことを「ハジメ」と呼ぶ度に「ヒカリです」と訂正し、娘が虐待をしているとは知らなかった、娘は今自分の病院へ入院させていると美奈さんと信次さんに言って、ハジメを病院の跡取りにするために、ハジメを黒川家に連れて帰る手続きを児童福祉司の堂本真知(余貴美子さん)に依頼していました。

堂本さんによると、特別養子縁組制度では、実の親が子供を手放さないと主張した場合、養子縁組を申請中の里親はその子供を手放すしかないのだそうです。その時、どこの家で暮らしたいかという子供の気持ちは尊重されないということでした。実の親による虐待の再発が考えられて児童福祉法の第28条が適用された場合、子供は実の親の元へ戻されることがないそうなのですが、その場合にも、子供の名前については、里親が付けた名前ではなく、実の親が付けた名前を使わなくてはいけないのだそうです。

ハジメを一旦施設へ戻さなくてはいけなくなった美奈さんと信次さんは、ハジメにそのことを話すことができないまま、休日をハジメが会いたがった美奈さんの父親の指揮者の父親の追川真美(藤竜也さん)のところへ連れて行き、ホルンを吹かせてもらうなどするハジメの楽しそうな姿を写真に収めていました。そして、当日の朝、ハジメに事情を説明し、不安そうながら理解を示してくれたハジメにおもちゃのピアノを渡し、ハジメに必ず迎えに行くからと約束して、ハジメのことを堂本さんに託しました。

二人が家に戻った時に、信次さんの妹の不破春代(坂井真紀さん)と弟の巧(速水もこみちさん)が突然階段に座って二人を待っていた場面も良かったです。辛い雰囲気が、少し明るくなりました。巧さんは、美奈さんに相談をしようとしていた何かを言い出せずに帰ったのですが、春代さんは、母親の志乃(浅茅陽子さん)が実家に戻りたいと言っていると二人に伝え、さらに美奈さんには、ハジメの実母に直接会うために堂本さんを尾行してはどうかと提案していました。

電車に乗った堂本さんが辿り着いたのは、長野の病院でした。関係者以外立ち入り禁止の病棟へ進む院長の黒川月子さんは、堂本さんをある病室の前に案内しました。美奈さんはそこへ飛び出して、ハジメの実母に直接会って話がしたいと言ったのですが、ハジメを「ヒカリ」と呼ぶ月子さんに断られ、堂本さんにも制止されて、実母には会うことができませんでした。

美奈さんと信次さんは自分たちには祈ることしかできないということで、信次さんの父親と兄の遺影の前でも道端のお地蔵様の前でもとにかく祈り続けていたのですが、堂本さんから、出生届が本物だと認められてハジメが実母の元へ戻されることになったという連絡を受けました。堂本さんは、会議の席で、ハジメを梅田家の養子にしたほうがいいのではないかということを話していたのですが、実の親が引き取ると言っているのだからそれで良いのではないかというような結論になってしまったようでした。

ハジメに会えないまま別れることになるということを悲しむ美奈さんと信次さんに、堂本さんは、忙しいから尾行されても気付かないかもしれないと言い、暗に二人をハジメに会せようとしてくれました。しかし、堂本さんが施設に到着した時には、予定の時間よりも早く来た黒川さんが車にハジメを乗せて連れ帰るところでした。

その時、慌てる堂本さんを無視して走り出した車の前に、信次さんが飛び出しました。信次さんが車を止めると、ハジメがお父さん、お母さん、と叫んで飛び出してきました。二人は、月子さんが許可した3分の間に、祖母の月子さんから美奈さんと信次さんはあなたのことをどうでもいいと思っていると教えられていたハジメに、世の中には思い通りにならないことがたくさんあるけど辛いことばかりではないと話し、自分たちがハジメのことを「愛しています」ということを、必死に伝えようとしていました。

3分後、月子さんの指示でハジメは両親から引き剥がされるようにして無理矢理車に乗せられました。助手席に実母の泉(志田未来さん)の姿を見つけて走り出した車に駆け寄った美奈さんは、下を向いている実母に向かって、ハジメを傷つけないでと訴えていました。そして、ハジメを失った美奈さんと信次さんは呆然とした状態で自宅に戻っていました。

今回の第7話では、オープニングの美奈さんと信次さんとハジメの映像から、ハジメの姿が消えていました。少し不穏ではあったのですが、第7話もとても良かったです。3か月の間ハジメの両親となっていた美奈さんと信次さんのハジメへの愛情が真っ直ぐに、率直に描かれていました。

ハジメが美奈さんと一緒に自宅のピアノでモーツァルトの「子守歌」を弾いていた場面も良かったですし、ベテラン児童福祉士の堂本さんがハジメのことと同じくらい美奈さんや信次さんのことを考えているところも良かったですし、春代さんや巧さんや美奈さんの父親の真美さんの場面が、美奈さんと信次さんを救っているようだったところも良かったです。

富田靖子さんの演じるハジメの祖母で病院長でもあった月子さんの雰囲気も、怖いのですが、良かったと思います(富田靖子さんは、最近では、フジテレビの「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」では優しい母親を演じていて、NHKのBSプレミアムの「受験のシンデレラ」では娘とのすれ違いの生活のために口喧嘩が絶えない母親を演じていますが、どの母親役もそれぞれ良いと思います)。

美奈さんが、ハジメの実母の母親である月子さんに、虐待は犯罪じゃないんですか、と言う場面がありましたが、子供への虐待が発覚した時にその親に対して児童福祉法や児童虐待法(児童虐待の防止等に関する法律)の違反が適用させる場合と適用されない場合とでは、何か細かい違いがあるのかもしれません。精神神経科に入院しているというハジメ君の実母は、子供への虐待の事実が認められていると思うのですが、児童虐待防止法違反の「罰則」は「一年以下の懲役又は百万円以下の罰金」ということなので、ハジメ君の実母については、(その法律に違反したものとされたなら)その母親の月子さんがすでに罰金を支払ったということなのかもしれません。

実の母がなぜ子供を虐待するようになったのかはまだ分かりませんが、少なくともハジメ君は母親のことを憶えているのだろうと思います。でも、ハジメ君はまだ一言も、母親と暮らしていた時のことについて誰かに話していません。今のハジメ君なら、母親とちゃんと話をすることができるのかもしれませんが、母親が改心するなどしてハジメ君を本気で引き取ることになるのなら、ハジメ君は梅田家の美奈さんと信次さんの元では暮らすことはできなくなります。

どのような展開になっていくのでしょうか。次週の放送はお休みだそうですが、第7話もとても良かったので、次回の物語もまた楽しみにしたいと思います。
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