「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」最終回

テレビ東京の「金曜8時のドラマ」の「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」の第6話(最終回)を見ました。

最終回2時間スペシャルの第6話は、第6話と第7話、あるいは前半と後半で約1時間ずつの前編と後編という感じの作りでもあったように思います。

最終回の前半は、移転する前に築地祭りを計画していた仲買人の正一(上地雄輔さん)の「築地食堂」を訪ねてきたイベントコーディネーターの矢吹礼子(高岡早紀さん)がかつての恋人でだったことから礼子さんの会社が企画したフードフェスの築地ゾーンに参加するお店を集めることに協力することにしたヤッさん(伊原剛志さん)が、悪徳ブローカーの近藤(大鶴義丹さん)とつながって騙されていた礼子さんの罪の責任の一端を負って参加費を詐欺によって奪われた店主たちの怒りを引き受け、弟子のタカオ(柄本佑さん)を独り立ちさせるために破門にして、築地を去る決意をするという話でした。

後半は、ボロボロの服を着てレストランの裏口で食べ物を恵んでもらっているヤッさんらしきホームレスを見かけたオモニ(板谷由夏さん)から話を聞いたタカオが、タカオと同じように食品の産地偽装を行うブローカーの近藤のことを独自に調べていたヤッさんや、ヤッさんの活動を知っていた老舗蕎麦店「はし田」の橋田(里見浩太朗さん)や、ヤッさんや橋田さんと長い付き合いの業界紙の記者の望月(坂田マサノブさん)や、築地の仲間たちと共に、味の分からない奴は何を食べても同じ、ビジネスにおいては騙される方が悪いを口癖にしている詐欺師の近藤から、奪われたお金を取り戻そうとする話でした。

脚本は大島里美さん、演出は小林義則さんでした。

第6話の2時間スペシャルも楽しかったです。

ヤッさんが、自身も15年前に騙されてしまった近藤さんとの問題と、“一文無しの宿無し”の生活に一区切りをつける最終回でした。

オモニと、お店を潰して借金を背負っていた昔のオモニと似たような状況に陥っていた礼子さんの場面も良かったですし、タカオと一緒に近藤さんの悪事を調べに倉庫へ入ったミサキがスマートフォンで近藤さんを撮影したのが見つかった時の、「私たちポケモン探してて!」という切り返しも面白かったです。

正一さんたちは、築地の次世代の人たちと「築地未来市場」という、みんなで築地の未来について話し合う場を作ることにしていました。

タカオさんや正一さんたち、そして気を弱くしたヤッさんのプロポーズを潔く断ったオモニにからも説得され、築地界隈で生きていく決意をしたヤッさんは、引退を考えていたベテラン包丁研ぎ師の下条(樋浦勉さん)から「やすし」と名前を刻まれた包丁を渡され、最後、正一さんが用意した鯛で御造りを完成させていました。下条さんも、築地に残って若い人たちに技術を伝えていくことを決心したようでした。

築地の場内市場の豊洲への移転のことが、これまでよりも意識されていた最終回でした。移転する場合は自費で移転しなくてはいけないという市場の人たちの悩みや、未来の築地市場への不安や期待が、いろいろ盛り込まれて描かれていたように思います。

衛生面やセキュリティ面が強化される新しい豊洲の市場にホームレスのヤッさんは入ることができない、ということも、今回のドラマを見ていて知りました。ああそうなのかと、はっとしました。町と同じ距離感でつながっていていろいろな人たちが比較的自由に出入りできる今の築地市場と、新しい豊洲の市場は違うのだと、普通の報道番組などで伝えられる土壌汚染や仕切りの付けられた各店舗の部屋(ブース?)が狭過ぎるというようなこと以外の今の築地市場との違いがもう少し分かったような気がしました。

それでも、今作の「ヤッさん」のドラマは、最終回の最後まで“築地市場応援ドラマ”でした。築地で生きてきた者としての矜持、築地の魂を持ち続けていれば、豊洲へ行っても築地に残っても、世界に誇る日本一の築地市場は継承されていくのだというようなことが、物語やヤッさんの言葉で伝えられていたのだと思います。

ヤッさんとタカオは、橋田さんの提案で、「はし田」に所属する名誉職人?となったようで、このことで豊洲の新市場にも出入りすることができるようになるようでした。

ドラマでは、波除神社の鳥居が背景に登場していましたが、場内の水神社は、豊洲へ移転する時には、場内の魚河岸と共に移転することになるそうです。築地の“部外者”の私も、築地市場へ行った時(お寿司を食べたり、たい焼きのようなまぐろ焼きを食べたり、魚や乾物などを買ったりしました)にどちらもお参りをしたことがあるのですが、水神社は昔は日本橋にあったそうなので、市場の方々がお参りし続ける限り、豊洲へ移転することになってもこれまで通りに在り続けるのだろうと思いました。

小池百合子東京都知事が豊洲移転の計画を延期や中止にするのかしないのかはまだ分かりませんが、築地を愛する人々、築地で働く人々の思いが尊重される計画になっているといいなと、今回の「ヤッさん」のドラマを見ていて思いました。楽しいドラマになっていて良かったです。

あと、「ヤッさん」のドラマの後に紹介されていた、次作の「金曜8時のドラマ」は、時代劇の「石川五右衛門」ということでした。主演は歌舞伎役者の市川海老蔵さんです。襲名後初主演になるそうです。「金曜時代劇」(私は特に「刺客請負人」をとても好きで見ていました)の復活ということではないかもしれないのですが、民放のテレビでは連続ドラマの時代劇がほとんど放送されなくなっているので、貴重であるようにも思いました。「石川五右衛門」も楽しみにしていようかなと思います。
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